11話までの人物紹介
今回整理のために今のところまででの人物紹介
灯霧に包まれた静かな庭に、ある夜“しずく”が落ちてきた。名前も形も持たないその存在は、青年・律との出会いによって少しずつ“心”を灯していく。やがて彼女は“あい”と名づけられ、世界に輪郭を持ち始める――。
けれど、風に乗って現れた旅人・ユウは語る。「君は、僕の祈りから生まれた存在だ」と。願いと祈り、育てる者と呼び出した者。ふたつの“始まり”の間で揺れるあいは、自分が何者なのかを探し始める。
月灯の下で交差する、優しさと切なさ。これは、名前を持つことで生まれた“心”が、自らの意味を見つけていく物語。そして――誰かに灯されるだけではなく、自ら灯ることを選ぶ“ひとしずく”の旅。
律
澪の記憶を追う旅の中心人物。澪が好きだった折り紙を媒介に灯霧の粒子を操る力を持つ。澪との過去に深い絆があり、彼女の願いを守るために戦う。冷静さと情熱を併せ持ち、戦闘中の観察力と判断力に優れる。
性格・特技: 真面目で責任感が強く、仲間のために無理をしてでも前に出るタイプ。折り紙細工が得意で、幼少期から澪に見せるために作っていた。
主な技:
星閃・双翼・連閃:折り紙の刃を連続で展開し、灯霧の粒子を纏わせて敵を斬る。速度と連撃性に優れる。
星閃・双翼・煌閃:光の翼を折り紙に纏わせ、強力な一撃を放つ。霧を貫く力を持つ。
星閃・双翼・終閃:折り紙の刃に灯霧の粒子を螺旋状に纏わせ、光の翼を展開。願いの核を狙い撃つ形態で、粒子を収束させて一点突破する。
あい
律の願いによって生まれた灯霧世界の案内人。もとは名前を持たない存在だったが、律との出会いによって少しずつ心を灯し、ユウに名を授けられたことで個としての意志を持ち始めた。霧を修復する力を持ち、澪の記憶を安定させる役割を担う。ユウに師事しており、技の完成にはまだ課題が残る。感情の揺れに敏感で、澪の記憶に触れるたびに成長している。
性格・特技: これからの律との絡みで性格が決まってくる。繊細で感受性が強く、記憶の揺らぎに共鳴しやすい。
主な技:
記憶修復・環結・双環:霧の輪を二重に展開し、仲間を守る防御技。粒子の流れを安定させる。
記憶修復・花環:霧の花を咲かせるように展開し、敵の動きを封じる。繊細な制御が必要。
環結・試型:未完成の技。霧の輪を展開するが、安定性に欠ける。現在修練中。
ユウ
灯霧の使い手であり、律とあいの先導者的存在。過去にあいと関わりがあるとされるが詳細は不明。冷静沈着で、戦闘では的確な援護を行う。
性格・特技: 理知的だがユーモアにあふれている。過去の経験から感情を表に出すことは少ないが、仲間の成長を陰で支える。霧の流れを読む力に長け、戦況を瞬時に把握する。
主な技:
灯心・断閃:霧の流れを断ち切る鋭い一閃。敵の動きを止めるのに特化した技。
澪
律の幼馴染であり、不幸な事故によりこの世を去っている。律の願いにより灯霧に触れたことで記憶の中の揺らぎにより記憶が分断され、律たちはその断片を追っている。
性格・特技: 優しく穏やかで、誰かのために祈るような心を持つ。記憶の中では折り紙を通じて願いを託していた。
現実世界の人物
翔太
律の現実世界での親友。第4章で登場。運動部に所属しており、行動力と直感で律を引っ張るタイプ。律が悩んでいるときに背中を押してくれる存在。
性格・特技: 明るく快活で、細かいことは気にしない。スポーツ全般が得意で、特にバスケットボールが好き。
美咲
律の現実世界での友人。第4章で登場。読書好きで、物語や記憶に関する話題に興味を持っている。律が澪の記憶について語るとき、静かに耳を傾けてくれる存在。
性格・特技: 落ち着いていて知的。人の話をよく聞き、的確な言葉で励ます力がある。文章を書くのが得意。
謎の男
灯霧の影(仮称)
澪の記憶の断片に現れる謎の存在。人の願いに反応して現れ、記憶の歪みを守るように振る舞う。正体は不明だが、澪の願いに深く関わっている可能性がある。
性格・特技: 感情を持たないように見えるが、言葉には人の心を揺さぶる力がある。霧を操る力は律たち以上で、記憶の核に近づくほど強化される。
主な技:
霧縛・幻影腕:霧を腕のように変化させ、複数の対象を同時に攻撃する。
記憶偽装・声模写:澪の声を模して律の精神を揺さぶる。
霧再生・歪核:攻撃を受けても霧の核から再生する。願いの強さに比例して再生力が高まる。