さあ 報酬だ って感じ(2)
読んでくださってる方がだんだん増えて嬉しく、下手ながら早めにかけましたのでペース考えず早速の投稿です。
2015・5/28 改定
宿に向かう途中、誰かに聞かれたらマスカレイの新作のプロトタイプと宣伝しろと言われたが、これには従うつもりだ。
防具系の販売権はマスカレイにあるのでいらないことを言って損をする気は無い。
もうすぐ時間調整の強制睡眠に入らないといけない時間だし、宿に向かう事にする。
宿屋に向かう途中、PCにそんな物どこで買ったんだ?と早速数人に声をかけられたが”基本装備屋”で商売しているマスカレイの商品のプロトタイプで、今後はこれにプロテクターを付けて発売されるらしいと説明しておいた。
その後、個人チャットであああああに報告したのは言うまでもない。
宿で強制睡眠を取り、集合場所の工房に入る。少し早目に来たが数人は来ていた。
店はどうしたかって?一応商品を1個づつは置いて、購入希望者は注文式に商売形態を変更しているみたいだ。受付はマスカレイがしてくれるみたいなので安心だ。
置いてある”基本装備”の商品が、現在の所有者である工房衆から離れても手元に戻ってこないのは。マスカレイに一時所有権を譲渡してあるからだ。
こじつけみたいな理由であるが出来るのだから仕方がない。
こうでもしないと15m以上離れるとアイテムボックスもしくは手元に戻る仕様なので商売にならない。
それと店が使えるのは、マスカレイのクエスト期限であるリアルで”今日”いっぱいで明日からは(ゲーム内で)1日5万YANも使用料がかかるので、ギルド職員に頼んで明日からは【武器は工房にいる工房衆に、装備は裁縫場のマスカレイに注文してください】という張り紙は無料で張らせてもらったが、実質今日いっぱいで店じまいである。
露店をしてもいいのでは?とは思ったのだが、基本の武器ばかり作るのも皆飽きてきたところだ。
約束の時間前には全員が揃い、話し合いが始まる。仕切るのはなぜかゲイルだ・・・お前リーダーになること拒否ったやん。とは口に出さず話にのる。
「まずはYANの分配だが、先に鍛冶・木工・石工・裁縫・皮細工・薬学そして調理の道具を中級まで買った人に、それぞれ1個につき2万YANづつ分配する。これは手持ちを削って買ったんだから当然だろ?」
と言い出した。当然といえば当然だ、もう少し色を付けてもいい気もするが報酬目当てで購入したのでは無いので妥当だろう。
ちなみに俺は以前も書いた通り、木工・鍛冶・皮細工の3種に加え調理の道具も買っているので8万YANを貰った。
「でだ、残りの分配だが途中加入のルリもいるし、途中でバイトで抜けたやつもいる・・・・・・しかしそんなのは関係ねぇ。全員で残り均等に分けねえか? この約20日間、皆できる限りを尽くした仲間なんだから」
と言い出した。ふむゲイルって計算高いだけの奴と思っていたが、それだけじゃなく中々アツイ奴だな。見直した無論賛成である。
反対意見を言うやつもいない、均等に分配することになり確認すると・・・・・・一・十・百・千・万・十万・・・・・・マジカ、53万あるぞ大儲けじゃないか。
道具代を足すと61万YANの分配金だ、女房殿の武器代を差っ引いても50万YAN残ることになる。すごい儲けだ。
「あと買い取った初期装備や素材も出来る限り均等に分配しようと思う。分配後の交換は各自自由だ」
結果俺は、Gジャン1枚・皮のグローブ1組・ステッキ3本・棍棒3本・棍3本・鉄の剣4本・弓2張・皮2枚・鉄のインゴット2個・黒曜石2個・ガラスのインゴット2個・帆布1枚・しなる木2本・硬い木2本・ひも2本・木3本・魔木1本を貰うことになった。
糸は効率を考えて帆布とやや分が悪くだがマスカレイに交換してもらっていたので、余裕はなかった必要なら交渉で交換になるだろう。
「そして最後に魔晶の分配だが、これで皆考えてきてくれたか?」
ん?何の話だ?知らんぞ俺は?
