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16 武器屋で<亡国の剣>に出会うようです。

リハードさんの家族登場です。

だんだん、キャラが充実してきました。

「どのようなものがご入り用ですか?」

 服屋の店主が、俺に聞く。

「下着を数枚と、普段着もいくつか欲しいな。今は必要ないけれど、冬服もあるなら手に入れていきたい。それと、靴、靴下、帽子、手袋、かな。」

 

 男性用下着は、基本的にトランクス型だ。ゴムは入っていないが、生地自体に伸縮性が多少あるようだ。

 服は、さしずめ“クールビズのサラリーマン”のような感じにした。

 ズボンも、シャツも、革靴もオーダーメイドだ。さすがである。


 ベティは、女性店員さんと楽しげに服選びをしている。

 ・・・・・・これは、だいぶ時間がかかりそうだ。

 まあ、気長に待つか・・・・・・。


 支払いは当然ゴールドカードである。

 これから仕立てる服は、後日商会に届けてもらうことにして、すぐに使える服や、サイズがあった冬服などは、アイテムボックスに収納して持ち帰ることにした。


「収納魔法が使えるのですか!!」

 俺がアイテムボックスに荷物をしまうと、カサンドラさんと店主はとても驚いていた。収納魔法が使える魔法使いは、とても少なく、これほど大きな商会でも、収納魔法が使える従業員は一人しかいないそうだ。


 服屋の次に、武器屋に案内してもらった。

 このお店も、キャスタル商会の重要な取引先のようだ。

 よそ者の俺たちに、びっくりするぐらい優しく丁寧だ。


「どのようなものをお探しですか?」

「長剣2本と、短剣2本、それと槍を5本ほどいただきたい。」

 本数が多いのは、予備を考えてのことだ。剣が折れて戦えなくなるのは致命的だからな。アイテムボックス持ちの俺は、複数の剣を問題なく持ち歩ける。それなら、予備の剣も持っておいた方がいいと考えたのだ。

「では、奥に品物がありますので、ご案内します。」

 店主の案内で、店の奥に行く。店の奥は、まるで武器庫のようだ。

 数え切れないほどの剣や槍がそろっている。


「気に入ったものがあったら、手にとってお確かめください。」

 剣のことなど何も分からない俺は、店主におすすめの剣を教えてもらった。

「この剣はいかがでしょうか。素材も細工も一級品です。軽く扱いやすいと思います。」


 俺は、勧められた剣を持って、一振りしてみる。

 剣は美しく、羽のように軽い。

「これは、少し軽すぎるな。すぐに折れそうだ。魔王と戦えるような剣はありませんか。」

「魔王と戦えるような剣でございますか・・・・・・。では、こちらにおいでください。」


 店主は、さらに店の奥へと俺を案内した。


 そこには、一振りの無骨な剣が置かれていた。刀身は1mほどの幅広の剣だ。派手な装飾はないが”存在感のある“作りをしている。

「この剣は<亡国の剣>と呼ばれる剣でございます。 硬い岩を両断し、アンデットさえも切り裂くと言われております。 しかし、あまりの重さに、使えるものがいないのです。 過去に数人、この剣を買い求めた強者もおりましたが、皆、その命を散らしております。 いわく付きの大剣でございます」


