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私たちのけだるい一日
桜が調理室を訪れると、そこには珍しい先客がいた。
「こんにちは、七瀬さん」
「こんにちはそしてさようなら」
彼女は舌打ちして、持っていた本を傍らに投げた。開けたページには写真ながら美味しそうなケーキセットが載っているが、目の前には冷めた紅茶と焦げたケーキが異臭を放っている。
「今日はあたしの番なんだよ。できなきゃ公開処刑だぜ」
何も聞かないうちに弁解してくる。
「まあまあ。一限をやり過ごせばいいだけじゃありませんか」
「いいや。今日は一番ダルい時間割なんだよ」
この部屋の壁にも時間割が貼ってある。桜はそれを見て、納得した声を出すと同時に少し微笑んだ。
「四限の国語の授業だけは、マナーもダンスもありませんわよ?」
【創作向け】100のお題から選んだーhttp://shindanmaker.com/a/196345からのお題。
【53/一番ダルい時間割】 【46/こんにちはさようなら】 【51/冷めた紅茶と焦げたケーキ】




