地名&用語解説
物語の舞台
※半島の縦幅は1200KMくらい、付け根の横幅は500KMくらい。
エラキス侯爵領の大きさは適当です。
ケフェウス帝国
複数の都市国家や民族、種族などが入り乱れた地域だったが、初代皇帝ラマル一世が武力によって統一される。そのような経緯もあって二代目皇帝が皇位を継承した際には反乱が頻発し、三代皇帝の代に入ってようやく一応の安定を得る。
帝国暦400年に皇位継承争いに端を発する大規模な内乱が起き、蛮族が侵入、さらに南東部の都市が次々と独立を宣言して領土を三分の二にまで減らす。周辺諸国に比べて亜人に寛容な政策を採っているが、この流れは帝国暦434年8月上旬に行われた人権宣言において加速していくこととなる。
帝都アルフィルク
アルフィルク城を囲む4つの旧市街、旧市街を取り囲む8つの新市街からなる。12街区は歓楽街で、スラムがへばりつくように存在している。
パラティウム公爵領
パラティウム公爵の領地。本来はパラティウム公爵の爵位とセットになった土地を意味するが、ロムス・パラティウムは複数の爵位を持っていた。そのためパラティウム公爵家には爵位とセットになった土地とロムスが所有する領地の二つの意味がある。
ケルマヌス伯爵領
ピシャロッテ伯爵領
エラキス侯爵領
クロノの領地1、面積は約1500平方キロメートル。
ハシェル
エラキス侯爵領唯一の城塞都市。
カド伯爵領
クロノの領地2、面積はエラキス侯爵領の3分の1程度。
寂れた漁村が点在する領地だった。
シルバ港
カド伯爵領に作られた港。シルバが港を設計したので、シルバ港と名付けられた。岸壁は丸太を打ち込んで作られているため手作り感が漂っている。岸壁が垂直なので、クレーンの利用が容易。
シルバニア
シルバ港を中心に生まれた街。
商人による緩やかな自治が営まれている。
代官所
元々は傭兵ギルドと商人のトラブルを防ぐために作られたが、
ケインの提案により様々な契約に立ち会う公証役場になった。
ハマル子爵領
エラキス侯爵領の東に位置する。現当主は第5近衛騎士団団長ブラッド・ハマルだが、軍務があるため前当主ボンド・ハマルが領主代行を務める。
シェラタン子爵領
ハマル子爵領の東に位置する。ティナ・シェラタンが領主を務める。
メルサティム男爵領・ボサイン男爵領
エラキス侯爵領の南に位置する。
トレイス男爵
カド伯爵領の南に位置する。
ボウティーズ男爵領
ゼヌキス男爵領
ネカル子爵領
ブルクマイヤー伯爵領
南辺境
第3部の舞台となった地域。帝国暦400年――内乱期は原生林だった。
クロード達が開拓し、穀倉地帯に変える。
神聖アルゴ王国
六柱神を信奉する宗教国家。
地形は起伏に富み、水が豊富である。
カノプス
神聖アルゴ王国の王都。湖に隣接する。
小王都
イグニスが屋敷を構える街の別名。
カリナ
イグニスの領地の北にある街。
宿屋が2つある。
自由都市国家群
帝国暦400年にケフェウス帝国から独立した都市国家群。どんな身分のものでも金さえあれば贅沢な生活ができ、どんな身分のものでも才能さえあれば出世できるとされる。現在は商人ギルドのギルドマスターが都市の実権を握っているため、新規参入が難しい状況にある。
イーメイ
自由都市国家群の東端に位置する都市国家。
ヴィオラ
エレインが本拠地を構える港街。
用語解説
旧貴族
三十年前の動乱期以前からケフェウス帝国の貴族だった人達。
有能な者も、無能な者もいるが、総じて差別意識が強い。
新貴族
