ん゛ん゛ッ
「ずっと見てたわけ?何、暇人?」
「そういう訳じゃなくて、私たちNO.5に用があって」
「ぼっ、僕に用事?!な、なんだろうなぁ」
挙動不審、どころか言動不審。両手をせわしなく動かし、うつむいたままのNO.5。
「ちょっと、部屋に来てほしいのよ。話も長くなるかもだし」
「へっ、部屋?!そ、それはまだ早い気が・・・で、でも行ってもいいなら行ってみたいなぁーなんて」
ちらっ。伺うようにNO.5はNO.10を見る。その様子を見てなるほど、とレミはにやりと目じりを下げた。
「何言ってんの?私たちに個室部屋なんてないじゃない。てか、あんたも!鼻の下伸ばすな!きもい!」
バシンとNO.6がNO.5の頭を殴った。かなり強く殴ったせいかNO.5はよろけて、前に倒れこむ。
「うわぁっ!!」
瞬間、NO.10が抱きとめる。
「ちょっと!危ないじゃない!」
とがめるようにNO.6にいうも、「フンッ!」と鼻を鳴らし、反省の色は見えない。そのまま足取り荒くどこかへ行ってしまった。
「大丈夫、NO.5?」
「だだだだだだだだだだ大丈夫!」
立ち上がろうにも、抱き留められたことへの衝撃のあまり腰が抜けたのか腰をかくかくさせて立ち上がれないでいる。
「ほら、立てる?」
腕の中でたじたじしているのを見かね、NO.10はNO.5の片腕を首に回し、腰をぎゅっと支えて立ち上がる。
「ん゛ん゛っ!」
びぃんと硬直したと思ったとたん、NO.5はそのまま液体のごとく体を弛緩させて顔から蒸気をあげながら気を失った。
「大変!ふにゃふにゃになってしまったわ」
これじゃぁ運ぶのが大変、とばかりにNO.10はこちらを見る。もちろん運び要員ならパピとキティがいるからいいのだが、いつも彼らのお世話をしているのだ、今回は休憩してもらおう、とレミはNO.10からNO.5を預かり部屋へ向かった。




