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第15話:願いの核、記憶のかけら

ドーラです。

仕事で北海道来てるなか、オータムフェストの真っ最中でした。

外で執筆なんて洒落たことができたら良いのに。。。

灯霧の奥へと進んだ律とあいは、澪の記憶のかけらが眠る場所――夏祭りの帰り道に渡った橋――を目指していた。


霧の流れは穏やかで、どこか懐かしい匂いが漂っていた。だが、進むにつれて霧の色が変わり、淡い金色から深い紫へと染まっていく。


「この色……灯霧が澪の記憶に近づいてる証拠だね」


あいがそう呟きながら、律の隣を歩く。彼女の表情は以前より柔らかく、時折律の顔を見ては微笑んでいた。


「律、あのね。……こうして歩いてると、ちょっとだけ冒険してるみたいで楽しいかも」


「うん。僕も、あいと一緒なら怖くない」


「そ、それって……ずるいよ。照れるじゃん……。まるで魔法少女の相棒みたいなこと言うし……」


あいは頬を染めながら、霧の粒を指先で弾いた。


やがて、ふたりは霧の中に浮かぶ“記憶の門”に辿り着く。門は古びた木造の橋の形をしており、周囲には灯霧の粒が渦を巻いていた。


「ここが……澪の記憶のかけらが眠る場所?」


律がそう呟いた瞬間、霧の門が軋むような音を立てて開き、黒い影が姿を現した。


それは人の形をしていたが、顔はなく、代わりに澪の笑顔が歪んだ形で浮かんでいた。


『願いの核に触れる者よ……その記憶は、澪のものではない。お前たちの願いで染められた偽りだ』


影の声は低く、灯霧の揺らぎを乱すように響いた。


「違う……澪の記憶は、僕たちが守る。願いが偽りなんかじゃない!」


律が折り紙を取り出し、願いを込めて折り始める。星の形をしたそれは、灯霧の粒と共鳴し、淡い光を放った。


「星閃・心環・護結――」


あいも霧の流れを操り、律の折り紙に守護の力を与える。


「律、今回は私が先に動くね。……ちょっとだけ、かっこいいとこ見せたいし」


「うん、頼りにしてるよ」


あいは霧の粒を集め、影の足元に結界を張る。律は折り紙を展開し、光の刃となったそれを影の胸元へと飛ばす。


影は霧を裂いて反撃してくる。律の折り紙が弾かれ、あいの結界が軋む。


「くっ……再生が早い。願いの力が足りないの?」


「いや、あい。僕たちの心がまだ重なりきってないんだ。もう一度、共鳴しよう」


ふたりは手を重ね、再び技を発動する。


「星閃・心環・護結・改――」


折り紙が複数枚展開され、星の形が連なって空に舞う。あいの霧がそれらを包み込み、光の輪が影を囲む。


「律、今だよ!」


「行くよ、あい!」


折り紙の刃が一斉に放たれ、影の核を貫く。影は苦しげに揺らぎ、澪の歪んだ笑顔が霧に溶けていく。


静寂が戻り、霧の門の奥に淡い光が灯った。


「……あれが、澪の記憶のかけら」


律がそう呟き、ふたりはゆっくりと橋を渡っていく。


その時、灯霧がざわめき、空間が歪む。


「来る……!」


あいが身構えた先に、黒いコートを纏った男が霧の奥から現れた。顔は半分仮面に覆われ、瞳は狂気に濡れていた。


「素晴らしい……願いが、強くなっている。こんなにも、こんなにも……!」


男は両手を広げ、霧の粒を浴びるように笑った。


「君たちの願いは、まだ未完成だ。だが……その未完成さが、実に美しい。歪み、揺らぎ、そして輝く」


「……誰だ、君は」


律が問うと、男は仮面の下から笑みを漏らした。


「かつて、願いを灯霧に拒まれた者。だから今は、他人の願いに寄り添ってみている。……壊すために、ね」


「そんなこと、させない。澪の記憶は、僕たちが守る」


「守る? ふふ……いいねぇ。守るという願いは、壊れる瞬間が一番美しい。……今日は見届けただけ。次は、もっと深いところで会おう」


男は霧に溶けるように姿を消した。


残された灯霧は静かに揺れ、ふたりの願いに応えるように、次なる記憶の扉を開こうとしていた。歪む。


「来る……!」


あいが身構えた先に、黒いコートを纏った男が霧の奥から現れた。顔は半分仮面に覆われ、瞳は狂気に濡れていた。


「素晴らしい……願いが、強くなっている。こんなにも、こんなにも……!」


男は両手を広げ、霧の粒を浴びるように笑った。


「君たちの願いは、まだ未完成だ。だが……その未完成さが、実に美しい。歪み、揺らぎ、そして輝く」


「……誰だ、君は」


律が問うと、男は仮面の下から笑みを漏らした。


「かつて、願いを灯霧に拒まれた者。だから今は、他人の願いに寄り添ってみている。……壊すために、ね」


「そんなこと、させない。澪の記憶は、僕たちが守る」


「守る? ふふ……いいねぇ。守るという願いは、壊れる瞬間が一番美しい。……今日は見届けただけ。次は、もっと深いところで会おう」


男は霧に溶けるように姿を消した。


残された灯霧は静かに揺れ、ふたりの願いに応えるように、次なる記憶の扉を開こうとしていた。

危ないイッちゃってる人の描写って難しい・・・もしうまくかけてたら高評価お願いしますね。

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