登場人物紹介&用語解説
本編のおまけくらいのつもりで登場人物紹介と用語解説を追加してみました。
登場人物紹介
クロノ・クロフォード/黒野 久光
召喚時15歳→本編開始時点18歳
身長170㎝強
何の理由もなく異世界に落ち、運良くクロフォード家の養子になる。
異世界に来てから身に付けたスキル(言語、読み書き、剣術、魔術)は
全て努力の賜物である。
学力は中学卒業レベル(学校の成績は中の上、もしくは上の下)。
武道の経験はなく、運動能力は(三年間努力して)辛うじて人並み。
趣味が読書+インターネットだったので浅く広範囲な知識を有する。
気が弱く、お人好しだが、必要とあれば冷酷な判断も辞さない。
ただし、落ち込む。
レイラが布の服以下と評するほど女性に対する防御力が低い。
剣術ダメ、魔術ダメ、座学もダメ、気が弱く、カリスマ性もない。
無駄に倫理観が強く、主人公なのにハーレム展開の最大の障害。
ティリア
18歳
ケフェウス帝国の第一皇女にして皇位継承者。
母譲りの金髪と豊かで張りのある胸を持つ。
大局的な視野を持ち、才色兼備、文武両道の完璧超人。
自分が現場に立つと、視野が狭くなる欠点あり。
メインヒロインだったが、レイラに下克上される。
レイラ
20歳
褐色の肌、金色の瞳を持つハーフエルフ。
母親がエルフの娼婦、帝都のスラムで育つ。
ハーフエルフ自体が亜人の中でも最底辺に位置付けられ、
レイラ自身も美人だったためスラムで性的暴行を受ける。
15歳で母が死に、市民権を得るために軍に入隊するが、
配属早々エラキス侯爵に興味本位で抱かれる。
過酷な幼少期を過ごしたため自分が汚れていると感じ、
愛される喜びを噛み締めつつも、『今』以上を求める自分を
浅ましいと感じてもいる。
体術、弓術、魔術など優れた技量を誇る。
クロノの善意を恋愛感情によるものと誤解し、
突っ走った挙げ句に愛人一号の座に収まる。
第一章時点では名前すらない脇役だったが、
あれよあれよという間にメインヒロインに成り上がる。
ある意味、本編における最強の下克上キャラ。
女将
3?歳
五年前に夫と死に別れて以来、女手一つで食堂兼宿屋を切り盛りする。
肉感的な体つきで、磨けば光るタイプ。
クロノに対しては丁寧と乱暴が入り混じったような話し方をする。
最低限の学力は有するものの、商才はなかったらしく、
金貨百枚の大借金を作り、借金返済のため、クロノの使用人となる。
なお、借金はクロノが立て替え(無利子)、月々の給料から返済している。
エレナ
17歳
準貴族の娘で、自由都市国家群に留学経験を持つ。
副官/ミノさん
30歳くらい
通訳の魔術が付与された鼻輪を付けたミノタウルス。
副官と言うのは正式な役職ではなかったのだが、
いつの間にか副官のポジションを押しつけられる。
リザードの百人隊長/リザド
年齢不詳
変温動物であるため気温の変化に弱く、
思考形態が違うためか、単語で返事をする。
ドワーフの百人隊長/ゴルディ
30歳くらい
幼い頃から工房で修行し、武器防具職人として高度な技量を持つ。
クロノのバックアップを得て、工房を起ち上げるが、
合成弓、機工弓、和紙の開発を命じられ、
わずか一ヶ月で過労死寸前の過酷な労働をするハメになる。
人狼の百人隊長/シロ、ハイイロ
20代半ば
人狼族の種族的な特徴である高い忠誠心と弱者を労る心を持つ。
そのためアリスンのような子どもから慕われている。
ケイン
30歳くらい
傭兵団(兼盗賊団)のリーダー。
幼い頃に両親を殺され、傭兵団に拾われて育つ。
数々の修羅場を潜り抜けてきた歴戦の猛者。
自身の境遇もあり、奴隷や亜人に対する偏見が少なく、
非常に部下想いな人。
エラキス侯爵
クロノが出世(苦労)する切っ掛けとなった人物。
浪費家で、女好き、領民のことを考えないダメ領主。
領民に細々とした税(累計すると高額)を課したため、
エラキス侯爵領における消費はかなり落ち込んでいる。
デネブ&アリデッド
エルフの双子で弓の名手。
レイラとはエラキス侯爵領に配属されて以来の友人。
男性経験はあるが、優しくされた経験は少ないようで、
レイラを羨ましがっている。
シオン
二十代半ば
『黄土神殿』の下級神官
地名&用語解説
※イメージが掴みにくいかなと思い、地図を作ってみました。
