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とある図書館の異世界探査記録  作者: Aria
1章 デイトレナ地方からアウルダム地方へ
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夢の中の図書館

 異世界に転移してから初めての休息、宿のふかふかのベットで寝ていた私だったけど、目に当たる光によって睡眠から覚めることになる。もう朝が来たのだろうか…?やはり睡眠は一時の平穏でしかないのか…。

「お、起きた?おはよう。それと一応おかえりになるのかな?」

「ん…?あれ…、ここは…え、図書館!?なんで!?」

 宿のベットで寝ていたはずが何故かレーテさんがいる図書館にいた。何故寝ている時を狙って転移させてきた意味が分からない…。完全に驚かせるためにやったとしか思えないのだが…。

「まぁそんな反応するよね。簡単に説明すると今回は本当に夢の中だよ。アリアちゃんはだけどね。この図書館にくる方法としては、アリアちゃんみたいに迷い込んでくるか、夢の中にいる人がこの場所に連れてこられるかの2択しかないんだよね。今回は後者の方って感じかな。時間になったらあの宿に戻るから安心して」

「は、はぁ…」

 この図書館にはまだまだ秘密が隠れていそうだな…。それにしても今度こそ夢の中なのか…にしては割と意識がはっきりとしているような?というか私が夢の中にいるだけで今目の前にいるレーテさんは夢の中にはいないんだよな…?もう頭がおかしくなりそうだから考えるのやめよ。

「それで、なんで図書館に呼び寄せたんですか?」

「とりあえず1日が終わったから呼んでみたってのと、こっち側から今アリアちゃんがいる世界について調べて分かったことを教えようかなって。ほら、今はテオと一緒に居るからこっちから話しかけにくいからさ」

 今思い返してみるとレーテさんが話しかけてくるときは大抵テオさんが離れている時か、私が1人でいる時だったような気がする。たまにこっちの会話に割り込んでくるときもあったけど、それも軽い助言か冷やかしくらいだった。

「なるほど。それで何が分かったんですか?」

「うん、とりあえず分かったことは今アリアちゃんがいる世界の地図情報かな。と言っても海の先までは調べてないから今いる大陸だけなんだけども」

 そんなことまでわかるのか。転移してきてすぐに先の町を目指そうとか言ってきていたから何かしらのマッピング能力がこの図書館かレーテさんかどちらかに備わっているんだろうなとは思っていたけどここまでとは。

「テオの言う通り今アリアちゃんがいる場所が、デイトレナ地方。王都と呼ばれるアウルダム城下町から見て南の位置に存在する地方だね。その他にも王都から東の位置のカリューナ地方、西の位置のフォルナ地方、北に位置するエルライナ地方がある。細かく分けたらもっとあるんだけど、今はってか正直覚えなくてもいいから大丈夫。ちなみにアウルダム城下町がある地方はアウルダム地方これは覚えやすいんじゃないかな」

 えっと…今いる所がデイトレナで東がカリューナ…西がフォルナで、北がエルライナ…うん、今覚えるのは無理だな。今はデイトレナ地方とアウルダム城下町…王都だけ覚えとけばいいや。それ以外は後から思い出す形でもいいかなぁ。

「あとはあの世界での冒険者の強さ基準くらいかな?ほら、最初自分のステータス開いたときに見えたランクって覚えてる?一応正式に判定するまではみんな一律でEランク判定のはずなんだけど」

「うん…じゃない、覚えてますよ。確かにEランクだったような気がしますね…。ニヤニヤしないでもらえます?うざいんで…」

 テオさんと会話してるときとレーテさんと会話している時で微妙に喋り方に違いがあるからか、それにつられてしまった。案の定レーテさんはそれに気づいて口には出していないが口元を隠しながら笑ってるし…。これその内どっちに対しても同じように会話しちゃうのだろうか…そうなったらもう諦めるしかないか。

「ふふ、女の子になってからまだ1日しか経ってないのにもう大分毒されてるねぇ~。君本当に前世は男の子だったのかい?」

「う、うるさいな!そ、それで、そのランク認定ってどこでやってるんですか?あの世界にどれだけいるかは分かりませんけどちょっと気になります」

 レーテさんは短くて1年、長くて3年と言ってたから別にランクをしれたからと言ってどうせその期間が過ぎたら関係ないものにはなるのだが、やっぱり自分の冒険者としてのランクと言われるとちょっと心が躍る。完全にゲーム脳ではあるんだけども。

「多分今いるミュージャンでも測れるんじゃないかな?あそこの町はデイトレナ地方の中でも上位に入るくらい大きな町だから冒険者協会ってとこがあると思う。ランク昇格試験も出きるっぽいから試しに行ってみるのもありかもね」

「へぇ…ってそんなに分かってるなら私が異世界に行く意味あります?」

 実際にあの世界に行っている私よりもいろいろなことが見えすぎている気がする。冒険者協会のことやランクについてのこともそうだけど、今いる以外の地方の話のこともここからどれだけ離れていると思っているのか…。そこまでわかってるなら探査する意味なんてないだろう。というかもう探査は終わってると言ってもいいのでは?

