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五感でない広告

 平たく言えば、俺の仕事は自社の化粧品を宣伝することだ。どこにポスターを貼るとか、CMはどんな俳優を起用するかとか、同僚はそれぞれの分野で頭を捻っている。

 ところが一人、駅の広場で日がな一日油を売っている奴がいる。理不尽な上司に理由を問い詰めたら、直接聞いて来いと言われた。

「広告ってのは何も直接騒ぐだけじゃないぜ。間接的な働きかけでも、モノを買ってもらえれば、それで役割を果たしてるのさ」

「あんたはさっきから俺と喋ってるだけだろ」

「ちっちっちっ」

 男は気障に指を振った。

「俺はこいつが壊れないように見張ってるのさ」

 そう言って短くなった煙草を捨て、傍らでずっと動いている音の鳴らないオルゴールに手を置いた。

とにあ様からのお題。

『広告』『オルゴール』『間接』

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