聞いてみると魔晶の分配で追加報酬の可能性が出たという。
報酬がさらに個人に魔晶+3個されるという、条件は今回売った商品を同じ価格でギルドでも販売を許可することらしい。
それを許可するかしないかを考えとけということだったらしいが、俺への説明は誰かが言ってるだろうと誰もが思い、話し忘れてた・・・・・・らしい。
俺、ボッチじゃないよな?仲間だったよな?そうだよな?
一瞬、皆が目をそらしたような気がしたが、気のせいだろう。そう思いたい。
気を取り直して考えて見るが、販売権にこだわる事はないと思う。
自分らも販売は可能みたいだし、それに基本素材の武器だけに固執する意味もない。 俺は報酬を増やす派だ、皆の考えもほぼ一緒みたいだ。
マスカレイにも話を振ったみたいだが、向こうも同じ条件での報酬の話があったら販売を許可するらしい。
売った商品が、量産品っぽくカラーリングあえてせず(斧系の皮ひもは除く)素材のいろのままにしてたのも、この話の流れになった理由の1つであろう。
「では、追加報酬の方で皆いいか? いいな、それではGM追加報酬ありで分配たのむぜ」
とゲイルが声を出すと、
【じゃららららららららら~~♪ジャン。各自の働きによる魔晶の分配を完了しました】
とインフォメーションが流れた。
ギルドカードで確認してみると魔晶が27個増えて58個になっていた。
数がおかしい?いやいや、それだけ工房衆俺たちは基本の武器を新たに発見し、普通の武器にその発見が無い場合は、それを作成し魔晶を稼いでいたのだ。
店で売ってた商品は、その一部で作成したレシピはその何十倍もあるのだ。
お蔵入りしたものでも使えそうなものは多々存在する。
全員で確認し平均すると25個が平均なので、ちょっと大目にもらった事になる。
ちなみにトップは3人で、ゲンさん・ドランさん・ゲイルが30個となっていた。
ルリさんも料理での貢献、作るだけでなく料理の販売で資金調達が大きく評価されたのか26個獲得していたみたいだ。
確認した所、全員が魔晶だけで考えてもプラスで、損したメンバーはいないようだ。作戦は大成功だったと思う。
苦労したが、祭り?も、もう終わりだなと考えていると
「クエストはこれで終わりだと思うが、もう一つ相談だ、報酬も結構な額が出たし俺たちで、チームを立ち上げないか? 1人30万出し合えばチームの立ち上げ金に足りるんじゃないか?」
とゲイルが提案した。今後、販売するならチームでやっていこうということらしい。
皆もほとんど賛成みたいだ、悪い考えではないが俺はどうしようか。悩んだ後にこう話し出した。
『申し訳ないが俺はこのチームの話は抜けさせてもらう。ただ、今まで一緒に過ごした仲間に15万だけではあるが、カンパさせてもらうよ』
と言うと何故か、と聞かれてこう答えないといけなくなった。
「実は俺、営業やってるんだが人嫌いな所があるんだ。今まではよかったが、面倒になって皆をウザイって考えたくないから、当分ソロでやっていきたいんだ。チームハウスが出来たら、たまには遊びに寄らせてくれたら嬉しいがな』
と。
決して魔晶の報酬を誰にも教えて貰わえなかったから拗ねている訳ではない。本当だぞ!
