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プロローグ 地球からログアウト

 何も変わらない日々、この当たり前の日々がずっと続くと思っていた。


 あの日、あんなことが起こるまでは…


 これから語ることは、僕の今までの軌跡。


 楽しいこと、悲しいこと、怒ったこと本当にたくさんのことがあった。

 これからそんな日々を振り返っていこうと思う。


 僕一人だけで振り返ってはつまらないのでここに書き記したいと思う。


 僕に何が起こったのか、そして僕がどんな道を選んで進んでいくのか。



 ◆◆◆◆◆


「今日は、あそこの面接か・・・。」


 僕、水野竜矢みずのたつやは今日も電車に揺られて企業の面接へと向かっている途中だ。なぜこんなことをしているかというと僕は大学4年生。つまり、就活の真っ最中だ。面接にいってはお祈りメールが届くという繰り返しの日々をおくっている。最近は趣味のゲームをやる暇もなく本当につらい毎日だ。


「帰ったら今日こそゲームをするぞ。」


 そんなことを考えていると、いつの間にか目的地の駅についていた。さて降りるかと思った矢先、何かがひらりと電車の中に落ちた。落ちたものから視線をたどっていくと開いたドアの近くにいた女性の持ち物のようだった。いつもの親切心で僕は落ちたものを拾って女性に渡そうとしたのだが、その女性は足早に先の通路ほうへと進んでいってしまった。僕は速足で追いかけてその落としものを渡そうとしたがいつの間にか見失ってしまっていた。


「あれ、どこ行ったのかな?」 


 いつまでもそれを持っていても仕方なかったので駅係員に渡そうと思い歩き出そうとしたがいつもとなにか様子がおかしかった。


 さっきまでと違い物音が何もしないのだ。


 昔から勘だけは鋭い僕の頭が最大限に警報をならしている。


「誰かいませんか?」


 大声を上げたが返事は全くといって帰ってこず、まるで僕だけが別の空間に飛ばされてしまったようだった。動くのも少し怖いが周りの様子を探るために慎重に移動を始めた。


 しかし、なぜかある一定の場所まで進むと同じ場所に戻っているようだった。


「一か八か全速力で走ってみるか。」


 そう心に決め5秒ぐらい走ったところで・・・




















 ・・・突然、床の感触がなくなった。







「う、嘘だろ・・・」


 その日、ぼくは日本から消えた。いや、地球から消失したのだった。


 




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