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佐々木唯の距離感

 時速六十キロは敗者の速度だ。食われる動物であるシマウマが、時速五十八キロで走るライオンから逃げるための速さ。一キロ上回れば逃げ切れるのに、臆病なシマウマは万が一を恐れて、もう一キロ速くなった。

 トラックの助手席で流れる景色を見ながら、そんなことを考えるともなしに考えていた。

 朝すれ違う時のこんにちはの一言で距離を感じさせることができるのに、私はさようならとも言った。

 人間関係においては好きか嫌いかの二択しかなく、印象なんていうのはそのパーセンテージのバリエーションにしか過ぎないけど。

 もしも好きと嫌いの中間地点などというものがあるのならば、それはきっと出会う前の私のあなたに対する距離感だったのだろう。

【創作向け】100のお題から選んだー http://shindanmaker.com/a/196345からのお題。

【37/時速60km】 【46/こんにちはさようなら】 【45/好きと嫌いの中間地点】

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