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第1話 悲しみ
高校生の時に経験するような恋愛に挑戦してみました。
彼はいつも、学校の光のあたるベランダにいた。
授業の合間の休み時間をそこで仲間達とすごしていました。
私は、ただその彼を見つめていた。
(ただそれだけで幸せで何もいらない。ほんとに?)
そう自分に問いかけていた時。
「ねぇ里花、相談があるんだけど。」
後の席にいる親友の恵が声をかけてきた。
その時、予鈴がなってしまった。
こういう時は、授業中にいつもやる手紙のやり取りで話を聞く。
恵の相談は、好きな人ができたけど話かけられないといという悩みだった。
そして、私は男子と話すのが苦手なのに。
「私が一緒にいって、仲とりもってあげるよ。」
親友の前だと見栄をはってしまう。
昼休みにその好きな人を見に行くことになった。
昼休みになり、ドキドキだった私の心は砕けそうになった。
恵の好きな人は、私の好きなベランダの彼だった。
読んでくれた方、ありがとうございました。