チュートリアル って感じ(1)
2015・5/20 改定
毎日、訓練?しながら待ちに待った、
サービス開始4月1日である、早めに帰って食事入浴を済ませサービス開始を待つ。まぁ、ギアを着けて寝てるだけですけどね。
待ち時間に、習慣になってきた”棍”の素振りを、カンフー映画を参考に、なんちゃっての型の練習をして待ちました。
最近は、慣れてきたのか運動不足が解消してきたのか激しく動いたところで、筋肉痛もなくなってきた。
そして待ちに待った午後6時、
【これよりサービスを開始いたします。 ”アナザーワールド” もう一つの世界をお楽しみください〖ギルドを目指しましょう〗】
と、サービスが開始した。自分が現れたのは、どこかの街中の広場か?
RPGゲームではお約束の中世ヨーロッパ調の街並みである。
まずはと所持品を確認すると”10000YAN紙幣” ”棍” ”Gパン” ”Gジャン” ”皮のスニーカー” とGジャンのポッケに”治療薬(25)”という小瓶が、回復薬かなにかだな。
今は、噴水がある広場にいるようだ。
ギルドってどこだと思ってみると、地図が浮かんできた。
逆三角形みたいな街だな、ギルドは街の中心近くか。
このアプリの情報は殆ど無いから、最初はGMの指示に従って動いたほうがいいと思う。
ギルドまで距離はあまりないから不都合はないし、ギルドに向かって歩き出す。
「誰か、組んでいい狩り場を早く探しにいこうぜ!」
とか
「生産する場所は、どこなんだ?」
とかの声も聞こえる。
誰よりも早くいい”狩り場”を確保して効率よく経験値を稼ぎ、戦闘スキルのLVを上げる作戦(金稼ぎもあるだろうが)や、誰よりも早く生産を始めてスキルLVを上げ、いい物を作り誰よりも早く販売して成功を狙うPCなのだろう。
公式以外の情報が全くと言っていいほど情報がないのだから、いろいろ作戦を練ってログインしたPCも多いだろう、自分は身体を鍛えるのが夢中で何も考えてない。
”寝て”までそんなに一生懸命やるって気もない。換金もあの制度なら、ぼちぼちやりながら何かの拍子で儲けれればいいか、って半分諦めの感じである。
地図を見ながらギルドに向かって歩くが、サービス開始直後だけあって、すごい人ごみだし、GジャンGパンを着た人ばかりがいるってのもなかなかシュールである。
道すがら街並みを見るが、色々な店や自動販売機みたいなのとかが確認できた。
ゆっくり見て回りたいが、おそらくあるであろうギルドでのチュートリアルを済ませた後だと我慢する。
ギルドに到着すると、こちらも、ものすごい人ごみだ、並んで待つことしばし、受付にたどりついた。
「いらっしゃいませ、冒険者の登録でよろしいしょうか?」
『ぶっちゃげ、何をどぅしたら分からないんでおまかせです。いいようにやってください』
「えっ?」
『よくわからないので、GMの指示にお任せしますよ』
「……でしたら、登録ですね。登録料3000YANいただきます。 説明は今日なぜか ”異世界からの迷い人” が、多いみたいなのであそこの会議室で行いますので、そちらでお待ちください」
金取るのか!!まぁ、そういう 仕様 なのだろうから仕方がない。
やっぱり”チュートリアル”はあるみたいだな。逆らう意味が無いので、黙って紙幣を差し出し会議室に向かう。
会議室と言われたが、大学の講堂みたいな部屋だった備え付けの椅子に座って待つことしばし。
(しっかし人が多いな、それも同じ服装、制服じゃないんだからやっぱり初期装備なんとかならなかったのか?おっ、誰か出てきたぞ)
「初めまして。私が、この会議場の説明担当、通常はギルドで窓口をやっております、 ”エミュ”です。よろしくお願いします」
(黒髪ストレートロングの、大和撫子っぽい人が現れたぞ、黒縁メガネでも掛けていたら秘書タイプになりそうでカッコイイと思うのは俺だけかな?)
