さあ 商売開始だ って感じ(1)
2015・5/26 改定
工房に戻り、
『すまん、ちょっと買い物していたらゴタゴタして遅くなった。今どんな具合になっている?』
と聞いてみたところ、
俺がログアウトしている間に話が進んでいた。マスカレイとトップ会談をしたらしく(なぜかゲイルも付いて行ったらしいが)工房衆・マスカレイ共同で、リアルで4月3日2:30から始まる日から、販売を開始することになっていた。
その後、販売場所をギルドで相談したところ、セバスさんが対応してくれて、
GMから聞いているから、店はギルド正面の建物を使っていいとの許可をいただいているみたいだ。
工房衆は、万人向けの研究をしているから、武器の”販売”という形式。
マスカレイは体のサイズがあるから、受注生産の予約、ただし販売品は2個づつ作り、これは販売員が着用する分とショーケースに飾るように使い、注文を受けるという形にしたらしい。さらにサイズが関係ない物も、いくつか販売する予定だとか。
それで今はというと、工房衆は商品にする武器を増産中みたいだ。俺も手伝わないといけないな。
と、先に廉価版のことを工房衆に教えておいてやろうか。
『さっきリアルで買い物に行ってきたんだが、近くでキャンペーンみたいなのやってて、何かなーと思ってみてたんだが、VRギアの2期分のキャンペーンだったわ』
ふーんと流す、工房衆
『それでよー、”VRギア2”とかいうのも出るみたいなんだが、俺たちが買った半額の5万で、ダウンロード代も3万ついてくるんだってよ。ヒドクないか?』
と続けると
「「「「な。なんだって~~」」」」
と皆、ルリさんを振り向くが、
「私も知りませんよぉ。契約社員って言っても去年で切れましたし、今はただの中小企業の受付事務ですからぁ。私だって知ってたら、高いの買いませんよぉ」
とのこと、まぁスロットが1個だったし。寝心地は廉価版は廉価版みたいだと 言うと、皆も多少は納得したみたいだったが、一部はその後、苦情の電話をメーカーにしたらしいが、健康効果はVRギアのが高いですからとの返事のみだったらしい。
話を戻す。今回、我ら工房衆が売り出そうとしている、商品はどんなものがあるのかというと、
【片刃剣(剣:基本)評価2 AT+6】
これは基本の鉄を使い、刀身部分を作り、”棍棒”を分解した際にできる取っ手の部分を使い、柄と鍔を一体形成し、永久使用武器の”鋲”を目釘代わりに打ち込み固定する。
柄の部分を基本の”糸”を使い、滑り止めにするという刀のような剣だ。
ドランさんは刀にしたかったらしいが、どうやっても刀にはならなかっったようだ、刀というジャンルはまだ実装していないのか?
それではなぜわざわざ片刃剣を売るのかというと、片刃にして刀っぽくしたおかげで、両刃剣に比べ少ない”鉄”で制作できるので採用になった。 価格は5万YAN ちなみにこれは、片手でも両手でも使用可能である。
【合成弓(弓:基本)評価2 AT+4】
これは初期装備の”弓”から分解した”やわらかい木”の両端を4分の1づつ切り取り、同じ長さの”堅い木”を真ん中に接いで永久使用アイテムのニカワを使い固定し、本来の弓の3/4の長さの物を作った、いわゆる短弓である。
接ぎ目を皮を細く切った”皮ひも”で補強してあり強度に問題はない。
なぜ短弓かというと”ひも”を、他でも使うことがあり使用量の節減と、普通サイズの弓を作っても同じ”AT+4”にしかならなかった為に、連射性を重視した結果である。
弓は最高AT+4までしか残念ながら開発できなかったが初期装備の倍の性能だ。文句はないであろう。 価格は3万YAN
【石の矢(矢:基本)評価2 AT+0】
名前の通り石でできているのではない。黒曜石で鏃を作り、しなる木と永久使用アイテムの”羽”で作った矢に、基本素材の糸を使い固定させ(ニカワも接着材代わりに使う)て完成だ。
AT+0と言っても弓で射るからダメージ計算は恐らく(弓のAT+矢のAT)みたいだからダメージは出る。
しかしAT+0をあえて売るのかというと、これは基本素材の特性で無くならないというものがあるが、それを使った効果アイテムなのだ。
通常の矢は使用すると、ほとんどが折れて回収できない。しかしこれは基本素材の武器?であるから折れることはないし、射てから15mほど飛ぶと消えてアイテムボックスに帰ってくるのである。
射程が短くなるが、短弓と合わせると相性もいいし、普通の弓からも射れた。
弾切れがないのは弓使いには是非欲しい矢であろう(アローと掛けているわけではないぞ)こちらは強気で、10本で1万5000YANだ。
通常の矢が1本1YANだから自信度合は分かっていただけると思う。
【木の盾(盾:基本)評価2 DF+3】
