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第1話.無職の男

初投稿です。誤字、脱字にはご容赦下さい。

●第1話.無職の男


鈴木健介は仕事を探している。


無職


いわゆる職業にも学業にも就いていない者。具体的には俺のような失業者、いわゆる俺のような負け組のような奴がほとんどだ。


俺はそういう存在になるとは夢にも思わなかった。

10年前、そこそこの大学を卒業した後、技術職、設計技師として就職した頃には・・・。


俺は某機械設計会社に勤務していた。

第一線の部署に配属され、かつては順風なサラリーマンになるつもりで頑張った。

会社の重大プロジェクトに参加もした。

順風な滑り出しだったと思う。


しかし運命は非情だったのか・・・・!?


数年後、会社で企業機密の製品器械の設計図のデータ作成していた俺はPCのエラーで流失・紛失させてしまう失態を犯し、社内での信用が無くなり、現場の第一線より左遷。数年後には窓際、次第に職場への仕事意欲も無くなり、その後はほぼリストラに近い形で会社を退職した。

不運というか、それでその時は俺、心が折れてしまっていたのかもしれない。


脱力し、その後に気が付いたのだが

悲しきことに職場にこれといった友人もなく、困ったことに次の仕事の伝手もなかった。

見通し立たない。何も考えず会社辞めた後のカーニバルだ。


鈴木健介こと俺は地方の大学を卒業後、田舎から上京し東京で就職した。

10年ほど勤めた会社を半年前に辞めたが、田舎に帰っても仕事は無さそうなのでそのまま住んでいた都内のワンルーム賃貸マンションを拠点に職探しをしていた。


だが今では働いた職場からもらった雀の涙ほどの退職金はすでに底をつき、そろそろ生活がヤバくなってきていたのだった。


「・・・・うーん。今月中に仕事決めないとまずいぞ・・・」


PCに届く興味すら沸かない数件の悪条件の求人メールをぼんやりと、いや内面ではかなり焦りつつ眺めていた。


相変わらずの不景気の現代で、中年の健介に好条件の求人はほとんどなく、同業他社へのキャリア転職すらも難しかった。


「明日も朝から職安行くか・・・・」


最近の日課であるが、結果が出ない。


希望通りの求人に応募するも面接にすら届かない有様。

先週、面接まで行った会社もあったが、昨日メールが届き、不採用だった。


キャリア関連全く無しでの求人もあるのだが

怪しい健康器具の販売営業や外資関連の使い捨てセールスマンの募集ばかりだった。


うんざりしながらPCを閲覧していると


「管理業=週休2日、現地出張および駐在勤務(募集1名)、給料月給手取り32万以上  

メルシオール世界管理株式会社・・・・なんだこりゃ?」


「うーん、怪しい。こんな会社聞いた事ねえし、何やるんだろここ?」


管理業。様々な技術の資格、体力、護身術に覚えのある方を優遇致します。

自分の得意分野が生かせる職場です。


「・・・・????」


健介は怪しさよりもなぜか興味が沸いた。


読んで頂き誠に有難う御座います。長編の予定です。現在30話近く完成しています。仕事の合間にちょくちょく更新していきます。素人ですが何卒今後とも宜しくお願い致します。

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