テイム って感じ(2)
ブチのLVも2に上がり街に帰ってることにした。
食事を取ろうとしたが、モンスターのエサなんてあるのか分からなかったが、自分と同じものが食えるか試しに買ったカラアゲを1個与えてみたが、どこからでも吸収して食べれることが分かった。吸収されたカラアゲは体内でだんだん小さくなり溶けてゆく透明だから消えてゆくさまが見える野で面白い。
面白いしフィールドでは攻撃を受けてくれて役に立つというのは分かったが、戦闘中以外は右の肩に乗り続けるだけなので肩がこる…様な気がする、なんとかしないといけないな。
近くにあったので裁縫場に顔をだしたが、また受付でマスカレイの面々はお茶会の様だ、アレックも参加しているみたいだが肩に鷹を乗せている、ダイブカイトをテイムしたみたいだ。他の面々も思い思いのファミリアを連れているのでお披露目会なのだろう。軽く挨拶をして作業場所に向かうが、料金体系が変化していた。今まで別々だった料金が、工房・裁縫場・作業場がどこでも1日300YANで使用可に、個室なら追加100YANこれも1回払えば3か所どこでも使用可能になっていた。作業場の個室にはネンド細工やガラス細工の炉も用意してあるらしく生産職にとっては値下げはありがたいことだ。
作業場所に移動し作業することにするが、インフォメーションにあったように、だだっ広い空間で生産しているPCが見て取れる。周りをじろじろ見るPCはいないな暗黙のマナーってやつだろう。
切る道具はあるがあんまり公にしたくないので道具をレンタルし、プロテクト付オーバーオールを脱いで作業に入る。盾でほとんどカバーされている腕の部分を肩から切り離し切り口を綺麗に加工する。
腕部分を開き縫い合わせやや大きな布に変えて、首筋あたりから袋状に縫い付けパーカーみたいに加工する。マントを付けてその外側に出るように調整して完成である。
【ワイルドパーカー (上半身・下半身:基本)評価2 上半身:DF+6・下半身:DF+4】
名前が変わってしまった……プロテクターの表記必要ないの?つなぎ…じゃなかったオーバーオールの説明いらないの?そこまでワイルドの説明いる?
いろいろQ&Aに突っ込みを入れたいが、さらに???となってしまいそうで止めておく。
DFが変わっていないのならそれでいいや。何故パーカーにしたのかというとここにブチを入れようと考えたからだ、片方ばかり乗ってもらっては肩が凝りそうなので真ん中に来てもらう。パーカー内から両肩、頭部への移動は出来るみたいだからいいだろう。
『基本この中に入っておくんだぞ』と言い聞かせワイルドパーカーを着こむ。なかなかバランス良さげじゃないかいい感じだ。
作業場所から出て、まだ受付でお茶会していたああああにワイルドパーカーを確認してもらい、お茶会に少し参加させてもらう。マダム連れているファミリアは蛇みたいだ、それを首に巻いているのだが、なかなか見た目が怖い。ネーミングにマダムも何か言いたそうだったが、俺が決めたわけじゃないから
俺は知らん。しばらくお茶をして夜になったので宿に向かい強制睡眠を受けることにした。
宿で目が覚め、何か面白いことないかと工房に向かう。
工房に入り作業場所をみたが、何やら一部空気が重い、黒いオーラが漂っているみたいだ。
『チーッス、どうしたんだよこの雰囲気』
オーラの周りのPCに声を掛ける、相手はゲイルだから気兼ねはない。
「昨日、皆でテイムしようとフィールドに行ったんだがな」
『出来なかったのか?』
聞いた途端、黒いオーラが大きくなった。オーラの根源はゲンさんだった。見たただけでショボーンと擬音が聞こえてきそうなほど落ち込んでいるのが分かる……何があったというのだ?
説明を聞くとゲンさんだけが、テイム出来なかったそうだ。最初は、おやっさんと2人でテイムに向かったらしいが、おやっさんは片刃剣でカースビーストを弱らせて、テイムをかけ失敗したらミネ打ちで攻撃しを繰り返してテイムに成功したらしい。リアルでも剣術の心得があるらしく、ミネ打ちの加減も知っているのだろう。おやっさんは見た目、秋田犬みたいな犬を連れている、大きさは小型犬みたいだが成長すれば中型犬位の大きさにはなるらしい。
所がゲンさん、メインウエポンがバトルアックスと販売はしなかったがバトルハンマーの二刀流。
通常両手持ちなのだが、ゲンさん初期でのステ振りを、筋力多めの筋力・器用さの2点のみに振ったらしく身体能力上昇のおかげもあり、やすやすと振り回す事が出来る。
ここまではいい、ただ力があり、あまり手加減を知らない。脳筋バカである……いい意味でだよ、生産時は力加減は分かっているのに戦いでは出来ない。ゲンさんが欲しいのは猫らしく狙いはホーンキャット。当てることはできるが、1発当てたら殺してしまう。それでテイムが出来なかったらしい。
『なら片刃剣のミネ打ちでよくないか?』
「軽いものの使い慣れが無いみたいでかえって当たらない。イジになって振り回して当てたら一撃だったらしい」
『じゃあ、素手でぶん殴ったらどうなんだよ?』
「それでもゲンさんワンパンで殺してしまったよ」
『ポーラや鞭で束縛したらできるんじゃね?』
「束縛系はゲンさん相性悪くて成功しないんだよ」
『代わりにお前やってやればいいじゃんか』
「ポーラも鞭もATが付いてて使て束縛した時点でテイムできないだろうが」
『あ……』
「あの2つAT無い物は鞭だけは出来るが同時に束縛もできないからナンチャッテアイテムだしな」
『工房衆で取り囲んで、逃げ場なくしたら当たりやすくなって手加減できるんじゃないか?』
「やらなかったと思うか?それぐらいやったさ、あとお前は気付いてないかもしれないが、ゲンさん身体能力上昇が上がりすぎて少々の手加減ぐらいじゃ殺してしまうし、闇魔法でカースを掛けても駄目だった。最悪、身体能力上昇を忘却して再度取得するかって感じで瀬戸際なんだよ」
大変そうである、何か手伝えないものか考えてみよう。




