第8話
誤字の報告有り難うございます
颯汰が浮かれ気分でダンジョン内を暴走トラックの如く疾走しながらスライムを惨殺……いや、跳ね殺しながらダンジョンの出口に向かい迷走していたころ
「もしもし橘?私だ今スライムダンジョンに着いた、このまま待機していれば良いのか?」
「そぉねぇ本当わぁ中に入って探して貰いたいけどぉ入れ違いになると困るのよねぇぇ……
でもぉ私の颯汰きゅんレーダーだとぉいまぁ2階層半ば辺りなのよねぇぇ」
(何だ?その颯汰きゅんレーダーとは?ダンジョン内の居場所まで分かる物のか……?)
「そっそうなのか?橘?1つ良いか?」
「なぁにぃ?いすみちゃん?」
「そっそのだなあぁ、颯汰きゅんレーダーとは何だ…?GPSのような物を持たせているのか?ダンジョン内で使える通信機器など聞いた事が無いのだが……」
「うぅんとねぇぇ颯汰きゅんレーダーとわぁぁ私の颯汰きゅんへの愛の結晶ぉ?キャァァァ言っちゃったぁ恥ずかしいぃぃぃ」
(……橘……まさか、ここ迄とは……一度病院で精密検査をさせるべきか?)
「もしもしいすみちゃん?もしもぉぉし…いすみちゃぁぁん?聞こえてる?もしもぉぉぉし……」
「おほんっあっあぁすっすまん聞こえている、しかし颯汰は3層に向かっている可能性も在るのではないか?外泊届けを出しているのであろう?」
「うぅんとねぇ大丈夫、ちゃんとぉ1層に向かっているわぁ」
(……なっ何が大丈夫なのだ?そもそも何故わかる……)
「そっそうか……」
「………………」
「………………」
「いすみちゃん何かぁすごぉぉくぅいやぁぁなぁな予感がして来たからぁいすみちゃん…颯汰きゅんを向かえに行って貰えるかなぁ」
(嫌な予感?ふむ橘の嫌な予感は外れた試しが無いからな!何か起こるのか?)
「いすみちゃん?いすみちゃんがぁ2層へのぉ階段までぇ全力で走ったらぁどの位の時間……かかるぅ?」
「……ふむ……このダンジョンが特に広いとは言え、たかが12㎞程度だ私が本気で走れば15分もかかるまい」
「そっかぁじゃぁ10分位かなぁ」
「ん?何がだ?何が10分位なのだ?」
「えぇぇっとぉいすみちゃんがぁ2層へのぉ階段の前でぇ颯汰きゅんをぉまつ…時間?」
「……そっそうか……うむっでは2層への階段前で待っていれば良いのだな?」
「うんお願いねぇいすみちゃん、なるべくぅ早く戻って来てねぇ!あぁぁっそぉなるとぉいすみちゃんが颯汰きゅんをぉおんぶした方が早いぃ?」
「なっ私が颯汰をおぶるっ?」
「ほんとぉわぁそんなことぉ私も嫌なのよぉぉ…でもぉすごぉぉくぅ嫌な予感がぁ……」
「うむっ不本意だっ、実にっ不本意だがっ仕方があるまいっ!不本意だが私が責任をもって…おぶって来ようではないかっ!ではっ行って来るぞっ」
「いすみちゃん気をつけてねぇ」
「ははっ橘?何に気を付ければ良いのだ此処はスライムダンジョンだぞっ?」
「えぇぇっとぉ捜索中のぉ子達をぉぉ跳ねる…とかぁ?」
「うむっ確かにそれは気を付けねばな!ではっ行って来る」
不本意とは……何なのか?責任を持っておぶるとは?何なのか?いすみも大概である
そして電話を切り車を降り何故かワクワク顔でダンジョンに向かう、いすみであった
一方その頃ギルド側では
「本部長!H道の河愛聡汰さんの所在が判明したそうです、現在電話で聞き取り中との事です」
「あぁぁぁっもうっ連絡が取れたその時点で違うって判るだろぉがっY市の河合颯汰の所在はっ?」
「所在の方はまだ……ただ保護施設の方に聞き取り済です」
「でっ?施設の方は何て?」
「あっはいっ保護施設の方に外泊届けが出ていて、今日は戻らないとの事でした」
「でっ?行き先は?」
「えぇぇ行き先は不明で、多分実家かダンジョンだろうとの事です、本人との電話での連絡も取れません」
「連絡取れず……Y市……スライムダンジョン……確定じゃねぇかよっ!」
ばんっと手のひらて机を叩き勢い良く立ち上がる本部長
「ひっ」
「あぁぁすまん……」
「いえ……」
「それで、スライムダンジョンには人を向かわせているのだろうな?」
「すっ直ぐに確認します……」
その時本部長の机でスマホがブルブルブル…ブルブルブルッと振動した本部長はスマホを取るなり
「マ・サ・キィィッ今っ何処にいるっ?」
「なっなんてすっ?電話に出るなりそんなに大きな声で怒鳴らなくても、ちゃんと聞こえてますよ!」
「良いから居場所を言えっ!」
「やっぱり連絡するんじゃ無かったかな?」
「良いから居場所を言えっ!」
「はいはいっ今Y市の姉の家に居ますよ」
「!其処からスライムダンジョンまでどの位で行ける?」
「……この時間だと混んでるので車で50分位ですかね?」
「今すぐスライムダンジョンに行けっ!行って河合颯汰を捕かオホン…ンンン保護しろ」
「えぇぇっ今からですか?それって残業代出ます?」
「良いから行けっ残業代もだす!何なら捕獲オホン‥保護出来たら特別手当ても出してやる」
「あはは完全に捕獲って言っちゃったよ!」
「くっ分かったらさっさと行けっ!」
「はいはいっ行きますよ~残業代と特別手当てヨロシクお願いねしますね」
「………………」
「あと保護?捕獲?対象の写真もヨロシク~」
「分かった直ぐに送る……」
「あら?ユーリ?」
「ゴメンね、お姉ちゃん仕事に成っちゃった」
「仕事じゃ仕方ないわよ、ユーリ気をつけて行ってらっしゃい」
「うんありがと行って来ます」
車に向かっていると♪♪♪~♪♪着信音が鳴りスマホを確認する
「へぇ~ぇ此がダブルユニークの河合颯汰くんか?今どき珍しく線の細い子だね、まだ15歳あどけなさが残る可愛系男子って感じか」
マサキは車に乗る込とスライムダンジョンに向かうのであった
試される大地H道…………H道
これが遣りたいがだけに国名や都道府県や市町村を頭文字のアルファベット表記にしてましま(笑)
もう満足です!
現H道民のかた、元H道民のかた
あくまでフィクションですので苦情は受け付けていませんm(_ _)m