半島の縦幅は1200kmくらい、付け根の横幅は500kmくらい。
エラキス侯爵領の大きさは適当です。
ケフェウス帝国
約四百年前は小国に過ぎなかったが、
初代皇帝の活躍により半島全域を支配する帝国となる。
三十年前に内乱、蛮族の侵入、都市の独立など動乱に見舞われ、
領土を三分の二にまで減らす。
周辺諸国に比べ、亜人に寛容な政策を採っている。
神聖アルゴ王国
六柱神を信奉する宗教国家。
最大勢力を誇るのが『純白にして秩序を司る神』
最小勢力が『漆黒にして混沌を司る女神』
自由都市国家群
三十年前の動乱期にケフェウス帝国から独立した都市国家群。
現在は商人ギルドのギルドマスター達が都市の実権を握っているため、
新規参入が難しい状況にある。
どんな身分のものでも金さえあれば贅沢な生活ができ、
どんな身分のものでも才能さえあれば出世できる、とされる。
旧貴族
三十年前の動乱期以前からケフェウス帝国の貴族だった人達。
有能な者も、無能な者もいるが、総じて差別意識が強い。
新貴族
動乱期における功績を認められ、ケフェウス帝国の貴族になった人々。
貴族とは名ばかりの開拓民のような扱いだったが、
二十年以上の歳月を費やして、辺境を豊かな穀倉地帯に変える。
皇帝に対する忠誠は薄く、新貴族同士の仲間意識は異常に強い。
六柱神
かつて、混沌に蝕まれていた世界に秩序を与えた六柱の神。
光、闇、火、水、土、風の化身なのですが、時代が下るにつれ、
それぞれに該当しそうな概念も司るようになる。
名前を口にすることは禁忌とされているため、仮初めの名で呼ばれる。
『純白にして秩序を司る神』
『漆黒にして混沌を司る女神』
『真紅にして破壊を司る神』
『蒼にして生命を司る女神』
『翠にして流転を司る神』
『黄土にして豊穣を司る母神』
神威術
神の力を借りて(神と交信して)、力の一端を借り受ける術。
信仰する神の力しか使えず、過度の使用で廃人になるリスクを持つ。
メリットとして本人が専門的な知識を全く持っていなくても
傷を癒したり、荒れた土壌を改善したり、プラズマを放ったりできる。
また、術の種類は信仰する神によって異なる。
例えば、『真紅にして破壊を司る神』は文字通り破壊、
『蒼にして生命を司る女神』は治癒に優れる。
魔術
自分の魔力を物理現象に転換する技術。
暗示効果のある薬物を用い、術式(呪文)を意識に刷り込む。
術式そのものに意味があるため、文盲でも使える。
攻撃と防御の魔術は多く開発されているが、
治癒の魔術は全くと言っていいほど手つかず。
焔舞
ド派手な紅蓮の炎と爆音を撒き散らす魔術。
殺傷能力は低い。
氷舞
標的を凍らせる魔術。
殺傷能力は低い。
天枢神楽
漆黒の球体で領域指定した空間を強制転移させる空間魔術の一種。
物体の強度を問わず、あらゆる物質を転移させられるが、
殺傷能力が高すぎて、非常に使い勝手が悪い。
亜人
人間以外の知的種族を指し示す言葉。
『人間未満』と言う意味の蔑称でもある。
エルフとドワーフ以外は通訳用アイテムを装備している。
エルフ
金髪、碧眼、耳が尖っている亜人。
魔力に秀で、寿命も人間の3~5倍とされるが、
非常に繁殖力が低く、環境が劣悪なため天寿を全うできる
エルフは非常に少ない。
総じて美人なので治安の悪い地域で暮らしていると、
酷い目に遭う。
ハーフエルフ
エルフと人間のハーフ。
エルフに輪を掛けて悲惨な境遇にあり、
成人までに様々なトラブルに巻き込まれて死ぬ。
レイラのように貴族の愛人に収まったハーフエルフは
ケフェウス帝国の歴史上類を見ない。
ドワーフ
背の低さを補ってあまりある膂力を持つ。
手先が器用で、優れた武防具を造り出す。
鉱山奴隷にされたり、人間の工房で扱き使われたり、
ブラック企業も真っ青の労働環境で働くことが多い。
ミノタウルス
筋骨隆々とした体躯で、身長は2メートル以上。
草を食べていそうなイメージがあるが雑食。
リザードマン
筋骨隆々とした体躯で、身長は2メートル以上。
肉ばかり食べてそうなイメージがあるが雑食。
変温動物なので寒さに弱い(動きが鈍くなる)
人狼
身長は人間より少し高い程度。
忠誠心が高い。
機工弓
両端に滑車の付いた弓。
コンパウンドボウのこと。