自分なりの対処法 って感じ(1)
採集もはかどり少しは気分が晴れたが、やはりモヤモヤする。いずれあのダンジョンにギャフンと言わせてやる。(言わないと思うが)
そう決心し、ルヌの街に帰った……ああ、今まで街としか言ってなかったが、フィールドでのレイドクエストの達成後、森フィールドの向こうに森林フィールド・山岳フィールド・砂漠フィールドが、発見され。さらに新しい街が3か所、発見されたのだ。それで今まで街としかなかった、最初の街は”ルヌの街”と表記が変わったのだ。
ルヌの街の東北方面に現れたのは、森林フィールド……森フィールドと、どう違うのかと言うと森より管理されているように適度に間引かれており、木の素材が各種取れるらしい。森でも木は取れたが、同じ木でも上等な素材なんだとか。そのフィールドにある”翠のエルフの都【ライドの街】”大きな樹木の上にある街で、ここでは絹や綿・木綿も上等な素材が販売されているらしい。果物も豊富だという。
西北方面に現れたのは、山岳フィールド……ここには鉄鉱石が取れる発掘場もあり、やはり上質な素材が取れるらしい。このフィールドにあるのが”鍛冶とドワーフの都【ヴァイツの街】”ここにはなんと米があるらしい。ラストサ○ライに出てくるような、古き日本風景なんだとか。露天風呂の温泉も魅力のひとつだとか。
南方面に現れた、砂漠フィールド……砂漠というより大きな砂浜らしく、奥には海があるらしい。その海の近くにあるのが”食と獣人の都【イアンの街】”食の都と言っておきながら魚介系が豊富なだけという話だが、ルヌの街では乾物しかないので新鮮な魚は魅力がある。
どの街も行ってみたいが、草原フィールドが歩いて約一日・森フィールドは道を歩いて約4時間・各フィールドに入って一日歩かないと、街にはたどり着けないらしく、騎乗して急いでもまる一日はかかる計算になる。出てくるモンスターも徐々に強くなっているらしいので注意が必要だ。
街を発見したPCは、森フィールドでのレイドクエストのメンバーでクリアした後、半数はルヌの街に帰ったが、残る半数でレイドを組んだまま探査を続け、たどり着いたらしい。
森フィールドの両端に、増設された宿があるらしいが、他の街を目指すのは自分のプレイスタイルを確立した後がいいだろうと思う。
まずは自分のやれることをやるのみだ、今回のダンジョンでの経験で気づいたことをやっていこう。
武器防具の不満はあまり無かったが、ブーツは脛部分にも刃が欲しい所だ。罠解除の道具も欲しい。薬の補充も必要だ。宝箱にはやられたので何か仕返しもしたい。これぐらいかな?
今後の予定を考えていて、ふと思いつくことがあったが、どれぐらい金がかかるか不安だったので、ギルドに行き、貯めていた討伐報酬を貰う。ダンジョン内のモンスターの討伐報酬が貰え、ドロップが無かったからなのか高めだったのは嬉しい誤算だ。
その後、広場のバザーで、食材の買い取りをしている店でとりあえず使わない物をすべて売る、皮類はマスカレイに全て渡し、代わりにダブついている基本素材を交換してもらった。マスカレイも基本装備屋での
注文分は納品を終え、今は普通の素材で高品質な防具を製作しているみたいだ。
素材と軍資金が集まったので、工房に向かう。受付のおっちゃんにレンタル用の基本の工具は売ってもらえないのかと聞くが、「規則で売るわけにはいかない」との返事が…残念だが仕方がない。
使用料を払い個室に向かう。まずはブーツの改良からだ、ある程度分解し、脛のプロテクターになっていた鉄板を外す、サイズを測り設計図を描く。甲に付けた刃をそのまま2列に脛にも付けるような感じだ、足首には動きが悪くなるので付けない。5個づつ2列に並べたような構造だが今回は鉄で一体成型するつもりだ。……形が複雑なので作成は難しいが、自分の為の防具だ、妥協する気は無い。
何回も失敗を繰り返してやっと一つ作り上げることが出来た。一つ出来たらレシピが作れるので2個目は楽だ。刃付きの鉄板が完成したら、外張り用の皮に刃が通る切れ込みをつけ調整しながら組み立てる。
【ステゴブーツ(足:基本)評価2 DF+6・AT+4】
名前が変わった…まぁどうでもいいか、ATが1上がったのは嬉しいことだ。
装備して動きを確認するがおかしい所はない、防具はこれでよし。
続いて、また基本の鉄で大き目の、”球”を作る。真球になるように紙ヤスリで削り、磨き粉でピカピカに磨いてゆく、最後に3か所穴を開けて完成した。
【30ポンド鉄球(基本)】
うん、そのまんまだな。鉄で作ったボーリングの玉である。何に使うかって?罠をいちいち解除するのは性に合わないので、落とし穴などはこれで起動させようかなと思ったんだ。上手くいけばいいが、これは実際に使ってみないと分からないな。30ポンドとかの馬鹿げた重さの玉であるが、身体能力上昇のおかげで使う事は出来そうだ。試しに忘却してみたが流石に両手で持ち上げるぐらいしかできなかった。
続いてもう1個罠対策のアイテムを作成することにした。
棒の両端を切っただけの木にオスのねじ山を作ってゆく、丁度、鍛冶道具にタップ切りがあったので楽に作れた。これを2本
硬い木をできる限り小さくしたものに今度はメスのねじ山を作り繋げてみる。ただでさえ長い木が、倍の6mくらいになった。このままでもいいが、この棒の先に金槌のような鉄を付けてみた。
【20フィート棒(基本)】
の完成である。昔、テーブルトークRPGで使っていた10フィート棒のロングバージョンである、分解して10フィートで使用も可能だが、どんな罠があるか分からないのであえて長くしてみた。これで壁や天井の罠も発動させることが出来る。アイテムボックスに入るかどうか不安だったが、分離させて格納しても1枠で済むようだ。
これで罠対策はいいだろう。罠解除ナシで罠感知だけ習得もいいかもしれない。
もう一つ道具を作りたかったが、自分で作れるような気がしない。
チャットで連絡を取り、工房衆に依頼を出す。工房衆と言っても主にはゲンさんとドランさんに依頼だ。今回はギルドを通さない依頼となった。報酬は成功報酬10万YAN、と素材は自分持ちである。製作の日にちの条件は無いが今後、製作する場合は俺の承認が必要との条件を付けた。大量生産されて仕様変更されては元も子も無いからな。
尻切れトンボっぽくなってしまいましたが(今迄も含めてですが)投稿です。
短く簡潔に書けないヘッポコですが^^;
引き続きお付き合いいただけれれば幸いです。