ライドの街 って感じ
三日目
「おぉ~宗さんや、あの木なんかは、いい感じじゃぞい」
「ほう、源さんそんなに、あの木はいいのか?」
「あの枝具合を見るにいいい感じなんじゃ、ここまで見るに好い木材が取れそうじゃ」
……一応ライドの街にの強行?進行のはずだが、こんなのんびりとした会話が聞こえるのには、ちゃんと理由が0があった。
森フィールドは”遠視”スキルは遮蔽物が多く効果が少なく現在のレイドメンバーにはモンスターの発見が難しかったのだが、ここ森林フィールドでは遮蔽物が比較的少ないので周りを見渡す……良さそうな素材が見える、素材に期待が出てくるとのスパイラルだったのだが今日中にライドの街に到着が目標なので伐採はしていない、他にも
「あらウメさん、あれが”マーブルスパイダー”の巣かしら?」
「おそらくそうですわね、あれを採集すると上等な絹が取れるらしいですわよ」
「「楽しみですわね、オ~ホホホホ」」
等との会話も聞こえる。
モンスター?出てきますよ、ただしレイドメンバーの”遠視”、俺他若干名の”索敵”に見つからないモンスターは存在せず、さらに”街”存在するフィールドなのか凶悪なモンスターが出てこないのもその理由である。
”マーブルスパイダー”糸を飛ばして捕縛し毒攻撃をしてくる水玉模様のある蜘蛛だが単体で出てきてはフクロに合い、”サテュロス”や”ミノタウロス”が複数PT?で出てくるが(生意気なことに武器も持っている)PT対レイドでは結果が見えておりやはりフクロにされて……なんか哀れに思えてくる。
ドロップの”蜘蛛の糸”や”牛肉シリーズ”何故か下半身が山羊のはずのサテュロスからは”馬肉シリーズ”が取れホクホクである。
レイド対レイド?恐らくないだろうと思う、50人オーバーの今のレイドに同人数近くのモンスターが本気?で攻めてくるならそれは戦争という模様となり一種のイベントになると思われるからである。
半日も進むと”ライドの街”とみられる物が見えてきた遠目でもデカい……バカデカイ樹である。
ゲームが違えば”世界樹”と呼ばれそうな大きな樹、近づくにつれその大きさも見上げるようになってくる。
「止まれー」
樹をぐるっと囲むように作ってあるツタで出来ている”壁”の向こうから声が聞こえてきた。
「お前たちは”冒険者”か?このライドの街へ何用で参った?攻めに来たのか?」
えらい言われようである
「言われるように我々は”冒険者”だ! ただ職人であるので道中が不安であったので”レイド”を組んで移動している所だ。ここに来た目的は観光と素材の採集だ」
とドランさん
「少し待て」
という言葉の後にゴニョゴニョと何かを詠唱しているのが聞こえてきて目の前にトンネルが現れた。
「いきなり失礼をした、一応冒険者カードを確認させてもらいたい」
と中から一人のエルフが現れ説明をしだした。流石に完全武装をした50人を超えるレイドでの移動は初だったらしく警戒しての対応を謝罪され、街の説明を受けた。
”ライドの街”深緑の始樹”ライドリュン”の樹洞に作られたエルフの街、エルフは”優雅”さを美徳としているのだが前回のアップデート後にこちらにもスポンサー店が展開されるなど変化があったらしい。やや不満があるがハーフエルフやヒトなどが運営しているみたいである。
そう説明してくれているエルフさんなんでも守備隊長なのだが装備は杖一体化したような弓と……腰にぶら下げた”鉈”優雅じゃないやんと思いながら話を聞いているとそれに気付いたのか
「これは森林の選定で使うものだよ、レイピアなどでは選定は流石に無理だからね」
と説明をしてくれた。無理な装備でやる物は”優雅”でなく”阿呆”らしい、まぁ理にかなってるな。
第一印象は悪かった隊長さんではあったが説明を聞いていくうちにわだかまりも溶けたのだが、女性陣は一目見た時から目がハートになっているので問題ないみたいだ、こんな時にイケメンは得だよな……ってスミカ、フレンド登録の申請とか……俺が逆にやったら問答無用で吹っ飛ばすくせに……
ごほんっ、そして森林フィールドの採集は基本自由らしく好きにしてよいとのこと、木を伐採しても(アプリ内で)1日で再び生えるので無問題、ただし根をおこすのは再び生えなくなるのでNGらしい。
そう説明を受けて俺たちはライドの街に入っていった。