「通常は窓口で説明させていただくのですが、今日は何故か ”異世界からの迷い人”の方が多いのでこのような対応になりましたがご容赦ください(ペコリ)
これからこの ”アナザーワールド”の説明と、”ギルド”の説明を、させてもらいます。」
「この世界は、皆様の元いた世界とは時間間隔が違います。こちらの世界は10倍速く進むのです。そしてこの世界に住まう者たちは、20時間活動すると5時間、絶対に眠ることになってます。…………
(う~ん、もうこれ説明知ってるぞ。飛ばしてくれないかな…… 隣の奴は、真面目にメモとってるみたいだが。もぅ分かってるだろうに)
「続いての説明ですが、
(おっ、やっと本命のチュートリアル開始かな?)
皆様にも ”基本属性”が備わっていると思いますが、その説明をさせていただきます、基本属性には7種類ございます」
(うん、知ってる)
「この世界では、魔法は魔力を各属性に”具現化して使う能力”、と考えられております。
そのうち ”火”・”風”・”水”・”土”の4属性の方達ですが、その方たちはお互いの属性魔法を普通に取得して使用することができますし、お互いの属性同士で使用時”ペナルティ”等はございません。
しかし”光”・”闇”属性魔法は取得するのはできますが、使用時MPの消費量は1.5倍必要となります。
続いて”光”・”闇”の2属性の方達ですがこれもお互い”光”・”闇”属性魔法は取得・使用のペナルティはございません。
がこちらは”火”・”風”・”水”・”土”属性魔法を取得することは可能ですが、使用するのにMPをやはり1.5倍必要となります」
(魔力属性はどうした?無視の流れだぞ)
「そして最後に”魔力”属性の方ですが、実は各属性に具現化する適応ナシ。とみなされた方なのですが、
(な、なんだと?)
他、6種の属性魔法の取得は可能ですが、各属性魔法を苦手とされてるので、使用するのに2倍のMPの消費が必要となります」
(なんだよ、その不遇属性設定は!!!)
「その他の6属性の方は、”魔力”魔法は取得・使用にも何もペナルティ無しで取得使用できます。
が、元々具現化に失敗した魔力を放出するだけの魔法なので、あまり使い勝手がいい魔法ではございませんが”例えば”火属性魔法のファイアアロー”に”魔力魔法のフォース”を上乗せしましたら、着弾時に爆発する魔法になります。
これを”合成魔法”と私たちは言っています。
少し練習が必要ですが、着弾もしくは他の物にぶつかった瞬間に爆発する特性を持つ魔法、効果増大となりますので、一考の価値ありますよ。
だたし魔法の”合成・変化”は自分の属性魔法ならばLV2・新たに習得した魔法ならばLV3が必要になります。」
(”魔力属性”所持者への説明じゃなかったのかよ、一方的に不遇設定って話だけじゃないか?LV2になったら変化もできるから何か使える魔法でもあるのだろうか?)
「あと全属性の方共通に、MP”0”で使用できる魔法がございます。
それが”マジックボックス”でございます。これは”唱える”か”念じる”だけで使用できます。これは皆様に”10枠”ありまして1枠”両手で抱え上げれる程度の物体” もしくは ”消耗品を規定数”まで収納可能です」
(マジックボックスは、よくあるネタだな……ん?おれ、20枠あるぞ?)
「この”マジックボックス”は本来”持っている状態”もしくは”装備している状態”で収納し、”持っている状態”もしくは”装備している状態”で取り出せます。
例外、といたしましては ”魔力”属性者は魔力のみにしか能がない。ということでしょうか?
この”マジックボックス”に特化しておりまして”20枠”持っているそうです。
さらに枠を4枠まで”結合”することが出来るようで、抱えきれない大きな物も”手を触れてるる状態”で収納も可能で、取り出しも”手に触れてる状態”で取り出しも可能らしいです。大きさも気持ち大きなものまで1枠に収納できるらしいのです。
なぜ”らしい”という説明になるのかと言いますと、私達も”魔力”属性の人を”荷物運び”の人以外見たことなく。それ以外有効な話を聞けてないからです」
(こいつ…俺を見ながら言ってやがる、魔力属性だと分かってるのか? それで ”荷物運び”位しか価値無いと馬鹿にしてるのか?
