6.ギルドの依頼
ギルドの依頼を受ける前に、とりあえず宿に帰宅です
図書館で借りた本などの荷物もあるし
冒険用の服に着替えなきゃなのです
お茶と、簡単な食べ物をくれて
宿の手伝いをして、草原に薬草採取しに行くつもりなんですーと
話をした
やっと、薬草採取ができるって喜んでたら
そこらへんにいるモンスターのことなども教えてくれた
学校とギルドと宿と門はばらばら
学校からギルドと門は近いけど
宿が少し遠い
だけど、学生登録をしてることを言った時
おばさん、ううん、二人から
最初だけでいいから、行き先を教えておくれっていわれたの
二人とも、ギルド員でもあったし、街の外のことは少しは知ってるから
危険なことは重々承知してて
人気のない場所で倒れたり襲われたりした時
行き先さえ解ってたら、助けに行くからねって言われた
だから、大体の時間を決めて
無茶のないようにお金を稼ぐことにしてるんだ
迷惑をかけてるっていうより、心配をしてくれてて
大事にしてもらってるなって思えて
家族みたいで、本当に嬉しい
ギルドの人は、どこでどうしてるかっていうのは把握してないし
そういう責任はまったく取ってくれない
街の外にでて怪我しても、死んでも自己責任なんです
たから、薬草採取とかランクの低い依頼でも
報酬もいいのかもしれないけど
日本人感覚からすると、なんか腰が引けちゃうよね
でも、お手伝いクエストだけでは、ラムムンが成長しないし
何よりお金が足りません
二学年になると必要な道具とかでてきて、買わないとだめらしいんだけど
それがちょっとどころじゃなく高い
お手伝いクエストは楽しいけど、お金は安い
雑用クエストって言われて、冒険者の人たちから人気がないのは解る
お酒一杯、夕食一回分でなくなったら、困るもんね
だから、ホントに待ちに待った薬草採取なんだよね
初めてなので、本の情報をつなぎ合わせたお手製の地図を作成
前々から毎日出る需要の高い依頼に狙いをつけてます
草原に生えている薬草を10枚採取っていうクエストなんだよ
20枚くらい重なった依頼書を1枚引き抜き
依頼内容の説明をしてもらった
枝葉の多い薬草なのに10枚でいいのかなーと思ってたら
先のやわらかいところとのことのみ必要とのこと新芽摘みですね
ちっちゃなお兄さんに地図に採取場所を描いてもらって
さーて初めて街の外に出ます
宿のおばさんも、先生も出ては駄目って言ってたので
やっぱりちょっとドキドキしてます
モンスターとか出ちゃうのかな
○○が現れた
とかって
おばさんが、あんまり強いのはいないって言ってたけど
どうなんだろうね
ねーラムムン
ちなみに、私の装備品
すべて頂き物で出来上がっております
鞄は、地球のエコバック 母からの頂き物
ナイフは、鍛冶屋さんの御遣い行った時、
商品にならないのでってくれたけど
切れ味もいい
2本くれて、1つは包丁として
もうひとつは、対野外用モンスターのつもりなんだけど
できたら、使いたくない
ナイフを投げるぐらいしか闘い方思いつかないもん
無くなるのはのはいやだなぁ
もったいないなぁー
汚れに強い服は宿のおばさんから
あと暑いけど外套は着て行きなさいと言われて
さっきギルドの忘れものをいただいた
私は暑いけど、ラムムンが嬉しそう
どうやら乾燥に要注意なようだ
あ、乾燥といえば、水筒は2つ
1つは、お茶いりマイボトル、当然地球産の○印なボトルです
1つは、水を入れている皮袋
ちょっと皮臭いけど、ラムムン用なのでいいのです
私のが足りなくなったら
ラムムンに水魔法で出してもらうのです
ラムムンは浄化作用があると信じてます
濾過機です
あと汚い話で恐縮ですが、
おがくずトイレなんですよねここ
それも、共同なんですが
それは割り切ってるし、中学校の時に行ったキャンプの時の
昔のトレイ、そうあの中が見える通称ぼっとん便所
あれより、ずっと清潔だし、匂いもなしです
これは肥料として持って行ってくれるらしいです
まぁ、そこに用をたしておりましたらね
ラムムンがてやーっと飛び込んで行ってね
以下略なことがありまして
そのあと赤くなって怒ってたので
必要なことらしいです
捨てるなー的な怒りらしいです
なんか超複雑なんですけどね
この濾過された水は・・・とか考えると
ホントにもう・・・
でも、ここは割り切りです
かつ、ラムムンの水は美味しいんです、○○の天然水とか目じゃないぐらい
美味しいんです
あと笑ったのが図書館の本
水魔法を覚えたスライムの水は清潔であるという文章に
二重線が引いてあったけど
先輩だろう人も複雑だったんだろうなって思います
ちなみに図書館の本
かなり楽しいです
娯楽本もありますが、そういう楽しさじゃないんです
先輩たちの落書きがかなり面白い
先生の悪口
難しかった試験、ここ出たとか
そういう落書き、書き込みに歴史を感じます
