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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

ネタバレ防止のため無題

作者: 行世長旅

答えをバラしたとしても、とあるゲームをプレイしている方にしか伝わりませんが……。

ドイツ海軍に身を置くその英雄は、1938年12月8日に栄えある第一歩を踏み出した。


日本の英雄を参考に鍛え上げられたとも言われているが、その実ほとんど別物としての成長をしているのは最近ようやく知れ渡ってきた。


しかし、1940年6月に他の英雄に優先度で劣り、1度その身の研鑽を中断させられる。


1942年5月に再び成長の機会を得たが、装備の改良などに手間取っているうちに、1943年1月に育成中止命令が下された。


万全なステータスとなる目前で将来を絶たれたその英雄は、バルト海沿岸のシュテティンにその身を隠した。


しかしソ連軍に拉致監禁される可能性を恐れて、1945年4月25日にその身を自ら海へと沈める。


その後紆余曲折を経て、2006年7月12日にポーランドの探索会社がその英雄の亡骸を見つけた。


人々の期待に応えられず負の感情の塊となってしまったその身、その顔は、無表情ながらも苦悩に歪んでいるように見えたという。


きっとその英雄は、今も地獄の底でこう呟いているだろう。


憎んでいる。全てを。

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