第20話
卒業式の事はすっかり頭から消え去り、明日からの事でウキウキしながら、自宅に着いた颯汰を待ち受けて居たのは、数人の顔見知りの取材陣と中学校の教師だった
記者の人達に目礼をして、自宅へと入ろうとする颯汰
「待ちなさい!」ガシッと肩を掴む教師
「どちら様ですか?何か用ですか?手を放して下さい」
「なっ!きっ貴様…教師に向かって……」
「へ~ぇ教師なんですか?教師なんて世界中に一杯居ますから?何処の教師ですかね?」
取材陣「「「ぷっクスクス」」」
「くっ……中学の担任の伊地だっ!分かっているだろっ」
「担任?あぁ元担任の?で?その元担任の先生が何か?」
「きっ貴様!卒業式も出ずに何処に行っていたっ!此方がどれだけ迷惑を被ったと思っているんだっ」
「迷惑?何処に行って居ようと僕の自由です!それに卒業式に出ようが出まいが、僕の自由ですよね?法律で出なきゃいけないって決まってるんですか?たかが生徒が一人、式に出なかっただけでぇ?迷惑?何時もみたいに無視して居ない者扱いすれば良かったのでは?」
「なっ!」
「あの~無視とか居ない者扱いとは、どう言う事ですか?そこの所を詳しく聞きたいのですけど?もしかして学校ぐるみの虐めとか在ったんですか?」
「ぅっぐ……」
「先生?答えてくれませんか?」
「ぅっ!わっ私はまだ用事が在るのでこれで」
足早に逃げ去る教師、
「ぷっくくくっアハハハハいや~颯汰君の黒い所がみれたわ~いや~面白い記事が書けそうだよ!」
「えぇぇっ今の記事にするんですか?」
「面白そうだし、クラスメートや学校にも取材してみるよ!んふふっじゃあ私はこれで、またね颯汰君」
「えっあっ…はいっ…えっ?今日はも~良いんですか?」
「良いの良いの、面白そうなネタありがとね~じゃね~」
「では我々も、お邪魔しました、では河合さんまた」
「はい、また」
取材記者の人達を見送って家に入り自分の部屋のベッドに横たわり、ふぅと一つ溜め息を吐く、
明日からはダンジョンに籠るから準備……あっ!買い物行くの忘れてた!水と食糧を買いに行かなきゃ!
僕は慌てて家から出て空間収納から自転車を取り出し、近くのスーパーまで急いで向かう、
ふと、我に返った……自転車……要らなくね?
スーパーまで普通に歩いて18分位の距離だ、
今の僕がステータスを発動して歩けば10分位だ、走れば5分掛からないのでは?
うん、まぁ良いやこのまま自転車で行こう
買い物を済ませ、帰宅し夕飯を食べその日は眠りにつくのであった、大事な事を一つ忘れて……
翌朝
ん~良い天気だ、さてと……ダンジョンに行く準備でもするか!
ん?あれ?携帯が…………あっヤバッ!空間収納に入れっぱなしだ!
空間収納から携帯を取り出す、すると
うっわぁっかおるさんと、いすみさんからLEINEが…………
僕は直ぐにLEINEで謝罪を返信し、昨日の事も伝え、今日からダンジョンに籠ることも伝え、僕は自転車でダンジョンに向かった
数十分後
流石に春休み人が多いなぁ!取り敢えず3層まで行くか……
3層も人が多いなぁ、取り敢えずボス部屋を目指すか!
1時間30分ほど歩き5層のボス部屋の前に到着すると、5パーティーほどがボス待ちをしていた
このままボスを倒してウルフダンジョンに向かった方が良いのかな?
ウルフダンジョンは不人気だからそこまで、人は多く無いはずだし……でも1人だと心許ないんだよなぁ
ウルフは2~4匹で連携してくる見たいだし、素早さが20位って話だからなぁ1人だとキツイよなぁ其に装備も流石にパーカーじゃぁなぁ
捜索者らしい装備を調えたら…………
…………お風呂のリホーム代が…………
でもどのみち後3年で10層のボスを攻略しなきゃ行けないんだし…………いっその事、中級ダンジョンの浅い所でレベル上げをしながら、お金を稼ぐ?
中級ダンジョンは1層がホーンラビットで2層がウルフ3層がスモールボアで4層がゴブリンで5層がボス部屋でオークだよな?
ただ初心者ダンジョンより強く成ってるんだっけ?
考え事をしていたら、ボス部屋の扉が開き、中から4人組のパーティーらしき人達が出てきて、僕の後ろに並ぶ、
どうやらボス部屋を周回しての、宝箱狙い見たいだ
ゴブリンダンジョンの人気が在る理由はボスが1匹だけで、又たまに落とす宝箱事にある、
宝箱の中身は、鉄鉱石、銀鉱石、下級ポーションの順で価値が高くなり、大当たりがポーションである、
稀にポーションが複数入っている事も在るらしい
しかし只待ってるのも暇だな……
僕の前には後2パーティー、後ろを見ると4層から新たに来た人達も入れて6パーティー程が並んでいる
1パーティー10分位か?此じゃまともに周回も出来ないのでは?
此は本当にウルフダンジョンか中級ダンジョンに行った方が良さそうだ
其から25分程待ちやっと僕の番に成った、
僕がボス部屋に入ると扉が自動で閉まり、部屋の中央に人形が現れる
僕は両方の手の平に数枚のメダルを握り締めボスが姿を現すのを待つ
ボスが姿を現し雄叫びをあげる、戦闘開始の合図だ!
僕は指弾を両手から一発づつ打ち出した……
一発は胸に大穴をあけ、もう一発は頭を吹き飛ばし……ボスであるゴブリンリーダーは黒い塵と成って消えていく
えっ?あれ?もう終わり?
僕が呆けているとボスが居た場所に宝箱が現れる
まぁ倒せたのなら良いか……
僕はメダルとボスのドロップ品を回収してから、初の宝箱を開ける…………ハズレ……かな?鉱石が5つ、多分鉄鉱石だろう、売っても1つ30円位にしかならないはず
取り敢えずダンジョンを出て他に行こう
僕はダンジョンの出口に向かうのであった




