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特別な特別な日

 急いで着替えを済ませると、すぐに腕時計を見た。

 時計の針はあと三十分もしたら日付が変わってしまうところまできている。

「はあ……」

 幸せが逃げると言われようと、深い息をこらえることは出来ない。

 光の速さで移動できる技術はまだだろうか。

 一人で歩く帰り道、花壇の縁に誰かが作った雪うさぎと雪だるまが羨ましい。

 あのインドア派の彼氏は今頃何をしているだろう。

 寒さで澄んだ夜空を見上げたとき、不意に呼ばれて振り返った。

【創作向け】100のお題から選んだーhttp://shindanmaker.com/a/196345より三題。

【32/光の速さで】 【86/雪うさぎと雪だるま】 【77/インドア派の彼氏】

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