しかし俺は、他のPCより倍、アイテムが持てるんだ。それだけでもアドバンテージあるんだぞ。これって言われてるほど”不遇”じゃないんじゃないか?)
「そして、これからが”ギルド”の説明になります ”異世界からの迷い人”の貴方たちの身元保証と、この世界の”住人”の仕事依頼の斡旋所、となっています。
これから配ります ”ギルドカード”の確認を、ご確認ください」
突然、目の前にカードが現れた。書かれてるのは”セイ” ”☆” ”魔晶10個” ”残高0YAN” ”強制睡眠迄19:20” の表記…か。
「この”ギルドカード”は皆様の、名前・ランク・所持している魔晶の数・貯金の残高・強制睡眠までの残り時間・受けたクエストの内容・レシピ が確認できるようになります。
現在は、名前・星が一つ・魔晶の数・貯金の残高0・強制睡眠迄、後19時間20分前後と確認できると思いますが。
魔晶の数は使用していないのであれば、10個になっているはずです。貯金の残高は銀行を使用しているはずございませんから、0YANとなっていると思いますが間違いがありましたら、お知らせください。
これから不足分の説明を させていただきます。皆様のランクは現在、”☆” の”初級”でございます。
一定の数の”クエスト”達成、保持スキルLVの高さ、モンスターの討伐数、でランクアップできまして、
☆の”初級”冒険者、 ☆☆の”中級”冒険者、 ☆☆☆の”上級”冒険者と自動でランクアップします」
(ほむ、とりあえずは”中級”を目指すのが目標になるのだな)
「この等級で、貴方たちのいた世界での月初めの1日に掛かります”ギルドカード”の更新料が変わっていきます。
”初級”でしたら魔晶を3個、”中級”でしたら魔晶を5個、”上級”でしたら魔晶を7個で更新可能です。
皆様、上位ランクを目指して頑張ってください。 魔晶の説明は後ほどしますが無理な 値段設定ではございません」
(なんだ?またこの詐欺っぽいシステムは?ランクを上げる必要性がないぞ、っていうか上げたくないな。聞く限り強制的にランクアップさせられそうだが)
「特に”ギルドカードの更新”に強制力はございませんが、しない場合冒険者ではない状態で、皆様は異世界からの迷い人なので”はぐれ”と呼ばれる存在になります。
デメリットといたしましては、宿屋での宿泊は、まず出来ません。馬小屋位は借りることは可能です。
それに住民からの販売価格が”倍”になりますし、買い取り価格も”半分”とはなりませんが、いくらかか目減りすることになります。
ギルドは当然、買取販売はいたしません。カードが無効の状態ですから当然”クエスト”を受けることが出来ません。
街の”出入り”も、500YANが必要になりますが、
まぁ、無理にとはいいませんよ(ニコっ)」
(無理にとはって言ってるが、これは脅迫だな。ゲームならログインしなければいいし、また時間が経ってログインし直せばいいだけだが。
このアプリは”睡眠”だ。アプリ使用しなくてもいいが寝るだけではせっかくDLした意味がない。
かといって”更新”しないと”馬小屋生活”とか”野宿の生活”なんてわざわざ夢でみるのは惨めすぎる)
「ここまでで何か質問はございますでしょうか?」
エミュさんが、会議場内を見回すが誰も手を上げたりしていない。皆このルールに唖然としているし、まだ知らないことが多すぎで質問すること自体考えれない。
「無いようですので、次に進みます」
今回は アプリの説明になってますが・・・・まだ書き切れませんでした
まだ次回も説明回です アプリの説明で大体の感じが理解してもらえれば 嬉しいのですが 文が下手くそなので分かりずらいかもしれませんが申し訳ないです
今回から始まる説明通りに アプリは進みますが途中で矛盾が出てきたら 多少チュートリアルの内容が変更するかもです
感想 意見 評価いただけると 作者が踊りだします
えっ?見えないですって?
まぁ 作者がモニターの前で踊るだけですから^^;