動乱期における功績を認められ、ケフェウス帝国の貴族になった人々。
貴族とは名ばかりの開拓民のような扱いだったが、
二十年以上の歳月を費やして、辺境を豊かな穀倉地帯に変える。
皇帝に対する忠誠は薄く、新貴族同士の仲間意識は異常に強い。
南辺境の新貴族は以下
クロフォード家
リパイオス家
カガチ家
ジラント家
ベオル家
ゲンノウ家
エクロン家
レヴィ家
宮廷貴族
領地を持たない、あるいは失った、宮仕えする貴族のこと。
貴族の階級
公爵
侯爵
伯爵
子爵
男爵
準貴族
※士爵――爵位というよりも称号や資格に近いものです。武勲を立てれば平民にも与えられますが、特権はなく、世襲は不可能です。
近衛騎士団
皇帝直属の騎士団、初代皇帝に倣い12の騎士団から成り立つ。
アルフォートの思いつきで第13近衛騎士団が新たに加わる。
六柱神
純白にして秩序を司る神
漆黒にして混沌を司る女神
真紅にして破壊を司る神
蒼にして生命を司る女神
翠にして流転を司る神
黄土にして豊穣を司る母神
かつて、混沌に蝕まれていた世界に秩序を与えたとされる六柱の神。光、闇、火、水、土、風の化身だが、時代が下るにつれ、それぞれに該当しそうな概念も司るようになる。名を呼ぶことは禁忌とされているが、神威術の素養を持つ者でなければ名前を呼ぶことさえできない。神と呼ばれているが、実際は全容を把握することさえできない情報の塊。交感しすぎると自分の情報を全て呑み込まれて消滅するか、一部の情報を奪われる。適正を持つ者は神の情報をコピーすることで欠損を補える。
神官の階級
大神官 神殿組織のトップ
神祇長 高位の神祇官(纏め役)
神祇官 神官、神官長の教導官
神官長 高位の神官(纏め役)
神官 村や街にある神殿の管理者
神官見習い 雑用
信者
※
ケフェウス帝国と神聖アルゴ王国の神殿組織は別系統。
ケフェウス帝国においては政治的影響力は小さく、
神聖アルゴ王国においては大きな影響力を持つ。
神聖アルゴ王国で影響力を持つ理由は権力と結びついているため。
六神戦隊★ナイトレンジャー
クロノ考案による戦隊ヒーロー。
自作自演を行い、民衆の支持を得ようとした。
フェイはノリノリ、レオンハルトは真剣に演じていたが、
イグニスとアクアには羞恥プレイに過ぎなかった。
偽ナイトレンジャー
ケフェウス帝国の資金援助を受けた旅芸人の一座。
本職だけあり、本家が偽物に見えるほど完成度が高い。
悪の女幹部はビキニアーマーでした。
ビキニアーマーでした。
ギルド
商人が互いの利益を守るために組織した組合のこと。
職業により序列のようなものがあり、娼婦ギルドの格は低い。
ギルドマスター
ギルドの最高責任者
死の腕
東方からやってきた男の子孫によって組織された暗殺集団。
構成員の裏切りによって幹部が殺害され、組織は分裂し、その力を失う。
神威術
神の力を借りて(神と交信して)、力の一端を借り受ける術。信仰する神の力しか使えず、過度の使用で廃人になるリスクを持つ。メリットとして本人が専門的な知識を全く持っていなくても傷を癒したり、荒れた土壌を改善したり、プラズマを放ったりできる。また、術の威力は信仰する神によって異なる。たとえば真紅にして破壊を司る神は文字通り破壊、蒼にして生命を司る女神は治癒に優れる。
治癒
文字通り、傷を癒す。
活性
瀕死の重傷者の命を長らえさせたり、冬に花を咲かせたりできる。
神衣
神気を身に纏い、身体能力と防御力を向上させる。真紅にして破壊を司る神の神衣は敵の矢を空中で灰に変え、翠にして流転を司る神の神衣は術者を浮遊させる効果を持つ。