名前の通り木の盾である。堅い木を5㎝ほどで輪切りにし、ドーム状に加工する。裏面に皮を鋲で貼り付け持ち手とする。これだけでも完成なのだが、見た目がショボいので前面に当たる所の周りに3㎝に鋲を無意味ではあるが打ち込み、それらしい見た目にする。 価格は2万YAN
正直なところ、盾はDF+6までの物が出来上がっているのだが、皮と鉄を多量に使用するし、特別な加工を必要とするため購入者には申し訳ないが、価格との兼ね合いでDF+3での販売だ。
ただし後日、相談で希望者がいれば強化は追加料金で、するつもりだ。
【石の槍(槍:基本)評価2 AT+5】
石の矢同様、石で出来ているのは刃の部分のみである。
最初に作った木の槍の強化バージョン。黒曜石で刃を作り、基本の”木”にニカワと皮で固定する。
偶然出来た木の槍と違い、何回もPVPで試運転をし㎜単位で長さ調整をした一品だ。振り回しやすくて使いやすい。
鉄の槍も2種類作成してAT+6もできているが、全部を鉄で作り皮で滑り止めをすると重すぎで振り回しにくい。ならば鉄で刃の部分のみとすると消滅ぎりぎりの大きさの刃を付けるも、前後の重量バランスが悪く万人向けとするために石の槍の販売になった 価格は4万YAN
【メリケンサック(体術:基本)評価2 AT+4】
黒曜石でリアルで存在するメリケンサックを作り、さらに攻撃力を上げるためにガラスで爪を作りニカワで貼り付け皮で巻き接着部分を強化する、さらに握りの部分にも皮ひもを巻き付け滑らないようにする。
イメージは某超人のベアークローである。価格は他の物より安めに設定して、2万5000YAN
なぜ安くするのかというと、このメリケンサックは、わざと皮のグローブを着けたままでは装備できない様に作ったからだ。
販売の時、初期装備を下取りを予定しているのだが、不足気味の皮を出してもらう為に、ちょっとした罠のつもりでこの設定だ。
【ポーラ(投擲:基本)評価2 AT+2・束縛(微)】
これは以前、俺が作ったポーラの改造版。効果は数字では変化無いが、黒曜石の大きさ・ひもの長さを、微調整した一品である。束縛は同じ(微)ではあるが、PVPで試した結果、束縛の効果が出やすい”ひも”の長さになっている。
価格は束縛効果があるので、2万YAN
【魔木の鞭(鞭:基本)評価2 MT+2・AT+1・束縛(微)】
魔木で握り手を作り、ひもで鞭の部分を作る。ひもだけではひょろひょろで攻撃効果がなかったので、ピンポン位の黒曜石の玉が先に付いている。
ひもの長さをいろいろ調整し、できるだけ束縛の効果が最も高い長さに調整してある ポーラには少し劣るが同じ(微)である 魔木を使用しているので杖の効果もありさらに鞭を振りながら魔法を使用すると鞭にその属性の効果も出るみたいだ 例えば風なら鞭の先からウインドカッターを出したり 火なら束縛後火で追加ダメージを与えたり ただし魔力魔法は効果が全然なかったがナ 価格は効果を考え4万YAN
【トマホーク(打撃:基本)評価2 AT+4】
ミサイルでは決して無い。斧である、大きさは使いやすい普通のマキ割りの斧を少し大きくした感じ。堅い木で柄を作り、鉄で刃を付け”ひも”で固定したものである。
正直な所、”皮”を使って固定すると、AT+5になるのだが、鉄の使用が多く、原価の関係でAT+4での販売である。価格は原価が高いので4万YAN
柄に”木”を使い、刃を一回り大きくし、やはり皮を使って固定するとAT+6の”バトルアックス”が出来るのだが、SP-1が付き、重く振り回しにくいし万人向けではない。原価の関係上AT+6で7万YANになりそうなのでお蔵入りしたのだがこれは仕方がない。
この9種の商品で、勝負をすることになった。より良い物を売りたかったが、普通の素材が色々発見され、PCが作る武器防具の効果が上がってきており価格との勝負もあり、この商品と価格で妥協した。
話を聞くと、このクエストが成功するか雲行きが悪くなってきたのがわかる。
まぁ販売し成功させようというクリア条件ではあるから、1個でも売れればクエストとしては成功かもしれないが、大儲けしようという作戦としても成功を収めたいところだ。
これまで魔晶を消費しながら、初期装備を買い占めを続け、道具を買いランクアップさせているから、売れないようでは、リアルでの3日が無駄働きだったというのは回避したいところである。
今回は、武器のレシピ回っぽくなりました^^;
武器の制作のやり方書くの楽しいです。ハマりそうですわ。
今後、セイは戦闘職予定でしたが、どうなるか迷いだしました。戦いも楽しまないとRPGとしては作者としては面白くないと思うし、今後が迷い所です。
まぁ、ぼちぼち考えながら書いていきます。
感想 意見 評価いただけると 作者が踊りだします
えっ?見えないですって?
まぁ 作者がモニターの前で踊るだけですから^^;