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工房での出来事 って感じ(1)

2015・5/23 改定

個室に入りレンタルした木工道具を置き、さて作業開始だ! 先に生産の”木工”を取るために、とりあえずいらないであろうスキル”攻撃力上昇”・”防御力上昇”・”回避率上昇”・”蹴り”を忘却する。 

”小手先器用”・”身体能力上昇”・”鑑定”そして作る物の”槍”はあったほうがいいような気がするし、LV2になってたので残しておきたい。

さらにはタバコの為に”火魔法”は残す。


自販機に1000YAN入れ、同じかもしれないができるだけいいのが出ますようにと柏手を打ち、木の素材の角材のボタンを押す。出てきたのはいわゆる”ツーバイ材”ってやつだな、3m位はあるな。丁度半分にすれば、2本位”棍”と同じくらいのものができそうだ。まずは見本になるように”棍”をアイテムボックスから取り出す。


さて作ってみますかっと、まず棍をみて『せめてこれ位の長さなら使えるのにな~』とつぶやきながら約4分の3位のとこを、ノコでこすってみる…ゴリッ……ん?

何か手応えがあったぞ?


もう1回…ゴリッ、ゴリッ


うん、おが屑は出ていないが、切れてるみたいだ。壊れないんじゃないのか?まぁいい、このままやってみよう………切れてしまった。どういうことだ??


鑑定したが【????:基本】になっている。俺の頭の中が????だよ、まぁいい長さになったんだ、よしとしよう。

切った端がバリになってるし棒ヤスリで、削っていこう。槍だから先を尖らせてみよう。


作業中、外では「な、なんだってー」という声とドドドドと走る音が何回も聞こえた。防音がきいてるんじゃなかったのかよ廊下は静かに歩けよな。


ようやく先が尖ったな。アプリ内だからか作業は早いし楽だ。普通ならこんな作業、2時間位かかるんじゃないか?10分そこそこで出来たぞ。さぁ鑑定してみようかと思ったとき


【【ピコーン】”工房”で”魔晶10個”の発見がありました】


なんだ・なんだ?ギルドカードから文字が流れてきた。 


【あなたは”基本のアイテムは、壊れないし痛まないがある条件下で加工はできる”という発見をしました】


ほむ、これも準備されてた発見だろうに10個とはサービスいいな。こいつは運がいい。

しかしある条件とはなんだ?今までやろうとした奴はいなかったのか?


【これより2時間後、WIKIにこの情報は公表されます。魔晶を1個消費することで30分づつこの情報の発表を遅くすることができますが、どうしますか? :(0-10)個 】


と出てきた、情報は情報、今日の新聞は明日のゴミ。情報を遅くするより目先の10個だ、もらい分を減らす意味がない。0個を選択した。続けざまに


【【ピコーン】”工房”で”魔晶1個”の発見がありました】


【新しい武器の発見をしました】とのこと、何になったのか鑑定してみると【木の槍(槍:基本)評価2 AT+2】となっていた。ATの変化はナシか、でも短く出来たから振り回しやすくなっただろう

この木の槍が新しい発見ということになるのか?


この確認中、またしても外では「な、なんだってー」という声と、ドドドドッという音がしていた。

うるさい!お前らは、どこのミステリー調査班の隊員かと怒鳴りたくはなったが、俺は小心者なのでそんなことは思ってもできるはずもない。


魔晶11個GETは得したな。 ホクホクである。

っと、残りの切れ端はどうするか?まぁバリを取ってみようと棒ヤスリでバリ取りをしていると1~2分で綺麗になったと同時


【【ピコーン】”工房”で”魔晶3個”の発見がありました】


とまた、インフォメーションがなった。 調べてみたが【新しい素材を発見しました】と出ている。

切れ端を鑑定すると【木(基本:素材)】となっている。 基本のアイテムが素材に化けるというのか?

掃除をしろとはいわれたが、削りかすも出てない。


それならば、自販機で買った木の角材はとりあえず(加工してないので)アイテムボックスに収納し、アイテムボックスから先ほど購入した 弓 鉄の剣 棍棒 ステッキ を取り出した。 

まずは弓からだ、弦を外したがこれからどうすればいいか? まずは弦の両端を小刀でほつれた様な所を切り離してみるが【????:基本】のまま変わらない、法則があるのか条件が分からないな。 木の部分はどうだろうと、両端をちょっと切りバリを取ってみる。


【【ピコーン】只今 ”工房”で”魔晶3個”の発見がありました】


またしてもインフォメーションが鳴った。鑑定してみると【しなる木(基本:素材)】になっていた。

木よりやや白っぽい感じの素材だな。 ふむ……弦は分からないが木の部分は、どこかを切って、バリを取って形を整えてやればいいのかな?

