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不死身
今はどこにでもある『聖なる祭壇』という、女神の加護が受けられると言われた祭壇がある。
そこで加護を受けた者は魔族に敗れても、死にはしない。要は復活ができる。
昔は、そんな祭壇なんてなかったらしく、父親は復活をすることなく死んだ。
…まぁ、つまるところ俺は不死身の身体を手に入れたという事だ。
その身体は、俺に対して死ぬという自由を奪った。
「キエェェェァァアア!!」
「かはっ……!ぅえ、ゲホッ…!」
今まで普通の生活をしてた俺が、戦い慣れている魔物に勝てる訳もなく、毎日一方的にやられていった。
不死身とは言っても神経や感覚がなくなる訳でもなく、攻撃を受けたら痛いし、恐怖で動けなくなる。
そして、魔物に敗れ、目覚めた先は教会。
「おお、勇者よ!死んでしまうとは…非常に情けない…!」
「ご、ごめん…なさい…」
「まったく…次はもっと頑張りなさい、さすれば神が導いてくれます。」
目覚めた後も神父の説教を聴き、また魔物と戦わされる。蘇生のために金がいると言われ、いつの間にか所持金も底を突く。
いつまでこんな生活に耐えなきゃいけないんだ…。