リアルでの出来事 って感じ
2015・5/26 改定
イベントと思っていたが、何かの展示販売会みたいだ。
説明を聞いてみるとなんと、VRギアの販売みたいだ。第二期注文らしい。
今回の、目玉は3万のダウンロード代もチャージされている廉価版らしい。アプリのスロットは1個だけみたいだが、それで十分だろう。廉価版はヘルメットタイプではなく、スキーのゴーグルみたいな形だ。値段がなんと、俺が買った時の半額の5万とは……いきなりの値段暴落ブリは納得がいかない。
体感キャンペーンもあるみたいで、女房殿がやってみたい。とのことで参加させることにする。
ルリさんもそうだが、何故に金をおまり落とさない客層が集まる所で販売するのかと、販売員の考えを小一時間問い合わせたいが、そのおかげで女房殿は並ばずに体感できるみたいだから我慢しておく。
ほとんどの人は、値段を聞いた途端、遠回しにちらちら見るぐらいだ。トレーラの奥に向かう女房殿を見送り、喫煙所で一服吸い、戻るがまだ、体感は終わっていない。
他の商品は、とみるが”安眠用のみのギア2万円”・”アプリのスロット拡張のHD3万円”俺が持っているのと同じ”VRギア10万5千円”・”HDと繋ぐケーブル5千円”……か。
話を聞くとケーブルは、ギア同士を繋ぎアプリを転送できたり、コピーできたりすることも可能らしい。ただしIDは同じで登録者以外は使用不可と、まぁ当然であろうなという説明を聞いていると、女房殿が体験を終え出てきた。
話を聞くと、中ではアプリを4種用意した廉価版ギアがそれぞれ用意してあり。任意で選んで体験できたらしいが、アナザーを選びプレイしたらしい。寝心地は、ヘルメット型ほどよくないが十分イイらしかった。
欲しいみたいだが今、俺はポーンと買ってやれるほど甲斐性がない……泣いていいだろうか?
すると横でぶつぶつと「朝晩は、ふりかけだけで済ませさせて…」と不穏な声が…恐る恐る女房殿の顔を見ると、目が座っている……マジですよ、この顔は!!
『ちょっとまて、それは流石にきついぞ』
と声をかけるが、地雷をふんだらしく
「あなたはいいですよ。ここ二日、ず~~っとギア使ってるのですから。
私なんて、今まで一日一時間しか使ってないんですから。ダイエットにも物足りなかったのよ。夏までもう、時間がないのに! このままではあなたから毎晩借りて、使わないと間に合わないって思ってたんだから」
とのお言葉が、声がデカいって。しかし不穏な言葉を聞いたぞ。ギアを取られちゃうの俺?ここは何とかしないと俺がヤバイと思っていると。
「あら?松本さん?こんな所でー、で、今ダイエットって言ってなかったかしら? これ健康器具って言っていたけど、どういうこと?」
とマンションで隣の、ウワサスキー奥様登場!同じマンションの他の奥様方も一緒みたいだ。
女房殿が、奥様方となにやらいろ井戸端会議が始まっているので、スタッフに話を聞いてみる。
『この廉価版って、ダウンロード代無しで安くならないの?』
「えーこちらの”VRギア2”は基本ダウンロード代込みで提供しているのですよ。ダウンロードはどちらにしても必要ですから、お得ではないでしょうか?」
との返事が、でも待てよスロット1でおかしくないか?
『しかし3万って、たしか名前は忘れたがリハビリ系とほのぼの系は1万5千じゃなかったか?のちの課金する気がないなら半分無駄になるじゃないか』
「それはそうですが、スロットが足りない分でしたらHDを買い足していただいてって、なぜアプリの値段知っているんですか? アプリの値段はインターネット書き込み禁止で情報は何処にも出て無いはずですが?」
『俺は去年注文した、一期組だ。それに同じ1台で嫁と共有してるいて、もう課金してDLしているからDL代なんかいらんのだ。
それだけ安くしろよ。それに2期だって言ってるが、DLがもう終わってるんだから早く送ることはできんのか?