「あー…アリアちゃんの言ってることはごもっともって感じかなぁ。でも、本を作るためにはそこで生活をして初めて書けるようになるんだよね。それにさっき言った情報は正しいけど、その町にどんな人がいてどんな暮らしをしているのかまでは流石に分からない。上っ面だけを調べたって何の意味もないってことなんだよね」

「な、なるほど。なんかごめんなさい…」

 そうか、ここの図書館の目的は異世界に行くことじゃなく、その世界の人たちがどんな生活をしているかを見に行くこと。だから町や国、地方やその世界でのシステムについて知ったところでその知識はこの図書館では意味を持たないのか。

「いやいや、ちゃんと説明してなかった私が悪いから。まぁ、ぶっちゃけアリアちゃんはこの図書館の事情は何も考えず、異世界の生活を存分に楽しんでいいよ。ここの管理人も同じことを言ってたから」

「なんか投げやりですね。でも、そう言うなら全力で楽しませてもらいます。ん?まって、管理人…?ここの管理人はレーテさんじゃないんですか?」

 またレーテさんがさらっと私に説明していないことを言った気がする。この人もしかして聞かれないと答えないタイプかなんかなの…?それとも単純に忘れてるだけなの?…この人ならどっちのパターンもありそうで怖い。

「ん?あれ、これも説明してなかったっけ?ありゃ私ってそんな忘れっぽかったかなぁ。私は図書館の司書なだけだからね。案内とかサポートとかはするけど管理はしてないんだよ。あ、それで思い出したけどアリアちゃんもこの図書館の司書になったから。だからと言ってこの図書館内で何かするって訳じゃないから気にしなくてもいいけど」

「はぁ、いやそれに関してはなんとなくではありますけど、そうなると予想はしてました。そもそも異世界に行ってくれなんて言われるとは思ってなかったですしね」

「ほう、流石アリアちゃん物分かりが早くて助かる。っとこんな感じかな?あとの事はまだ調査中って感じ。何か質問があればどーぞ」

 質問かぁ。これと言って聞きたいことは無いんだけども。あまり詳しく聞きすぎるとテオさんと会話をするとき不便になるし、何しろあまり面白くは無い。せっかくの探査なのだから自分の知らないことを知りに行くのも面白いだろうからね。

「うーん…とりあえず聞きたいことと言えば、今回はどれくらいの期間いればいいのかかなぁ」

「ふむふむ、それはねぇまだ未定。とりあえず1年で考えてるけど、ここの移動手段が割と徒歩とか馬車に依存…してるかはまだ分からないんだけど、基本的な移動手段がその2つっぽいからもしかすると予定よりかなり長く期間は取るかも」

「ミュージャンからアウルダム城下町に行くまでで1~2か月かかるんですもんね…。あ、それついでにもう1つ。体の成長ってどうなります?やっぱり全然成長しない感じですか?」

 別に成長してもしなくてもどっちでもいいのだが、人と話すうえで知っておかないと今後長い事一緒に居たり、よく顔を合わせるような人が出来た時にどんな風に答えていいか分からなくなってしまう恐れがあるから、今のうちに聞いておきたかった。

「えっとね、おそらく変わらないと思う。100年で1歳のままな気がする。私自身3年以上長く同じ異世界に居たことがないからもしかしたら5年とか10年で成長するかもだけど」

「もしそうだったとしても5年でようやく1歳か…ずっと永住してたら飽きちゃいそう。いや、ここの図書館にずっといたら100年過ごしてようやく1歳なんだった…。なら成長するだけましなのかもしれない」

 やっぱりレーテさんにもわからない事ってあるんだなぁ。もしかしたらこの図書館にはレーテさんも知らない秘密がまだ隠されてる可能性だってあるのかもしれない。そう考えると少しワクワクする。

「憶測にすぎないけどね。あ、そうそう。アリアちゃんが起きるちょっと前に新しく一冊本が書けたんだよ。まだ1日しか経ってないのに1冊書けたから私としてはとてもうれしい限りだよ。ちょっと読んでみるかい?」

「では、少しだけ…。うわ…なんかこう文字にされるとちょっと恥ずかしいですね…多分もう読まないです…」

「そう?自分で見返しても面白いのに」

 まだ1日しか経っていないため、自分がどんな行動をしてどんな事を言っていたのか覚えている。その覚えている行動やセリフが割としっかり書いてあったため、流石に恥ずかしくなってしまった。

