プロローグ2
プロローグ2
ダンジョンが出来て20年世界の常識は大きく変わった、その中でも取り分け大きく変わったのが、スポーツと新たな職業である捜索者である、
人々にステータスとスキルが付い与され、
レベルが上がれば身体能力も上がり、スポーツ選手もこぞってダンジョンに入りレベル上げに勤しみ、
今ではプロ野球選手の投げる球は12歳以下の子供には目で追うことすら出来ない程に速く、陸上競技の100メートル走の世界新記録は3秒台と成り、アメフトではタックルを受けた選手がフィールドの外まで吹っ飛ばされる始末、
最早プロスポーツとは何なのか、意味が分からないレベルである、
それはさておき、僕こと河合聡汰が何故そんな感想を抱いているかと言うと、それは、僕のジョブとスキルに関係している、
僕のジョブは100万人に1人と言われる、ユニークジョブで僕は特殊なジョブの持ち主である、
ジョブとはステータスに表示される、職業の事で、そもそもジョブ自体が200人から300人に1人しか持っていない、とてもレアリティーの高い物なのだ、
例えば戦士系のジョブなら、ジョブを持っていない者より攻撃力、守備力、生命力(HP)が高く、
魔法使い系なら、魔力、魔法攻撃力、魔力内包量(MP)が高い等の恩恵がある、
ジョブは大まかに分けて、
近接物理攻撃職、魔法攻撃職、遠距離攻撃職、支援魔法職、斥候支援職、等の戦闘職がある、この他にも直接的な戦闘には向かない、生産職と言われるジョブもある、
そしてこのジョブを持つ者達は大抵の者が大成功を収め富名声を得ているのである、
しかしジョブを持つ者も良い事だけが有るわけではない、
他国に行くのに制限を受けたり、4ヶ月に1度ダンジョン10層のボスを倒すことや、有事の際には徴集される等の法が改正された為、
国に管理される様に成るのである、
特にユニークジョブやユニークスキルを持つ者はより厳しく管理されるのである、
18歳に成り成人を向かえた者は国が経営しているギルド(ダンジョン省支部)に入るか、
国が許可を出している、クラン(民間経営一般捜索者団体)に所属しなければ成らないのである、
勿論大学に入り普通に通う事も出来る、
ただし就職さきは、ギルドかクランの二択であるが……ユニークスキルやユニークジョブを授かった者は、
12歳に成った時に夢を諦めるしかないのである、まぁ大半の者は親と共に喜び会う物なのだが……
ユニークスキルやジョブを授かった者は、高校を卒業する迄の6年間、行政の指導の元ジョブやスキルの習練に励み、ダンジョンでレベル上げに励むのである
僕もその中の1人である……