難儀な奴だなとは言われたが結果、俺以外ではアレック・ルリさんの二人がチーム入りを保留したみたいだ。二人も半額の15万をカンパするらしい。
ちょっと足りないので、今回のMVPだった3人が5万づつ多く出して余った分は活動資金にするとのことになった。
チームマスターが”親方さん’S”の二人で、サブマスターがゲイル1人という不規則的なチームが誕生した。
チーム名はもちろん【工房衆】になった。今後は生産もだが、スタートダッシュキャンペーンの間に他の事もやっていくらしいが、今日の注文分はキッチリと仕上げるという。
後日談だが、マスカレイもチームになったみたいだ。あああああとのレシピの約束は以後、マスカレイとの契約になってしまったが仕方がない。
レシピのコピーをさらに、コピーするなと決めなかったんだから仕方がない。
「お前ら三人は今はチームメンバーではないが、仲間だからな。チームに入りたくなったら前金15万貰ってるんだ、残り15万でいいからいつでも言って来い」
との言葉を工房衆からいただき、成功の打ち上げをゲーム内21時からやろうと約束をし一旦解散した。
まだ昼にもなってないので、これからは自由時間である。
まずは金もあることだし、残りの道具を中級まで上げることにする。解体ナイフも忘れない、これで8万YANの消費だが、まだ手持ちは27万あるんだから気にしない。
これ以上自分のネタをタダで譲ってやる気は無いので、防具の作成は諦めて、今後、自分が使う武器を作ることにした。
基本の木を半分の長さに切り、基本装備屋でも売った【石の槍(槍:基本)評価2 AT+5】の長さ違いのモノを作る。長さは違うが性能は同じである。これを2個作成する。
鑑定すると【石の短槍(槍:基本)評価2 AT+5】になる。
長さとしては木刀とほぼ同じ長さだ。何故これを売らなかったのかは、わかる通り槍としては短すぎるので不要だと思われたためである。
しかしあえて俺はこの武器を選んだ理由はあるが、これをお読みの方の中にも分かる人がいると思うがネタばらしは後日、実証してからだ。
このまま使うのにも味がないので作業場に立ち寄りベルファの実を買い、石の短槍を漆黒にカラーリングする。
朱塗りの槍も考えたが短槍だから、かえって不恰好になりそうなので黒にした。
夜になれば、闇と同化して間合いを読まれにくくなればいいな、という考えもある。
ついでだから帆布のオーバーオールも黒く変更した。目立ちそうなので麻のズボンと装備の変更をし作業場を後にする。
武器の作成も終わり、次は防具だが無条件でレシピを渡す気は無いのでオーバーオールの改造かな?
っとまず先にアイテムボックスを確認し、気が付いた治療薬の補充を先に済ませておく。
薬屋に行き購入する効果15が一番効率がいいみたいなので一個1100YANを、一気に5個購入しておく。
財布に余裕がある買い物って、なんて楽なんだろう。
まだまだYANは余っているのでマスカレイに”皮のブーツ(鉄)”を注文しておく。ただし皮部分は全てなめして柔らかいままの状態で、お願いした。
自分なりに改造したかったので頼んだが、了解していただき助かった。
ついでに基本素材の糸も帆布を渡し一巻き注文した。
無限使用アイテムの糸を使えばいいのではないか?と思うかもしれないが、基本素材の糸の方が、基本装備の場合いいものが作れる傾向にあるからだ。
注文も終わり、待ち合わせの時間に近づいたので、待ち合わせの噴水のある広場に向かう。
マスカレイに注文した品は明日、工房衆と合同の祝賀会で渡してくれるらしい。
まずは今日の工房衆の打ち明け会だ。楽しむぞ
苦労したのでセイには多少幸せになってもらいたいので報酬が多めです。が渡しすぎた感が多少あるので何か落とし穴を考えてみようと思います。
感想 意見 評価いただけると 作者が踊りだします
えっ?見えないですって?
まぁ 作者がモニターの前で踊るだけですから^^;
っていうか 踊らさせてください初評価の時は家族に冷たい目で見られましたが私的には無問題です どんな感想評価でも いくらでも踊りますぜ
テンション次第ではまた投稿早まるかもです。