祝聖刃
神気を武器に纏わせ、攻撃力を高める。真紅にして破壊を司る神の祝聖刃は敵の鎧を溶断可能。
神器召喚
神器と呼ばれる武器を召喚する。
神威召喚
神の力を顕現させる神威術の奥義。
魔術
自分の魔力を物理現象に転換する技術。習得可能な魔術の属性と難易度に個人差が存在する。エルフは火、水、土、風の属性を備えているが、それ以外の種族は二つ属性を備えていれば良い方。術式を処理するためには一定以上の意識容量が必要となり、獣人は意識容量が低いために道具なしに魔術を使えないとされる。暗示効果のある薬物を用い、術式(呪文)を意識に刷り込む。術式そのものに意味があるため、文盲でも使える。治癒の魔術は全くと言っていいほど手つかず。
合成魔術
アリデッドとデネブが研究している2つ以上の魔術を組み合わせた魔術。合成と銘打っているものの、魔術式を合成している訳ではない。
焔舞
ド派手な紅蓮の炎と爆音を撒き散らす魔術。殺傷能力は低い。
炎弾乱舞
握り拳大の炎を標的にぶつける魔術。着弾すると燃え広がり、標的を炎で包む。
爆炎舞
巨大な火柱を生じさせる魔術。
霞舞
濃霧を発生させる魔術。殺傷能力はない。
氷舞
標的を凍らせる魔術。殺傷能力は低い。
旋舞
旋風を巻き起こす魔術。突風程度の威力で殺傷能力はない。。
疾風舞
横向きの突風を引き起こす魔術。殺傷能力はない。
風刃乱舞
風の刃で敵を切り刻む魔術。
雷霆乱舞
強力な雷を放つ、風の上位魔術。
火焔旋風
アリデッドとデネブが試行錯誤の末に生み出した合成魔術。
旋舞と炎弾乱舞を組み合わせ、炎の竜巻を起こす。
天枢神楽
漆黒の球体で指定した空間を強制転移させる魔術。物体の強度を問わず、あらゆる物質を転移させられるが、殺傷能力が高すぎて、非常に使い勝手が悪い。
開陽回廊
光を透過させ、姿を隠す魔術。相手から見えなくなるが、光を透過させているため自分は何も見えなくなる。気配を察知する相手には効果が非常に薄い。
仮想人格
リアルタイムで術式を変更するために開発された魔術。
刻印術
精霊と一体化するための術。刺青のような回路を体に彫ることで対応する精霊の力を行使できるようになる。また、特殊なフィールドを発生させ、その内部において物理現象に干渉できる。例えば魔術を弱体化、もしくは無効化させたり、重力を軽減したりできる。特殊な血統の者は精霊そのものの姿に変身できる。
仙術
東方から伝わったとされる超越者となるための術。魔力によって自分の意思が優先されるフィールドを作る。極めれば神と同等の存在になることも可能。
亜人
エルフやドワーフ、獣人の総称。人間未満という意味の蔑称でもある。エルフとドワーフ以外は通訳用アイテムを装備している。
エルフ
金髪、碧眼、耳が尖っている亜人。棲息場所によって亜種が存在する。魔力に秀で、寿命も人間の3~5倍とされるが、非常に繁殖力が低く、環境が劣悪なため天寿を全うできる
エルフは非常に少ない。総じて美人なので治安の悪い地域で暮らしていると、酷い目に遭う。
ハーフエルフ
エルフと人間のハーフ。エルフに輪を掛けて悲惨な境遇にあり、成人までに様々なトラブルに巻き込まれて死ぬ。レイラのように貴族の愛人に収まったハーフエルフはケフェウス帝国の歴史上類を見ない。
ドワーフ
背の低さを補ってあまりある膂力を持つ。手先が器用で、優れた武防具を造り出す。鉱山奴隷にされたり、人間の工房で扱き使われたり、ブラック企業も真っ青の労働環境で働くことが多い。
ミノタウルス
