表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

なんか少しおかしい?

なんか話の途中で力尽きて前編後編にすることにしました((

二日目。


思わず溜息が出た。さすがは王女と言うべきか。

今、俺たちはとある小さな村に立ち寄っていた。なぜこんな所に来たかというと、俺の寝袋がボロボロで、修理するための布が欲しかった。すると、丁度良い所にこの村があった。

しかし、魔王討伐の旅へ出ていた時、前もこのルートを通ったが、こんな村はなかった。だが王女は世間知らずなのか、何の警戒もせずに村へとずんずん進んで行ったのだ。

思わず溜息が出たというのは、王女のくせにーーさすが王女というべきか、などと言ったがーー俺の寝袋の修理に使うための布を値切っていたためだ。先程は世間知らずなんて行ってしまったのだが、案外俺より買い物上手かもしれない。

「高いわ!この愚民!!」

「ひいぃぃいいっ!」

ほらほら、店員さんがすっかり怯えているじゃないか。可哀想だろ、店員さん。俺に場所かわれよ。今の店員さんの立場、俺なら超最高………じゃねえ、最低…いや、嬉しい((

「おい、好い加減にしろよな」

「あら、心外ね。あなたは寝袋の修理が終わるまで、野営なんてできないでしょう。だからいい部屋を取るために値切っているのよ?そんなこともわからないのかしら。ああ、そうだった!あなたは虫ケラだったわねえ!じゃあそんなこと分からなくて当然か…」

「何でそんなこと言うん…」

「ごめんなさ~い、私、幾ら教養が高いとはいえ、虫ケラが喋る言葉は分からないのよぉ、本当に悪いわねー」

王女が嫌味ったらしく言った。俺は頭に血が登りキレる……訳でもなく、ただ、笑顔を浮かべていた。それを店員さんが不気味なものを見る、冷めた瞳で見ていた。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

その日の夜。俺は一人、久しぶりの宿に泊まっていた。

「……なんか怪しいんだよなぁ」

なんとなく落ち着かず、俺は寝返りをうつ。ふかふかのベッドは作り物めいたおかしな雰囲気がするし……。

「俺の、考え過ぎか?久しぶりの村だから?」

俺は余計な思考を振り払い、ぎゅっと固く目を閉じた。

*** *** *** *** *** ***

「おはよう、王女」

俺はすでに朝食を食べ始めていた王女に声をかけた。だが王女は虚ろな瞳でただ前を見つめ、空になったスープのカップを口につけてはカップを置き、再び持ち上げては………の繰り返しで、反応がなかった。

「お、おい、王女?」

「……っ!おはよう、英雄さん。いつからそこにいたの?まあ貴方みたいな影の薄い人、私の隣に立てばもう空気みたいなものだし、気付かれないのも当然といった所かしら?」

「どうかしたのか?」

「な、何もないわよ!余計なお世話ね」

??

これから俺たちはどうなるのだろう?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