表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/55

責任と傷

 数分前、俺は憂鬱な気分を引きずって、フォルトの鈴を鳴らした。

 向かい合ってもコーヒーを啜るだけの俺に、彼女は不意に口元を上げる。

「美味しい?」

「……ん」

 昔より不味くなったようだ。

 この喫茶店は加奈子がバイトしていた店でよく使っていたが、最近はめっきり行かなくなった。俺と加奈子の交際は店名の如く失敗フォルトしたという訳だ。思えば初めてここに来た時から縁起の悪い名前だと思っていた。

 こうしていても、あの頃のことはガラスの破片のようにしか浮かんではこない。今の俺にとっては儚い思い出に過ぎないということだ。

「私は、あなたには聞きたいことがあると思っていたのだけど」

「ああ、もちろんある。こいつは誤りフォルトじゃ済まないぜ?」

シークレットお題で創作してみましょうhttp://shindanmaker.com/a/186190からのお題。

「喫茶店で/ガラスの破片/美味しい?/儚い思い出/嘘」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