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第2話



ダンジョン省Y市ギルド支部(通称ギルド)に行ってから数日後、僕は保護施設に入所することが決まった、


僕はお婆ちゃんの家で暮らしたかったのだけど、未成年の僕は1人で生活していくには、難しいらしい、

家とお金が在ればそれで何とか成ると思ってた僕は、知らなかったのだ、市県民税や国民健康保険料や、お婆ちゃんの家を相続するのに、相続税等の事を……

其れだけじゃない、電気、ガス、水道料金の支払いのことも、電気、ガス、水道料金は銀行の僕名義の通帳から自動引き落としだったらしい、


「税金?…そんな事、学校で教えて貰ってないよ……」


ぼそつと僕が呟くと市役所の人が


「まぁ未成年者、特に小学生じゃ知らなくて当たり前ですよ、高校生成って、アルバイトしたり、ダンジョンに入る様に成ったら、

その辺の事を教えて貰えますよ」と僕の呟きに答えてくれた、




そして3年半の時が流れた


僕は15歳、中学3年生に成った


「早いもんだなぁもうすぐ中学校も卒業かぁこの3年色々あったなぁ」


そう色々あったのだ……色々と……


この3年半の間に両親の所在も判明した……

(まぁあの二人の事は忘れよう)


僕のジョブやスキルの事も大分わかった、

そして変化もあった、その中でも1番の変化が、僕の身長が伸びた事だ、






身長161cm……

3年半で身長が9cmしか伸びなかった(涙)

此が1番の変化である(涙)


いや、まだ、まだだっ!まだ身長もステータスも成長するはずだ!


成長……するよね?


してくれるよね?


してくれたら良いなぁ……


して欲しいなぁ……


「もうこんな時間か……仕方がない、研究施設に行くか……はぁぁ行きたくないな……でも、行かないとなぁ……はぁぁ……」


電車、バスに揺られて40分、F市にある研究施設の前に到着する


(はぁぁ……気が重いなぁ……)


ガードマンの人に挨拶をして、敷地に入り、訓練棟に向かう


訓練棟の前では数人のスキルかジョブを授かったらしき男女が此方を見てこそこそと、何かを話している、

冷やかな視線、蔑む様な視線、嘲笑う様な視線を僕に向けてくる


「……」


すると1番体格の良い男子が徐に声を掛けてきた、


男A「おいっお前、ダブルユニークの奴だよな」


「……そうだけど……何か用ですか?」


男A「マジかぁぷっぎゃははははっやっぱり最弱のダブルユニーク様だったかぁぎゃははははっあぁぁ腹いてぇ」


「何なんですか?用が無いなら行きますよ?」


「あぁぁっ何ぬかしてんだ!調子こいてんなよ、あぁぁっ」


「なっ何を言ってんですか?僕はただ用が無いなら、行きますって言っただけですよ」


「あぁぁっ其れが調子こいてるつってんだよっ」


「……」


男B「ぎゃははははっ可哀想にビビってんじゃん、ぎゃははははっ」


女A「マジうけるんですけどお」


男A「行きたいなら、土下座でお願いしてみろよ、そしたら考えてやんよ!」


(はぁぁ何んなんだコイツらは?頭大丈夫か?)


「あのぉ」


男A「あぁぁっあんだぁ?土下座する気に成ったんかぁあぁぁっ」


僕は訓練棟の入り口をチラッと見てから体格の良い男子にこう言うのであった


「後ろ確認した方が……良いですよ?」


男A「あぁぁっ後ろだあぁっ………………」


「「「………………」」」



そいつらが後ろを振り返り時が止まった



其処には凄い良い笑顔で、でも、目が全く笑っていない人物が腕を組んで立っていた、

この国の最強最悪と噂され誰もが怖れる鬼教官様が……




僕は止まった時を動かすために、ビシッと背すじを伸ばし敬礼をして挨拶をするのであった


「でっ?何をしているのかね?お前達はっ?」


そんな教官の問いに、体格の良い男子は


男A「あっあっあのぉそっそのぉ………………」



「さっさっと答えんかぁぁっ」


「「「「ひぃぃぃっ」」」」


男A「すっすすすスミマセン…チッチチちっょとからかっていただけですっ」


「ほおぉぉぉっちょっとねぇっ」と睨み付ける


「「「「ひぃぃぃっ」」」」


僕まで一緒に成って怯えている

(この人絶対に目力だけでモンスター倒せるでしょぉぉ)((( ;゜Д゜)))



「お前達三人は次からの訓練量にば…………いや、三倍だわかったなっ分かった成らさっさと行けぇっ」


「「「ひぃぃぃっすっスミマセンでしたぁ」」」


「謝る相手が違ぁうっ」


「「「ひぃぃぃっすっスミマセン、ゴメンなさい、もぉこんなことしません許して下さい」」」


「コイツらもこう言っている、もぉ良いか?」


「えっ?あっはいっもぉ良いです」


「うむ、成らもぉ行けっ」


「「「はっはい、すっスミマセンでした」」」


三人は半泣きに成りながら走っていった、


(はぁぁ何か凄く疲れたな)


僕は踵を返し歩き出そうと一歩踏み出した途端


「おいっお前、何処に行くつもりだっ?」

ガシッと後ろ襟掴まれた


「ぐへっ」


(えっ?いつ近付いたの?今まで入り口に居たよね?15m位距離在ったよね?)


「えっいやあぁ、何か疲れてもぉ良いか成って……」


「良い分けがあるかっさっさと行くぞっ」


そうして僕は引き摺られて行くのでした……
















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