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短編7 このままでも良いかなって

男->女のTS(性転換)要素があります。あと鬱展開ですので、嫌いな人は飛ばしてください。

靴紐がほどけたのでしゃがんで結んでいたら、影が射した。

なんか、周囲を人に囲まれているらしいぞ。これは最低でも4人はいるね。


頭上が光った、と思ったら周囲の人影がいなくなったぞ。

って、痛い。


と思ったら、ここ何処よ。白い空間か?

目の前に爺さんがいるよ。白髪で白髭だね。頭下げてるね。ってもしかしてアレかね?


「すまない。巻き込んでしまった……。わしの攻撃がそなたにあたってしまったのだ。

次元のむこうを攻撃したせいで、奴らの影になっていて気づかず、すまん。」


わーい。やっぱりか。

つまり、あの俺を取り囲んだ奴らがこの爺さんの敵か何かだったわけだな。

ちゃんと確認しておこう。


「もしかして、俺、死んだんでしょうか?」

「……そうじゃ。すまん。」

「一応状況を説明していただけますか?」


爺さんの話しを要約するとこうだ。


爺さんは所謂どっかの世界の管理人らしいが、その世界にまた別の世界から変な奴らが来たらしい。

別世界から来た奴らには、爺さんの力が及ばないらしくて、正確な人数は不明だが、10人以下らしいそいつらが、爺さんの世界を荒し始めたので、戦いになったそうだ。


そいつらは次元と次元の狭間を越える力があるらしいが、爺さんには無いそうだ。

ただ、爺さんもかなり強いらしく、そいつらに相当な痛手を与えたそうだ。一匹は倒したらしい。


今回は、追い詰められたそいつらが次元を飛び越える瞬間に攻撃をしたらしいが、それが俺にあたったわけだ。

とっさに俺を爺さんの世界に引っ張ったが、すでに体が死んでしまっていたんだと。


話しを聞くと爺さんの方が少し不利っぽいな。


「わしのせいじゃから詫びはする。

もう次元の穴は閉じてしまったから、わしの世界で生を続ける事を可能にしようと思うがそれで良いじゃろうか?

わしの世界はそなたの世界と違って、魔法がある世界じゃが……」


ちょっと悩むね。確認しておかないと。


「爺さんの世界ってその謎の奴らとの戦いがあるんだろ?」

「いや……今はこの世界で生活している生命は影響が及んでおらん。

わしの身に何かあれば別じゃが、この世界ではわしはかなり万能に近い。めったな事では負けぬだろう。」


随分とフラッグっぽい台詞だな。

ただ、おそらく選択肢はあまり無いっぽいな。


「わかったよ。じゃあ、特典?をくれよ。」

「当然じゃ。簡単には死なぬような体をやろう。」


という事で、見た目イケメンとか、自己治癒とか、最強の魔力とか、考えられる限りの能力が一杯ついた体をもらったぞ。

当然アッチも強くしてもらったから、ハーレムもありだね。


「では、それで良いのじゃな。わしも奴らを追い掛ける必要があるでな、あまり相手ができんですまん。

できるだけ人のいる近くに転送するから、あとは自力で頑張ってくれ。」


おっと転送がはじまった、と思ったら、もう転送されたみたいだね。


しばらく歩くか。


「キャー」


悲鳴だ。テンプレか?

おお馬車が巨大な犬みたいな魔物5匹に襲われているぞ。

さっさと魔物を倒した。ってかこの体、本当に強いな。蹴りだけで一瞬だったよ。


馬車の扉が開いた。中から出てきたのは、かなり綺麗な女の人だ!


「助けてくれて、ありがとうございます。お礼をしたいので、ぜひ馬車の中に。」


ほほを赤らめて可愛いな。じゃ、馬車に入りましょうかね。


XXXX


え、気絶してた?


「ホホホホ。貴方バカね。」


声だけが上の方から聞こえるぞ。って目があけられない。


「貴方、偶然だとでも思ったの?妾達は次元を越えられるのよ?ちゃんと調べてあるわ。」


何の話しだ?


「そうそう、目は少しだけ見えるようにしてあげるわ。その方が楽しいでしょうし。」


目が見えた。って、空中に俺の体が浮いている。え、じゃあ今の俺はどうなっているの?


「次元の狭間を越える力っていろいろ使えるのよ?

そろそろお客様達が来るから、良く見ておきなさい。」


空中に浮いている俺の体の近くにぽっかりと大きな穴が空くと、そこから手が出てきて、空中の俺の体から腕とか足とかを次々とむしり始めた。


「やめろ、やめろよ!」


俺は泣いてしまって、手がいくつ出てきたのか数えていなかった。


「ホホホホ。楽しいわね。これであいつにやられた怪我も治せるわ。

お礼に、もっと楽しくしようかしら。誰か提案無いかしら?」

「おお、ここにさっきどこぞの神に生贄に捧げられた、巫女の体があるぞ。

体は無事だが、歳若いせいかもう精神は死んでしまったようだ。中は空だろう。これをやる。」

「ホホホホ。すばらしく楽しそうね。じゃあげるわ。楽しませてね。」


5、6歳ぐらいのかなり綺麗だが、目の死んだ、裸の少女の体が俺の方に飛んできた。


バン、とぶつかったような衝撃があると、俺はふきとんだ。


気がつくと馬車の外にいた。俺の目の前で馬車ががらがらと崩れていった。


俺はしばらく保全としていたが、自分の体を確かめた。やはり体はさっきの少女の体の物のようだった。


俺は爺を呼びながら、泣いた。でもこの世界はかなり広いらしい。声はおそらく届かないだろう。


しばらく泣いたが、この世界には魔物がいる。死にたくはない。

泣きながら、街が見えている方に歩く事にした。


自分の裸の体を見て、このままでも良いかなってすこし思ったのはここだけの秘密だ。


(完:続きはありません)

続く場合、体とか集めそうですが、そんな事しないと思います。

手塚治虫の「どろろ」から極力離れるように努力したのですが、だめでしょうか。だめなら削除するか、後半変更します。


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