24/55
決意の果て
窓の向こうよりさらに遠い、この空の下で貴方は今どうしているのでしょう。
我々の作り出す、見るのもおぞましい灰色が汚してしまったかの如く暗鬱な曇り空です。
もはや再び会うことは叶わないと知りながら、私の心の時間はあの時の城下に留まったまま、この時を迎えることとなりました。
甲冑に押し込められたこの身は町に出ることままならず、籠手に包まれた指では筆を執ることも許されません。
美しいと思えた世界は今や、煤けた城の粘土色や眼下を忙しなく行き来する剣鎧の鈍色、とめどなく流れていく生命の赤色、そして悲しい声の渦で埋め尽くされるばかり……。
どうか、幼い私をお許しください。今から私は、愛する貴方へ宣戦布告を致します。
お題ひねり出してみたhttp://shindanmaker.com/392860からのお題。
『愛する貴方へ宣戦布告』




