第1話
「いや、もう異世界とかいいからさぁー。で、一般人が勇者とか英雄になっちゃうんだろ。」
ピンポーン
うるせぇな。また何かの勧誘か。シカトだシカト。
「でさ、なんでいちいち転生する必要があるの?もういっそのこと転生した後の世界だけにしちまえよ。そもそも魔王だの悪魔だのなんてー」
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン
おいおいおい。ここまで連打するやつはさすがにいなかったぞ。
地元の小学生だって、N◯Kだってここまで酷くはないぞ。独り言が聞こえちまったかな。とりあえず黙るか。
コンコン、コンコン
いやいや、お前に諦めるという心は無いのかよ。というか逆にどんな奴か興味が出てきたな。ちょっと覗いてみるか。
・・・・・
いたよ。悪魔だよ。間違いないわ。。
だって上半身裸でツノみたいなの頭から2本生えてるもん。何なのこいつ。
「すいませーん。いませんかー」
いねーよ!帰れよ!なんで言葉普通に話してんだよ!こっちはお前に用ないわ。というか、こいつの執着凄すぎるだろ!
・・・もしかしてこいつ、透視できる目でも持っているのか?いや、この外見だ。。ありえる。
いや、さっきの独り言を聞けるほどの耳を持っているとか。。ありえる。
「いないみたいなので、また後ほど来ますねー」
来るなよ!!!
なんなの。今日は大安だよ。こいつどう見ても不幸しか運んできてくれないよね。人は外見で判断しちゃダメですっていうけどさ。こいつは、人じゃないだろうからセーフだわ。というか、外見しか頭に入ってこねーわ。
やべーよ。次来たらどうしよう。見た目ムキムキのツノ生えてる異常者だけど勝てるかな。
いやいや、現在逃避しすぎたわ。勝てるわけねーわ。
次来たら警察に連絡!これが一番だな。
まてまてまて、一旦落ち着こう。
そうだ、きっとこれは夢だ。
この頃、異世界系アニメとか漫画読み漁っていたからな。それが夢にでてくるのも納得だ。
ほっぺつねって夢じゃないー!ってのが一番早いのだろうが、すぐ現実か夢かがわかってしまうのが怖い。
よし。ここは、二度寝だな。
きっと次は夢から覚めて起きるだろう。
なんとなく書き出してしまったが、続くかは未定です。