3 こんにちわ。え、言葉が通じない!?
サポートするとか言ってたけど、どっか行っちゃったな・・・
まだ聞きたいことたくさんあったんだけど。
ブローパワーってスキルも気になるし・・・。
直訳すると力を借りるか。
そういえば、鑑定ってスキルがあったからそれ使えばわかるかも。
ステータスを見るときと一緒で意識してみれば使えるかも。魔法もイメージすれば何とかなるって言われたし
[鑑定]
・鑑定:1 階位1のものを鑑定することが可能。自身のステータスを見ることが可能。レベルが上がると鑑定できるものが増える。
あ、失敗した。鑑定のこと気にしすぎて、思わず鑑定に使っちゃったよ。
気を取り直して
[鑑定]
・ブローパワー:1 許可された仲間の魔法またはスキルを短い時間だけ使うことが出来る。このスキルを使うときには、ほかのスキルや魔法を使用できない。また、本来の能力よりも効果は劣化する。
う~ん、正直あんまり強いとは思えないよね・・・
仲間も今はいないし、まだ使う機会は来ないかな。
魔物が10分ぐらいしたら、出るとかなんとか言ってたしとりあえず着替えようかな。
考えてみれば、ここ草原なんだよな。22歳にもなって外で着替えとか、マジか~
◆◆◆◆◆
さあ着替え終わったぞ。もし通行人とかいたらヤバかったな・・・
今更だけど、この世界にも太陽と月のようなものが存在しているのでちゃんと昼と夜もあるそうだ。またゲームのような世界といっていた通り人間以外にもほかの種族がいるらしい。
あと着替えるときに気が付いたけど、貨幣のようなものが3種類入っていたな。
見た目的に銅貨、銀貨、金貨だろう。各々10枚ずつ入っていた。町とかに入るときは用心しないとな。
といってもバッグに収納しておくんだけどね。
貨幣をバッグにしまうときに、まだ何か入っていることに気づいた。
え~と、手紙のようだね。
なになに、
「ここから北に10キロほど進むと街があるので、そこにいくのがおすすめです。」
モニラがいてよかった。
まあ、あいつのせいでこの世界に飛ばされることになったんだけど。
とりあえず、今日の目的は決まったね。
でも10キロってかなり遠いし魔物も出るんだよね。ここで死ぬわけにはいかないから慎重にすすんでいかないとね。まだ、昼ぐらいだろうけど最悪でも夕方までにはまで着きたいから慎重に進みつつも急ごう。
さて、1時間くらい歩いて北に進んできたわけだが、目の前に森が見えてきた。
「ここに入っていくのか・・・危険な香りしかしないんだけど。」
少し、進んでいくと人影のようなものが見えた。
「この世界で、初の出会いか?」
人影らしきものを見て興奮したのだろう。馬鹿だなという自覚はあったが人に会えたと思う興奮が抑えきれずに人影のしたほうへと足を進め、一応少し距離を取り声をかけた。
「すみませーん。こんにちわ。」
しかし、声をかけた瞬間帰ってきたのは、刃だった。
「シュッ」
と音を立て僕の前方に剣が振り下ろされた。
「やばっ・・・あぶねー。」
少し距離を取っていたおかげでかわすことが出来たがもう少しで危ないところだった。
自分で危険な香りがするとか言っときながらこのざまかよ・・・
まだ地球の感覚が全然抜けてなかった・・・
このままだとすぐに死んでしまう・・・ そう認識した瞬間意識が切り替わった。
「俺は本当に馬鹿だな。」
この世界に飛ばされたが何とか生きている。そして殺されそうになりながらも運よく避けることが出来て無事だった。さすがに三度目はないだろう。
服を着替えたときに、ついでにバッグに入っていた片手剣を腰からを抜き、切りかかってきた相手に素早く鑑定をかけた。
[鑑定]
【ミミック・コボルト】
・階位:4
・筋力:6
・耐久:7
・俊敏:2
・魔力:0
・運 :20
擬態するコボルト、最初の相手にしては階位も僕よりも高いし嫌な相手だな。人が使っていそうな鎧を着てるし、かなり厄介そうである。しかし、その分俊敏が失われているのだろう。ステータスでも2と出ている通り、動きはかなり遅い。
「ならこっちから行かせてもらう・・・。」
全速力で相手に近づき、鎧のない顔の部分を狙って剣を振り下ろす。
「グ、グギィ」
走った勢いもあり、思っていたよりも簡単にミミック・コボルトを倒すことが出来た。あっけなかったなと思うと同時に、次にこうなるのは自分かもしれないと想像し背筋が冷えた気がした。
戦闘描写って本当に難しいですよね。うまく表現できる方がとても羨ましいです。