筋骨隆々とした体躯で、身長は2メートル以上。
草を食べていそうなイメージがあるが雑食。
リザードマン
筋骨隆々とした体躯で、身長は2メートル以上。肉ばかり食べてそうなイメージがあるが雑食。変温動物なので寒さに弱い(動きが鈍くなる)。温石を装備すると、冬でも活動可能。
人狼
身長は人間より少し高い程度。忠誠心が高い。
人獅子
人狼よりも背が高く、ミノタウルスやリザードマンより背が低い。
人虎
人狼よりも背が高く、ミノタウルスやリザードマンより背が低い。
蛮族
三十年前の動乱期に侵入してきた。
クロード達の活躍によってアレオス山地に追いやられた。
ルー族
三十年前の動乱期に帝国を蹂躙した蛮族の一部族。
初代皇帝の手によって土地から追いやられた過去を持つ。
諸部族連合
ベテル山脈に住む部族によって作られた組織、傭兵ギルドの母体になった。
ユー族、ムー族、フー族、ヌー族の4部族からなる。
機工弓
両端に滑車の付いた弓。木材や金属などを組み合わせて作る。
コンパウンドボウのこと。
十字弓
クロスボウのこと。ゴルディが強すぎて引けない弓をどうにかして引けるようにしたいと考えて開発した。短期間の訓練で扱えるようになるというメリットがあるが、製造コストやメンテナンスの難しさ、常備軍の設置、エルフの存在によって帝国及び周辺国家では廃れてしまった。ティリアに十字弓と名付けられる。
鉄の茨
有刺鉄線のこと。家畜を逃がさないための柵を簡単に作れるようにとクロノの命によって開発されたが、エラキス侯爵領とカド伯爵領は牧畜が盛んではないために工房の倉庫で死蔵されることになった。ティリアに鉄の茨と名付けられる。
新型鎧
ゴルディが開発した胸部甲冑。特殊な鋼で作られているため、騎士の板金鎧より強度がある。
新型剣
ゴルディが開発した新型の剣。特殊な鋼で作られているため強度がある。
和紙
クロノのうろ覚えの知識とゴルディの懸命な努力によって作られた。クロノは素材の枯渇に備えて木を植えたが、後にそこら中に生えていることが判明した。
石鹸
和紙を製造する際に使う植物灰を有効利用するために作られた。
ラベンダーから作った香料を練り込んである。
砂糖
シオンの父親が生涯を懸けて品種改良した甜菜から作られた。
版画機
葡萄の絞り器を応用して作られた機械。
絵本
クロノが部下のために作っている本。うろ覚えの知識やその場のノリで作っているため、バイオレンスな展開や鬱展開が非常に多いのだが、部下には概ね好評である。
水着
ドワーフの職人さんが神聖アルゴ王国から輸入した羊毛で作った。水に濡れても透けないように加工されているのだが、時代を先取りしすぎたらしく、女性陣に着ることを拒否された。しかし、クロノはめげずに夜伽や個別に呼び出して着て貰った。
下着(シースルー、オープンブラジャー&ショーツetc.)
クロノの情熱とドワーフの職人さんの技術力によって作られたセクシー下着。下心が透けて見えたせいか、女性陣から不評であった。
千歯扱き
米や麦を脱穀するための道具。特殊な技術がなくても作れる知識チート界の星なのだが、
クロノは教科書と資料集を読んだレイラに指摘されてようやく思い出した。
唐箕
風力で籾殻・玄米・塵などに選別するための農具。クロノの指示により開発されたが、どういう訳か工房に死蔵されていた。
飛び杼
紐を引くなどの動作で杼を飛ばす機工のこと。織機を見たクロノの一言で開発されたが、エラキス侯爵領とカド伯爵領は織物が盛んでないため工房に死蔵されていた。