さっきは、おが屑が出なかったが今回は木屑とおが屑が出た。 弦の切れ端とともに、個室のゴミ箱に入れて綺麗にする。


この際、弦はお置いておいて、次は棍棒だ。ぶっとい部分と柄の部分を切って丸太みたいなのと変な格好の部品にする。 丸太を棒ヤスリでバリを取ってみる。



【【ピコーン】”工房”で”魔晶3個”の発見がありました】


………パチンコの確変状態ですよ。なんか踊りたくなってきたよ。

外では「な、なんだってー」の声がだんだん叫び声になってうるさいが、まぁこの発見ラッシュだ、少々うるさいが気にしないでおこう。

魔晶が稼げているんだ心も広くなる。 

柄の部分のバリを棒ヤスリで削り、両方鑑定してみると、どちらも【堅い木(基本:素材)】になっていた。木よりやや茶色がかった色である。


ネタが分かればもう慣れたものだ、ステッキを解体することにする石のようなものを掴んでいる手のような格好の親指みたいな所を切り落とす事にする。

1本目の指を切り落としてみるが…

『き、消えた?』

切り落とした瞬間、親指?部分が消えたのである。出たり出なかったりするおが屑のように、何か法則(・・)があるのか?

う~ん、今は悩む前に動いてみよう。

今度は小指?の部分を落としたがまた消えた。が、もう気にしない。 指が3本になったことで、石が取り外す事ができた。 木の部分を棒ヤスリで削ってみると これもおが屑が出ない。


【【ピコーン】只今 ”工房”で”魔晶3個”の発見がありました】


指3本ついているやや細めの木……なんか鶏の足みたいなものを鑑定すると【魔木(基本:素材)】となっていた。 ふむ、この魔木というのは名前通りMT(魔法の攻撃力)を上げる効果があるのかもしれない。

取り外した石の部分を棒ヤスリで綺麗にしてみたが、こちらは【????:基本】のまま変化しないが、破片は落ちるようだ。

破片をゴミ箱に捨て考えるが何が悪いか分からない。 弦同様どうする事できない。


できないないものは仕方がない。次は鉄の剣だが、これは何をやっても駄目だ、棒ヤスリで削ろうとしても、滑るだけで削れない。 ハンマーで殴っても少しの変形もしない。 炉はおいてあるが、木工セットには火箸のようなものはないし、鍛冶のやり方なんて分からない。 

う~ん、受付のオッチャンにきいてみようかな? まずはいろいろ分解したんで部屋も狭くなったし、まずは片付けようか。

アイテムボックスに入れようとして思い出した、 ここでは作ったものは入らないんだった。 


まずは加工していない鉄の剣をアイテムボックスに入れ、残りは両手でも持てそうにないないので、冒険者ツールを取り出し中身を1個づつアイテムボックスに入れる。空になった冒険者バックに作ったものを詰めてロビーに向かう。


「やっと来たか」とか「遅いぞ」とか声がロビーから聞こえるが俺のことか?

待たすとか俺は約束した覚えはないが、十数人に囲まれてしまった。

女性PCも2人ほどいるが、ほとんどが男だ妙にいかついのが多い………俺、何か悪いことしたか?カツアゲされるのオレ?

まぁいい、飛んでチャリンチャリンとは音はするが、持ち金は70YANだ。 どうにでもしろと思っていると、ごつい30代後半くらいの男PCが声をかけてきた。


「わしは”ゲン”というもんじゃが、おぬしが少し前に10個の発見をしたものかの?」

と声をかけてきた。そうです、と答えると

「なら後にも連続で3個の発見もおぬしかの? わしらは発見があるたびにロビーに集まって、発見したものを教えあって情報交換をやっていたのじゃが、おぬしの発見したものを教えてはくれんかの? 何を作ったんじゃ? その鞄から出ている槍かの? じゃが木の槍は、わしがもう発見したはずじゃがの?」


となにやら、年寄り風の口調で質問がきた……教えてやる義理はないが、もう23個の魔晶をGETできた。情報交換とは、こちらにもウマミがありそうな話である。乗ってみるか

『私は”セイ”といいます。ゲンさんの言われる通り後の4回の3個の発見も私です』

年上っぽいので丁寧な口調になってしまった。

『私が発見したのは……

・・

ということで、弦と石っぽいものが【????:基本】と4種類の木材になったんですよ。 まだ分からないことはいっぱいですが』


「にしても、なんでお前はそんなに初期装備持ってるんだ?チートか?」

インテリチンピラみたいな20代年半位のPC、鑑定でみると”ゲイル”が聞いてきた。

『いやいやギルドからここに来る間に、自販街っていうか自販機がいっぱいある所があって1個1000YANだったから、いろいろな武器を試してみようと買ったんだよ』

「それでお前は、鉄の剣は買わなかったのか?」

とややシブメのPC、こちらも30代後半くらいかな?”ドラン”さんが聞いてきた。

『グローブは無かったので買えなかったんですが、鉄の剣は買いましたよ。ただヤスリで削ろうとしても、ハンマーで殴っても駄目だったので、受付のオッチャンに鍛冶のやり方を聞こうと思いここに来たんですよ』

と、アイテムボックスから鉄の剣を取り出して見せる。

「なら付いてこい、教えてやろう。皆は5分ほど待ってろ」

と。俺の手をひっぱり個室に向かう。共同作業用に部屋を繋げて一緒に個室に入って行った。


この後「ア"ァーー」な展開……にはなりません


伏線として引っ張っていましたが

基本アイテムは壊れたりしないですが 加工はできます

一気に大儲けできたセイですが、まだまだ幸運の確変は続く…かもです 


感想 意見 評価いただけると 作者が踊りだします 

えっ?見えないですって? 

まぁ 作者がモニターの前で踊るだけですから^^;

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