図書館の本に落書きすることに抵抗のある地球人ですが
ここの学校だけなのか、世界がなのか解らないけど
教科書っていうものがなくて
先生が教えてくれたことは、頭にたたき込むか
ノートに全部書いて、マイ教科書を作っていく感じです
だから図書館の本も手書き感覚になっちゃうのかもしれません
司書さんからも、同じ本でも書き込みが違うから
読むといいわよって言うぐらいだから
書き込みはこの世界では常識なのかもしれません
子弟愛みたいなものでしょうか
先輩っ後輩っ!みたいな
書き込みの書き込みもあって、先輩に感謝してたり
後輩への訓示とかあったり
もう、ほんと楽しすぎます
ラムムンも一緒に読んでるらしく
薬草は、さくさくと集まりました
違うの摘もうとすると、ぽよぽよ跳ねられて注意されました
うーん、ラムムンの方がかしこいかも
だけど、ラムムン、薬草何枚か食べちゃったけどね
まぁ回復強化になるからいいけど
間違っても毒草は食べないでね
と心配になる今日この頃です
あとは、ちょっと戦闘がんばってみました
モンスターと言っていいのか
お肉の食材になるピンクうさぎさん発見
見た目かわいいから、ちょっと可哀相なんだけど
お肉さばきは、宿のおじさんに習ってたので
頑張ってみました
ラムムンは丸ごと2羽食べちゃいましたが
満足そうです
そのちっちゃな体のどこにはいったのやらって思いますが
こういうのも必要なんだよね
あとは、サラダに入ってた草だよねとラムムンと話しながら
野菜草を採取してました
たまに、私の肩から飛び降りて、ラムムンは一人なんかと戦ってたみたいだし
兎以外にもしっかり食べたようで満足げです
今左肩に乗せてるんだけど
たぶん寝てるよねー
ぷにーぷにー前後左右に動いてます
呼吸はしてないはずなんでけど
なんででしょうね、このテンポのよさ
可愛いからいいんですけどね
行きも帰りも30分ぐらいかかって
街の門が見えて、帰ってくるとやっぱりちょっとほっとしますね
足元から何かが飛び出して
かすめていくとか
別に問題ない生き物でもびっくりして、ちょっと寿命が縮みますし
あと人がいっぱいいるのは安心感が生まれますね
でも、ラムムン的には逆なようで
入って人の声が聞こえたとたんしゃきーんって目を覚ましたみたい
可愛かったから、もう少し寝ててくれてもいいのに
今は、ぷるぷるはするけど
ぷにーぷにーとゆるいゼリーのように動いてくれない
ちょっと残念だなぁ
もう歩き慣れた道をギルドに向かって
開いてる窓口はあるけど
「確認お願いしますー」
といいながらなんとなくあのちっちゃなお兄さんの場所に直行
勝手にご指名状態なのです
「あ、おかえりなさい」
にこりといい笑顔
うんうん、いいお兄さんだ
「今回は薬草採取でしたよね」
そうなのです念願の薬草採取です
はい、と綺麗なのを10枚だすと
ラムムンがぷるぷる震えて
ぺっと机に何かを吐き出しました
おっとこれは、食べたと思っていた薬草ですね
「おおっ!!」
お兄さんが、目を輝かせました
ラムムン、なんかどやーってしてませんか
いいんですけどね
「すごいですね、これはすごい」
お兄さんは興奮状態
う・・・うん
そうですか、でも私置いてけぼりなんですが
対応してなかった職員さんたちが
何事かとどやどやと集まってる
わーおー、ギルドの職員さんってまだまだ後の部屋とか仕切りの向こうにいたんですね
びっくり結構な人数がいるんだなぁと見てると
ほんと10人ぐらい集まってます
ちっちゃなお兄さん、皆さんに囲まれて見えませんが
周りの人たちも興奮気味です
「お嬢ちゃんやるなっ!」
一番近くにいた良く焼けたスキンヘッドのおじさんが振り返って
グッジョブと、超いい笑顔いただきましたー
丸めた頭のごとくきらんっと笑顔が光りましたー
とりあえず、興奮したお兄さんの言葉を纏めると
スライム経由したこの薬草は、付加価値がついて
保存状態がいいとのこと
通常の薬草が10マケ(マケはお金の単位 ちなみにカチもある)だとしたら
これは15マケの価値
効能アップらしい
うん、良く分からないけど、いい状態になったらしい
なので、ラムムンに私が採取したのも食べてもらって
渡して、今回のクエストは20枚×15マケ
300マケ
でお支払になりました
ギルドの依頼書は80マケだったのでかなりの儲けになりました
私もちょっと興奮してきちゃいます
だって、この世界で初100代の金額ですよ
あ、はい、かなり貧乏してます
宿に帰るのが少し遅くなって
おばさんに心配されたけど
お土産を渡すと大喜びしてくれて
あんたはいい娘だねーと撫でてくれました
こちらの世界のお母さんみたいで
ちょっと涙がでました
淋しい時もあるけど
異世界生活がんばってますよっ
ギルド=バイト? アンちゃん今日もがんばってます
誤字訂正しました 8/15