21.早起きは三文の得
砂漠の朝は早い
なんてかっこいいナレーションで初めてみちゃったわ
我ながら、あほ過ぎる
というのも、ひんやりした空気になって
寒くてトイレに行きたくなったし
もともと早起きの習慣のある私
ということで、夜明けとともに目覚めましたよ
トイレは、ラムムン行きなので、
テントの中で済ませたけど、他の子ってどうなんだろうね
もし、先生が覗いてるのだとしたら、めっちゃ嫌過ぎる
セクハラもいいところだよね
それとも、そういうのあんまり気にしないのかなぁ
真昼間からおっぱいぽよよんなおねーさんが
まっぱーで泳いでたもん
なんか羞恥心が別物なのかなぁ
それとも、あれは、なんだろう、アピールなのかな
セクスィーアピール
まぁ確かに、透明度の高い川の水のナイスバディは
女の私から見ても、いろいろすごかった
エロ綺麗だったよね
とか言ってるうちに、準備完了
熱くなる前に、進めるところまで進んじゃおう
疲れたら、途中でテント休憩しよう
なんかの漫画で読んだけど、夜歩くのもありってあったよね
あと、ぼろリュックの中に手紙のような紙が入ってました
どうやら、このリュックを借りた人は前回、月砂漠に行ってきたみたいです
それで、月砂漠を歩く時は、板をはくといいと書いてあった
雪の時のかんじきみたいなものだね
ちょっと違うのはスキーみたいに、滑れるようなものがあるといいということ
ということで作ってみました
材料はそこらにあるものを使用です
サボテンみたいなんだけど、固くてつるっとした表面なんだよね
ね、丁度いいでしょ
ラムムンがこれ食べるーと、サボテンにとりついて
ちょっと触らせてーから始まったんだけどね
水分があって、美味しいらしい
あと、乾燥に強い場所に生えてる植物だから、ラムムンがその効果を吸収できるかも
ってことらしい
まぁそれは、半分建前で水分が欲しかったんだよね、ラムムン
というと、てへっという風に照れた
まぁここらへんは、まだいっぱい生えてるので、
一株?っていうのかな、それを全部いただいて
私もラムムンから一本いただきました
半分に割って
はい、ここポイント、切れるほど柔らかくないんです
で、割って、中身は、飛びついて食べたラムムンにあげて
私は、手についたのを舐めたけど飛び上がるほど苦く不味かったです
足の形とちょっと短いスキー風にして完成
予備ができるほど大きいので、壊れた時用の予備で二対、荷物に入れてます
めっちゃ軽いから、苦にはならないのです
ずぶりっとくるぶしまで埋まってた足は
今は、宙に浮いてる気分になるくらい、ちゃんと地面に接してて
歩くとぺたぺたとペンギンの行進とかアヒルの行進みたいな感じで
ぶかっこうだけど、疲れ方は以前の比じゃない
ほんとにめっちゃ楽
丁度下り坂があったので滑ってみたらころんだけど
半分ぐらいはしゅーっとカッコよく
嘘です、あわあわ滑れました
スキーしとけばよかったって思うけど
そういう問題じゃないのかも
でも、ころんだ時ってなんでテンションあがるんだろうね
一人で、笑ってましたよ
完全に変な人です
でも、上手くいった、おもしろい、ころんだ
の三連コンポで笑わないでいられますかっ
早朝で誰もいなくてよかった
少しずつ登る太陽
そして、風が作る風紋っていうんだっけ
波みたいな模様のこと
それが、綺麗で
私が歩いた後が、点々と続いてて
なんか、歩いてきた・・・そんな結果が嬉しくなる
朝食は、宿でもらった固パン
牛乳とりんご
あと、今、干し肉かじりながら歩いてます
おいしいです、食べ過ぎ注意です
もともとビーフジャーキー好きなんだよね
はいおやつよ、と渡された
子供向けのお菓子より
おつまみに買ってきたはずのそっちに飛びついて
おかーさんにあきれられたっけ
そして、おとーさんと、喧嘩になった
それは、大人の食べ物だって言われて
ショックおぼえたなー
おとーさんだけおいしいもの食べてずるいー
って泣いたんだよね
喧嘩って言わないかもだけど
まぁおかーさんが大人げないって怒って
半分ずつにしてくれたのは、両成敗でナイス裁きでした
そんなこと考えてたら、いつの間にか太陽が、真中より傾いてる
お昼休憩するかなー
ちょっと寝ようかなー
あそこの岩の影誰もいないかな・・・
よしよしいない
でも、サソリはいるみたい
ラムムンがぷにぷにしてる
お願いだから残しておいてよ
そして他の人の分もちゃんと置いておくんだよっ
と思いつつちょっと自信ないです
だってカニ味サソリおいしいんだもんっ
日本人は、かなりの確率で、食に執着しているような気がします
もし自分が、異世界にいって食事が不味かったら改善するとおもうぐらい
執着はしてますね、はい・・・(笑)