公平をうたってたが、俺ら夫婦は全然公平感ないんだよ。それに半年もせずに半値のが出るなんて詐欺じゃないか』
と詰め寄ると、スタッフはギアを共用するとかは想定外でした。と言い、上司と話をさせてくれと電話をしだした。
たまに「はい」とか「そうなんですよ」とかいいながら、こちらをチラッ・チラッと見ながら話してる……クレーマー扱いか?
と思いながら待つことしばし、女房殿も奥様方と話を終えたらしく、こっちへやってくるが、奥様方は興味もったのか体験をするみたいだ。
「あ、すみませんお待たせしました。上司のほうが話があるそうなので変わっていただけませんか?」
と電話を渡してきたので、上司と話をする。途中話が読めたのか、女房殿と代わる代わる交渉をした結果。
廉価版の”VRギア2”を、ダウンロード代0本体のみ。イベント?フェアー?で使用する予定だった、未使用でモニター用なら3万円で販売する。
しかもここで契約なら手続きを確認次第即、配送するとの返事が……ところが調子にのってケーブルも無いからつけろ、近所の奥様にもダイエットになると宣伝したんだからそれ位いいじゃないか!と女房殿の猛攻もあり。
めでたくおまけしてくれることになった。
最後に電話を代わると、ダイエットの件は想定していなかったらしく、それを今後宣伝の1つに加えると、意外に感謝された。
スタッフが最後、電話を代わり確認を取って電話を切ったみたいだ。
それでは、と契約をし、支払いはクレカとした。ケーブルは今の展示品を使ってくれとの話だったが、オマケなので納得して持って帰ることにした。
ふとみると、ご近所の奥様方も数人は契約するみたいだ……朝晩のおかずがフリカケにならないことを祈ろう、旦那様たちがかわいそうだ。
ウチはというと没収されて戻ってきていない7万のうちから出すことでフリカケ生活になるピンチを脱した。
思わぬ出費だっただろうが、女房殿の機嫌はいいみたいだ。これで俺のギア没収は逃れられたと考えてもいいだろう。すぐ送らせるように言っておいたから週明けにでも届くだろう。
家に帰り、シャワーを浴びて、再びアナザーの世界にログインする。早めに戻るつもりが思わぬことで長引いてしまった。
ログインしてWIKIで何か発見がなかったか確認してみると、工房で結構な発見があったみたいだ。
普通の素材で、鉱石から鋼ができるのは知っていたが、鑑定がLV3以上になると鉱石に違いが分かり、2種類の鉱石があることが発見されていた。
一つがライトメタル、軽くてしなりやすい金属みたいだ。
もう1つがヘビーメタル、重いが堅いほとんどしなりが無い金属みたいだ。
では”鋼”とは何だったのか?というとライトメタルとヘビーメタルの合金?が鋼になるらしかった。
混ぜる比重で鋼は性質が変わるのかどうかはWIKIを見る限りわからない。
そしてもう一つ、木材に関しても発見が……工房では木材は”木”一択だったが、なにやら”草原フィールド”を道をまる一日(20時間)歩いて行くと”森フィールド”があるらしく、そこの木を切って木材にすると”木”はもちろん”しなる木”・”堅い木”・”魔木”も普通の素材として発見されていた。
これも鑑定LV3が必須らしく、無い場合は一律”木”になる仕様みたいだ。
20時間歩くと強制睡眠になるのではないかと思うだろうが、こちらもダンジョン発見時と同様、レイドを組んで交代で睡眠をしながら移動したらしい。
最初は6人で移動していたが”森フィールド”に入るとすぐ強制睡眠となり、最初の森フィールドの発見者達は死に戻ったみたいだ。
ちなみに森フィールドの発見は、5個の発見だったらしい。
こっちの世界では、買い物をしている間にまる2日近く経ってるみたいだから、急いで工房に向かうことにする、何か動きがなかったかも知りたいからな。
こうやって女房殿も、VRギアを入手しましたとさ。女房殿が思ってた以上に鬼嫁になっていますが、本当は優しいはずです。
ただ主人公は必要以上に恵まれても面白くないので、葛藤しています。
感想 意見 評価いただけると 作者が踊りだします
えっ?見えないですって?
まぁ 作者がモニターの前で踊るだけですから^^;