「ふぁふ…あれ…眠くなってきた…」

「お、もうそんな時間だったか。今いる世界のアリアちゃんが起きようとしてるんだね。ここで話した記憶は朝起きても残ってるから安心して。それと、今こうして動いてはいるけど体に疲れはたまらないはずだからそこも安心していいよ」

 なんと分かりやすい寝起きのタイミングなんだろうか。レーテさんに言われるまで気づかなかったが確かに今の私の脳の活動時間が24時間を優に超えていることに気が付いた。これで疲れが残っていたら大変な事だった。あまりにも夢っぽくないから今夢の中にいることを忘れてしまっていた。

「それはよかったです…。明日もここに来るんですか…?」

「いや、それは出来ないかな。疲れは残らないけど、アリアちゃんの体に負担がかかるからね。あまり短期間に何回も行き来していたら夢と現実の境がなくなっちゃってそれはそれで大変な事になるから」

 急に怖い事を言われた。夢と現実の境目がなくなるって場合によっては死ぬより怖いんじゃなかろうか…。ともかくレーテさん自身がちゃんと危険性に気づいているのはよかった。もしかしたらレーテさんの言う図書館の管理人さんに教えてもらったのかな?

「んじゃ、今日はここまでかな。明日からは王都に向けての準備があるだろうからテオのいう事をちゃんと聞くんだぞ!」

「子供扱いしないでください…ふぁ…」

 眠気が限界に達しそうになったためどこか寝転がる場所がないか探していた時に大きくあくびをしたところで記憶が消えた。そのことに気が付いたのは朝起きた時だったけども。

「ふぁあ…もうあさぁ…?テオさん…はもうおきてるのかな…?」

 レーテさんの言う通り夢の中で会話した内容は確かに覚えてはいたが、はっきりと覚えている訳ではなくぼんやりと覚えているという感じだった。

 テオさんが来るまでぼーっとしていたらしく。テオさんに大丈夫かと心配されてしまった。


「顔出さなくてよかったの?管理人。どうせいつか会うんだから今のうちに会っとけばよかったのに」

 アリアが夢から現実へ戻る少し前の頃。レーテは新しく追加されたばかりの本がある本棚に向かって話しかけていた。アリアがいなくなる前にはそこに人影は無かったのだが、今はその場所に1つの影があった。

「いや、まぁうん。今はほら夢の中だしいいかなぁ…って。()()()()()()()()いい子そうでよかったよ。レーテ、あんまり苛めるなよ?」

「わかってるわかってる。でもアリアちゃんは本当に可愛いんだよなぁ。それこそ苛めたくなっちゃうくらいに」

「あはは…ま、ほどほどにね。それじゃあ私は仕事に戻るよ。時間があえば次にこっちに呼んだときにアリアと会おうかな。それでは…」

 管理人と呼ばれた人物はそう言い残すと、初めからそこにはいなかったかのように姿を消した。魔法の使う音や動く音、服の擦れる音などを一切立てず文字通り消えてしまった。

「さてと、そろそろアリアちゃんも起きるだろうし私も少し休憩でもしますかな」

 レーテはそう呟くとそっと静かに目を閉じた。

 最近暑くなってきて寝つきが悪くなってきて困ってます…。まぁ、そんなことはどうでもいいですね。えっと…改めまして、ようこそ名もなき図書館へ、そしてこんにちは私はこの図書館の…司書ではありませんがAriaと申します。Ariaと書いて「エイリア」と読みます。


 まずはここまで私のつたない小説を読んでいただき本当にありがとうございます。少しでも面白いと思っていただけると幸いです。


 今回自分が小説を書いている中で初めてまともに小説の世界の地方や地名を考えたような気がします。ミュージャン以外の固有名詞は何か由来があるわけでもなく、ただただ語感のいい文字を組み合わせただけではありますけどね。固有名詞を考えるは難しいと改めて実感させられました。

 それといまだにオチをうまく書けないのにも苦労させられます。どこで切ろうとかこれでいいんだろうかとか、まだまだ自分の未熟さがひしひしと感じられます。


 あ、そういえば私の名前と主人公の名前って似てるってか綴りに直したらほぼ同じなんですけど。これに関してはいい名前が思いつかなかったって感じです…。これも地名同様何か意味があるわけではないです…。


っと長くなってしまいましたね。すみません。今後もどこか切りのいい所を見つけてあとがきを書こうと思っているのでもしよかったら覗いてやってください。


 それではまたのお越しをお待ちしておりますね。


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