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願わくば

 先輩と俺は同じ委員会に所属していて、帰る方向が一緒だった縁で、出会った当初から委員会のある日はいつも一緒に帰っている。

「ね、見て見て」

 先輩は嬉しそうに右手をぐぐっと伸ばしてみせた。袖が上がって手首につけたブレスレットがのぞく。

「高田君とおそろいなんだ。こういうの憧れてたんだよね」

 君のおかげだよ、と笑う。五日前、俺が高田を紹介した。あいつは顔も性格も成績も良くて、非の付け所がない。

「良かったですね。お似合いですよ」

 二人は、とは言えなかった。先輩はブレスレットを褒められたのだと思って照れて顔を赤らめている。

 俺は、最低だ。自分は先輩に相応しくないと見切りをつけたくせに、今頃になって後悔しているんだ。

3題で小説書くったー http://shindanmaker.com/194081からのお題。

『切ない』『先輩』『おそろい』

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