第23話 死亡フラグが立ちまくり
なんか微妙
エロ要素入れようとしたけど、やっぱり無理でしたww
くそぅ、俺の文才が無いから……(つд⊂)
ーーAM7:30ーー
ピピピピッ
頭の上の方でおそらく目覚まし時計と思われるものが鳴っている。しかし俺は目覚まし時計なんぞ置いた覚えは無い。それ以前にこの世界に目覚まし時計が存在している事を俺は確認してはいないのだが。
そんな事を考えている間もうるさく鳴り響く目覚まし時計を無視しようとして布団をもう一度かぶりなおそうとするのだが
「いい加減にしてくれっ!!」
「へブッ」
もう俺の眠りを妨げるのがここにも居たのか!? クロッドのベッドと俺のベッドは部屋を分けておいてあるはずなのになんでアイツの枕が飛んでくるんだよっ!! くそぅ、クロッドが出て行ったら創造能力で防音を使わないとイカンな。
「確かにこの時間くらいに起きて来るのが普通だが、なぜ目覚ましが10分以上聞こえてくるのだ?」
「お前、俺がどんな目にあったのか知ってるよな? 俺一応ケガ人なんだぜ?」
「噂程度には聞いているが、それがなんだ? 仮にも僕を差し置いてティスティア様のボディーガードをやっているのだぞ。だったらティスティア様の身をお護りするのが常識だろうが。それとも何か? 護衛対象も護れずに易々と帰ってくるつもりだったのか? そんななま半端な覚悟で彼女の護衛を勤めようとしているのなら今すぐ手を引け。これ以上彼女を危険にさらすわけには行かないからな」
確かにクロッドの行っている事も一理ある。
でもなぁ、俺の体がズタボロだって事も配慮してくれよ。なにも枕を全力投球する事は無いだろうが
「大丈夫だよ、俺に勝てねぇお前がティアを護る事なんて出来ない。俺はこれからもアイツを護っていくからお前の役目はねぇな」
「ふんっ、今のうちに言っておけ。僕だってそのうちお前を追い越してやるんだからな」
そう言いながら俺の顔面にクリティカルヒットさせた枕を回収して俺の部屋を出て行こうとする
「……だが、そんなケガをしてまでティスティア様を護った事は評価している」
「ハッ、可愛げねぇな」
「ただの独り言だっ!!」
顔を真っ赤にしてさっさと逃げちまってよぉ。なんか俺が帰ってきてからのクロッドは丸くなってないか? 俺の気のせい? さいですか……
そんな事はさておき、俺はクロッドとケンカをしそうになった原因となった目覚まし時計【?】に目を移す。
そして昨日ティアに貰ったばかりのケータイの中に入っている数少ないアドレスから1人の番号を呼び出す
「ハイ、アナタの性奴隷。ヨミですっ☆」
「うげっ、ってかキャラちげぇ。お前誰だよ?」
「もうっ、そんなつれない事言わないでよア・ナ・タ」
「ウギャーーーー、耳がぁーーーー」
ヨミめ、俺が電話してきたからってありえないこと言いやがって。全身に鳥肌が立つわ、耳が黒板を爪を立てながら引っかいた時に出る音を聞いたような感覚になるわ最悪だ。
分かるか? あのギィーギィーって音だよ。なんて言うかとりあえずヨミ、やめてくれ
「なんですか、もう? 折角彼女居ない暦=年齢のイツキにべったりな彼女を演じてあげたのですが、何かご不満でもあるんですか?」
「そんな彼女はイヤじゃボケェ!! ってかお前も彼氏居ない暦=年齢だろうが!?」
「ふっ、甘いですねイツキ。詳しくは言えませんが、私は今まで何人もの男と付き合ってきて【ピー】や【バキュン】はもちろんの事、【ウー】や【ドッカン】なんかも経験しているんですよ」
「その放送禁止用語を言った感出してるんじゃねぇよ」
もうね、ツッコミが多くなってきたと思うのよ。朝の数分でなんでこんなにツッコミをしなけりゃならんのよ?