 俺は、その剣を一目見るなり、運命のようなものを感じた。 

 剣が、俺の元に来たいと言っているような気がしたのだ。

 おれは、<亡国の剣>を手に取る。


「ちょっと、カズヤ、本当に大丈夫なの?危なくないの?」


 この剣が重すぎて持てない?全然重くないんだけど・・・・・・。

 初めて持った剣なのに、手になじむ。

 両手で持ってまず一振り、そして、片手に持ち替えて一振り・・・・・・。

 うん、いい感じだ。重さもちょうどいい。


「カズヤ様、なぜ、その剣を片手で振れるのですか?力自慢の戦士でも、両手で持って振るのが精一杯ですのに・・・・・・。」

 店主が、驚きに満ちた表情でつぶやいている。


「どうも、俺は、人より少し力が強いみたいなんだ。でも、言うほど重くないよ。ベティ、持ってみる?」

 興味津々で見ていたベティに言うと、「持ってみたい」とのこと。

 もしも、足の上に落としたりしたら危ないので、<亡国の剣>を台に置いた。


 ベティは両手で剣を握って、

「んっ、んんんんんんんんん!!!」

と、<亡国の剣>を持ち上げようと力を込める。

「はあはあ・・・・・・、この剣どれだけ重いのよ!びくともしないじゃない!」

「やっぱりベティって、非力なんじゃないの?」

「違うわよ!」

 ベティのように、持ち上げられないのが標準らしい。


「やっぱりカズヤ、非常識ね。」


 その後、もう一振りの剣と短剣や槍も選んで購入した。

 購入したものをアイテムボックスに収納すると、やはり店主に驚かれた。

 もらったカードでたくさん購入したが、大丈夫だろうか・・・・・・。

<亡国の剣>は、買い手が付かないから安くするって言ってたけれど。


 次は、食材や食器、特に調味料が欲しい!

 今まで、塩だけの生活だった。塩以外の調味料を、俺は切望している。


「カサンドラさん、次は、食材や食器を買いたいんだけれど・・・・・・」

 そうい言う俺を、カサンドラさんが引きとめた。

「カズヤ様、もう、だいぶ陽が落ちてきています。 すぐに、暗くなりますので、今日のところはここまでにして、残りは明日にいたしませんか?」


「そうね、カズヤ、残りは明日にしましょうよ。少し疲れたわ。」

「そうだね。そうしよう。」


「そろそろ商会で、夕食の用意ができているはずですので、商会に戻り、夕食にいたしましょう。副代表が、お二人をお待ちしています。」

「何から何までありがとう」

「ありがとう、カサンドラ」

俺たちは、キャスタル商会へと戻ることにした。


「お帰りなさいませ。カズヤ様、ベティシア様」

「ただいま戻りました。」

 たくさんのメイドさんたちに出迎えられての帰宅となった。こういうのは、慣れていないから少しどきどきする。


 夕食のメニューはフレンチのコースに近い。

<前菜>湯通しした海野菜に酸味のあるドレッシングがかかっている。

<スープ>魚介のスープ、エビや魚が入っている。トムヤムクンに近いかな。すっぱ辛い。

<副菜>白身魚を焼いたもの。味付けはバターと塩と醤油?醤油があるの?

<主菜>牛肉(?)のステーキ?ガーリックの香りがする。塩コショウでの味付けだ。

<デザート>新鮮な果物、ブドウと桃かな。


 大きな商会のおもてなし料理なので、一品一品手が込んでいる。味も上々だ。元の世界でのごちそうと大差ないおいしさである。


 ともに夕食を食べるのは、キャスタル商会副代表のリハードさん、

 リハードさんの妻〔マルガレーテ〕さん。ウエーブした長い金髪の、物腰穏やかな人だ。笑顔が素敵な美人さんである。

 リハードさんの長男〔カール〕くん。・・・・・・日本で言うと、高校生ぐらいかな。美人だ。

 リハードさんの長女〔アメリア〕さん。・・・・・・中学1年生ぐらい?おとなしい子だ。

 リハードさんの次女〔エリーザ〕ちゃん・・・・・・小学校低学年ぐらい?かわいい。

というメンバーである。

 もちろん、ベティも一緒である。


 小学1年生ぐらいのエリーザちゃんは、活発そうな女の子だ。俺たちに、ぐいぐい質問してくる。

「海賊をどうやってやっつけたの?」

「本当に空を飛べるの?」

「どうしてそんなに強いの?」

「どこから来たの?」

「なんで、ベティシア皇女様と一緒にいるの?二人は恋人?」

「カズヤ様が乗って来たっていう、でっかい木を見たいな。乗りたいな。」

 俺は、答えられる質問には答えたが、答えられない、答えたくない答えにくい質問は笑ってごまかした。俺が乗ってきた巨木天樹に一度乗せてあげることを約束したら、エリーザちゃんは許してくれました。

「僕も乗ってみたいな。」「私も乗ってみたいわ。」ということで、長男のカールくんと長女のアメリアさんも招待した。・・・といっても、みんなで、ただ乗るだけなんだけどね。




ここまでお読みいただきありがとうございます。

今後も、おつきあいいただけるようお願い申し上げます。


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