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17.準備

お気に入り100人超 ありがとうございます

「さーて、とりあえずはギルドのクエストしにいこっか」

ぷよんと揺れるラムムンと

お金稼ぎです


砂漠とかいきなり行っちゃって大丈夫なのかなー

実はみんなギルドじゃないけど

そういう野外活動してるのかな


私も砂漠は初めてだけど、

あそこに行くと、砂の結晶石とガラス状の砂も取れるし

ギルドの依頼+で行っちゃダメかなー


金額高いんだけどなー

事後承諾クエストでいいよね


うん、こっそりしちゃおう、そうしちゃおう

砂漠って一人では絶対行けない場所だから

多めに確保しておくとあとあとよさそうだよね


ぷちぷちと、石についた、丸い植物を採取しながら

計画立てちゃいます


ラムムンは現在、精霊の泉の中にいる魚を捕まえつつ

水をたっぷりと吸収中

この水ってラムムン経由すると二~三倍に増えるのよね

ギルドのちっちゃいお兄さん曰く純度が高いかららしい


あとは、なってる果物も確保

おばさんが、ジャムが食べたいって言ってたから

ごめんね、少しだけしか作れないけど

持って帰るね


帰りの草原ではラッキーなことに

ピンクうさぎが出てきた

五、六羽狩って、ラムムン行き


そして、ギルドにいる現在

人には見えないけど、ラムムンが重たいです

ずっちょりって感じ

部活で、全身筋肉痛になった感じの体のだるさに似てる

私これで生活するとマッチョ一直線じゃない?

腹筋とかわれちゃうのかな

と思ってたら

ギルドにいた、おじさんが話しかけてきた


見た目は、もろ魔法使い

杖もってますよー

「かっこいいですね、その杖」

って言うと、ふぉふぉふぉと笑われてひとなでしたら

蛇にかわったー


すごいっこれは、すごい


「そこまで喜んでもらえるとうれしいのぉ

 じじぃで悪いがちょっとでぃとせんか」

とお誘いうけちゃいました


うんうん行っちゃいます

ラムムンも行け行けーって言ってるし

ギルドのお兄さんも軽くうなずいた


これは、ゲームでいう、秘密ルート状態なのですねっ


「ぜひお伴させてくださいっ」


午前中の時間で学校は終わったし、

昼は簡単なものしか食べないから

お昼も食べたいもん

新しい場所とか嬉しいよねー

新地開拓っ


おじーさんは、個室になるちょっと高級そうなお店に連れて行ってくれました

ひぃぃぃ、私の貯金が減るー

って思ってたのが顔に出たみたいで

おごりだと言われてしまいました


すいません・・・


見た目通りの高級料理でした

ふんだんに香辛料が使われてるのが

懐かしくもあり、刺激的でした


「私も異世界人なんだよ、お譲さん」

お爺さんは、私にそう言った


白い髪と髭、そして、茶色の目

だから、ここの人だって言われてもありなので

びっくりした


「明日には、街を出てしまうがな

 似た気配をもつ、貴方に声をかけてしまったよ

 それにな・・・」

重たそうなラムムンをみて、苦笑した


お爺さんにはは、ラムムンのすべてが見えるらしい


「軽量化魔法を伝授してあげよう」

「ラムムンが軽くなるんですか?」

やばい、それは本気で嬉しい


結構重いし、大変なんだもん

四次元ポケットみたいに小さくて軽かったらいいけど

残念なことに食べた量と比例して、増えるもんね

=な重さじゃないことだけは嬉しいけど


「そうじゃ、私がじじぃになっても冒険でき

 金を稼ぐことができるのはそれのおかげだともいえる」

ふんふん

たしかに、重い荷物をもっての旅は大変だし

それが軽減できたら、お爺さんを雇う人は多いだろう


でも、こんな料理屋さんに入れるぐらいだから

お金持ちじゃないのかな



「それにな、死ぬまで冒険をしたいんじゃ」

ああ・・・それは分かるかも


「ここに来た時も、山に登っておってな

 知っておるかな、キリマンジャロという山だ」

コーヒーではなく、あのめちゃめちゃ高い山ですよね

お爺さんは冒険家だったんだろう


「じゃあ、ぴったりでしたね

 この世界に来て」

私がそう言うと、お爺さんは、くしゃりと顔をゆがませた

「そうじゃな、不幸ではなかった

 悔しい思いも、辛い思いもした

 だが、私は本当の冒険家になれたからな

 お嬢ちゃんにはそれがわかるんだな」


うん、お爺さんの体からそういう何かを感じた

知らない場所に行ってみたい

誰も行ったことのないところに行きたい

っていう何か


そう伝えると、そうだ、そうだと、

目に涙が盛り上がった


「故郷の皆や、ベースキャンプの皆に迷惑はかけたが

 お嬢ちゃんにそう言ってもらえて気が晴れたよ」


あれ・・・この人知らないのかな

ちょっと言いにくいけど、言っておこう

切り取られた分身みたいで

地球にももう一人の自分がいるってことを


「なん・・だと・・・

 それは確かなのか」


確かかどうかは私自身はわからない

ただ、学長が言ってたことを伝えた


「それなら、確かだな

 本当にありがとうおじょうちゃん

 残りの人生を、さらに楽しめそうだ」

そういうお爺さんの目にはもう涙はない


光の満ちた目は、私じゃなく

もう次の目的地

ううん、先を見ていた


そして、私に軽量化の魔法や

お爺さんがもってる魔法を伝授してくれた


魔法は伝授するものらしい

なのでスライムも吸収で、魔法を覚えていったりするらしい

だから、危なそうな攻撃する魔物とか

分け隔てなく食べてたのね


えらいね、ラムムン


軽量化の魔法だけ教えてくれるつもりだった

おじいさんは、ほんとに

もってる魔法すべてをおしえてくれて

私は、ちょっとふらふらになった


帰宅途中、太陽からラムムンを護るひんやりマントだけ欲しくて

寄ったお店の人に心配されちゃった


魔法酔いっていうらしい

寝てたら治るらしい


明日までに、ひんやりマントは作ってくれるらしい

耐熱マントじゃなくていいのかって言われたけど

うん、ラムムンが涼しい方がいいからね


まだ早い時間だったので

ベットに倒れ込んだ


起きたら朝だったから、おばさんに心配されちゃった

朝の支度して、行き先の話したり

準備を手伝ってくれた


遠足前、ううん、修学旅行前のおかーさんみたい


お店のおじさんに、御礼の鼈甲飴をあげたら

取り合いになったけど

甘いものにほんと飢えてますよね

この世界の人って


さーて、準備は万端

あとは、宿の手伝いして、よーく寝て

明日に備えよう


楽しみでちょっと寝られなかったりして

そう思ってたけど、魔法酔いのせいか

それとも、毎日の習慣の所為か

いつの間にか、眠って朝がきていた


さーて、冒険の始まりだっ

ね、お爺さんっ!

甘い物はせーぎだーーっと、最近熱を出す癖に太りました

お腹周りは大丈夫ですか、胸の横になにかいませんか

二の腕はっと人様に聞いときながら、自分は布団をかぶってみないふり

そんな夏です


誤字訂正しました、報告感謝ですっ さらに訂正8/15

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