俺はさ別に漫才師を目指しているわけじゃないし、疲れてるのにヨミは何がしたいんだよ……
「さてっ冗談はコレくらいにしておいて、なんのようですイツキ? 彼女になってくれというのならお断りですが?」
「ちげぇよ。お前俺の部屋に目覚まし時計置いただろう?」
「ああ、アレですか。でも何で私だと?」
「んなもん分かるだろうがっ!! あの時計の写真はなんだよ!? 全部ヨミじゃねぇかよ。お前以外にあんな嫌がらせする奴がいるかよ?」
「嫌がらせとは失礼ですね。私の顔がいつでも見れるようにしてあげたのですよ? 感謝こそされてうらまれる覚えはありません」
「はぁっ、もういい」
俺は脱力感を感じながら電話を切る。ため息も出ねぇよ。
この後俺は1対3の買い物に行くんだぞ。ちなみにコレはデートとは言わない。絶対言わない。俺がメンドクサイって言ってるのにティアは約束したでしょって怒るからしょうがなく了解した。
その事を聞いていたアイリとセイウェンが物凄い勢いで説明しろって言うから説明したら私達も行くって言い出すし。俺のお財布事情はあまりよろしくないのですがね。
まぁいざって時はティアから貰ったカードを使うけど、あんまり使いたくないんだよな。なんかオッサンの金を使ってるみたいでさ
そんな事を考えながら俺は私服を創り出す。この世界も向こうと同じ様な服装だけど、俺が持っているのはティアの家で借りたのだけなんだよ。この世界に来た時に来てたのは向こうの学校の制服だし、一枚しか私服を持っていないって言うのもなんかイヤだからな
「おっと忘れてた」
ー創造ー
我が身休まるこの部屋は、いかなる音も外部に漏らすことを許さん
ー創造終了ー
もう同じ事は味わいたくないのですわ
●紅の術者
第23話 死亡フラグが立ちまくり
「スイマセン、外出許可貰いたいんですけど?」
朝食をさっさと済ませた後俺は事務室に来ていた。なんか知らないけど雰囲気を作るために校門前で待っているからってメールがあって、朝食も今日は俺1人で食べた。いつもとかなり違ったけど
「……ねぇ、なんでイツキ君が1人で食べてるの?」
「……知らないわよ。あっ、もしかして寝坊?」
「……意外に欠点があるのね。メモメモ…」
「今チャンスじゃない!?」
「ねぇイツキ君、相席してもいいかな?」
「あっ、ズルイ。イツキ君、私も一緒でいい?」
「ん? 構わないけど?」
「「キャーー!! ヤッターー」」
的な感じでかなりの人が(女子限定)集まってきて、いつもよりうるさかったくらいだ。しかし、いつもと違ったのはコレだけではなく
「チッ、いつもはSクラスの4人と一緒に食べているくせに今日は他のクラスの女子と一緒かよ」
「待て、Sクラスの制服の奴も居るぞ!?」
「リア充死ねや!! モテない俺達の気持ちも分からないで」
「……いっその事ヤルか?」
「無理に決まってんだろ。噂ではAAAのクエストやってのけたって話だぞ!?」
「悪魔を討伐した男に戦いを挑むのは確かに無謀だな……」
「「はぁっ……」」
モテない男子からの恨みのこもった視線を感じながら俺はパンをかじりついてたわけですよ。周りは天国、外は地獄。
なにこの食堂? カオスすぎる
で、食事が終わった後に俺はここに来たわけだ。
どうして私服なのかをかなりの女子に質問されて、別に隠すことも無いから正直に教えたら次は私と行ってくれって言う女子が多発し始めて俺は急いで逃げた。もちろん彼女達は今日も普通に授業があるのでそこまで追ってこなかったけど、後が怖い
「外出許可? クラスと名前言ってくれる?」
「1年Sクラスのイツキ・ジングウジです。担当のヤスラ先生につないでもらえば今日は休みになっているって事が分かるはずですけど」
「ああ、君が噂の。ちょっと確認取るから待ってね」
そういうとおそらくヤスラ先生に電話をかけているようで少し何かを話しているようだが、すぐにそれも終わり紙に俺の名前とクラスを書いてハンコを押してくれた
「はい、1年Sクラスのイツキ・ジングウジ君の外出を許可します。あんまり女の子と遊びすぎて遅くならないようにしなさいよ?」
「分かってますって」
俺は事務室を出ると人がいないトイレに入っていく。
そして誰も来てない事を確認して
「転送」
学園の正門の近くに行った
「わりぃ、待ったか?」
「い~や、今来たところだよん」
「私もつい先ほど来たところだ」
「わ、私もちょっと支度に手間取っちゃって今来たところだからっ!!」
ティアがどうして意気込んでいるのかが分からないけど、とりあえず俺は時間通りに来れたみたいだ。いっつもまなかと一緒にどこか行くと何十分も前に来てて遅いとか言いやがるし。
これでも30分前行動をするように気をつけてはいるのだが
「てかお前達の私服初めて見るけど似合ってるな」
「「「えっ……//」」」
「ティアはやっぱりお嬢様って格好をしているけど、それでも十分可愛い。ってかそのほうが良いよ、貴族は嫌いとか言ってたけど。それにアイリはかなり大胆な格好してるよな。なんかお前自体をうつしてる感じ? 積極的な所とかが出てるしな。それにセイウェンがそんな服着るなんて意外だけどかなりにあってるぞ?」
「そ、そうかしら……?」
「ボクらしさが出ている……」
「かなり似合ってる……」
3人ともなんか変だな。ティアはワンピース着てたからそう褒めただけだし、アイリは胸元開けて背中も見えるような服に短パンだし、セイウェンは意外にも普通の服を着ていた。俺的には私服が無いとか言ったり、制服で来るの予想していたからコレはビックリ。
「で、何処行くんだよ?」
「とりあえず街に行って買い物して」
「それからどっかでボク達と食事して」
「午後からは遊ぶというのでどうだろう?」
本当はこういうのって俺がリードしないといけないと思って予定を立てるって行ったのに、やっぱココも3人の圧力的なもので俺は口出ししない事になってしまっているし。
そのかわり俺が多分金を払わないといけない事になってしまうわけですが
「じゃあ行きましょ?」
「行くって街までここから歩いていくのかよ?」
「えっ、そのつもりだけど?」
こいつらバカだ。こんなオシャレして靴も動きやすい靴じゃないのにそれで街まで歩いてく? そんなことしたらいくらオマエ達でも絶対ケガする。
折角の休みにケガをする気か?
「ティア、セイウェン、アイリ」
「「「はっ、はいっ?」」」
「俺の体につかまってくれ」
3人とも訳が分からないという顔をしながらも俺をつか……オイ、アイリ。確かに俺につかまってくれと言ったが腕を絡めるな、腕を。
そして俺の腕に胸を当てるな胸を。確かにお前のはサイズ的には小さいかもしれないがそれでもないわけではないのだぞ。まな板ではなくって小さな2つの果実が俺の腕に攻撃してくるっ……
モニュンモニュン
「お、オイアイリ」
「ん? どうしたのイツキ?」
くそっ、分かってやってるから余計に止めさせられねぇじゃないかよっ!!
なんだこの攻撃!?
「くっ、アイリ」
ボヨ~ン
「カハッ」
セイウェン? お前はアイリと違って胸の辺りに爆弾もといスイカのようなものを持っているのだぞ?
それをアイリと同じように腕に絡めてこようとするなっ!! 理性が飛んじまう
なんだ、なんのギャルゲー展開だよ!? ハッ!? もしかしてコレは俺が死亡フラグに行く前の布石なのか?
「セイウェンもなぁ」
「イツキ君、どうかしたのか?」
女ってのは怖い。俺が服を握ってくれていればいいからって言おうとしたけど、セイウェンの目にはこのまま居させてくれなきゃ……
と言わんばかりの眼力。ちなみに省略した部分は察してくれ。俺の口からはいえない
「ティア、お前は俺の背中を掴んでいればいいからっ!?」
「ヤダッ」
「あ~、ティアちゃん大胆~」
「流石にあれは……」
「ティア、お前は何をしているのだ?」
「何ってアンタの背中を掴んでいるわよ? もちろん抱きついてだけど」
もうイヤだ。コイツら俺の理性を吹っ飛ばしたいのか? 吹っ飛んじまうぞ? 3方向から2つの果実が合計6つ。それが俺の体に密着しながら理性を破壊しようとしてるんだ
止めてくれ、ここで俺はお前らに対して野獣化するつもりは無い。いい加減俺のアレもすごい事になっているのを察して欲しいのだが
「じゃ、じゃあ行くぞ?」
「うん? 行くって何処によ?」
「なんだ、イツキが抱きついて欲しかっただけじゃなかったの?」
「なんだか少しガッカリだな」
「もーうるさいっ!!」
『転送』
俺は痴女3人組を半ば無視しつつ転送を使う。
あっ、さっきからコレ普通に使っているけど補助魔法の中でも上位のほうだからね?
だってそんな簡単にこの魔法が使えちまったら電車とか車とか馬車とかいらねぇだろ? それに個人で使うだけでも魔力を大量に消費するのを4人も転送させるのは4倍の魔力がいるみたいだし。まぁ俺には関係ありませんけど。
とりあえず展開された魔法陣に俺達が行く場所を頭の中に浮かべる。
そして一瞬で世界が真っ白になった
紅 魔法辞典
転送
補助魔法の中でも上位の魔法。術者と術者の体に触れているものを術者の指定した場所に移動させる魔法。この時の必要な魔力は、移動する距離×移動人数によって変わるが多くの魔力を使う事に変わりは無い。
使用者:イツキ・ジングウジ