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エンカンタリア  作者: 水島佳頼
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第一話    或る昼の悪夢

 今日も街の大時計の音で目を覚ました。時計塔のある中心部からは少し外れているのだが、この店にも時計の音はしっかり聞こえてくる。耳を塞ぎ、あくびしながら少し身を丸める。

 街の中央にある市長の屋敷なんかは、きっともっと煩いに違いない。絶対に中央には住めないとヴィヴィアンは思う。

 小さい頃から何度も練習しているが、防音の魔法だけはどうにも上手く習得できない。使えないこともないが、それは一時的なものだ。長い間かけ続けていると疲れるので、実用性がないのである。

 この国の魔術師は大体が基礎呪文集や初歩の魔道書で魔術を勉強するため、本にない知識は持っていない者が多い。ヴィヴィアンは三歳で初めて魔道書に触れ、それから十八になる今日まで魔法の魅力にとりつかれていた。実際、力も強くなった。

 誰でも使えるわけではないこの力は、伸ばそうとしなければすぐに枯れてしまうものなのだと両親から聞いた。面倒くさがりなヴィヴィアンも、魔法だけは真面目に取り組んで色々な呪文を習得していった。今では多分、この街の中なら最強だといえるくらいの力は持っていると思う。人口の半分は魔道士だが、メルチスの街はそんなに大きくないのだ。

 そんな、この街の魔道士の頭領みたいなポジションにいるヴィヴィアンでも、防音魔法には苦戦している。防音魔法が載っている文献が少なすぎるので、どうしても短時間しか持たないような魔法しか勉強できないのだ。だからこのところ、ヴィヴィアンは毎日あの時計の音で起きている気がする。

 大きく二度目のあくびをして、埃まみれのソファの上で四肢をぐっと伸ばした。今日も一日が始まる。いや、始まってから大分たっている。今鳴っていたのは、昼の十二時を告げる鐘だ。

 ソファの近くに積みあげた魔道書の上に放置していた眼鏡を掴み、それをかけながらヴィヴィアンはゆっくりと起き上がった。最近、ベッドで寝ないせいで毎朝色んなところが痛い。ソファはそんなに大きくないため、ひょろ長いヴィヴィアンはよくここから転げ落ちたりもする。ベッドで寝ないのは、寝室まで行くのが面倒だからだ。

 寝違えた首は一昨日から痛みを発し続けているし、今日は右腕が痺れて動かなくなっているという豪華なオマケつき。無論、そんなオマケがあったところで嬉しさは微塵も感じない。

 あらためて見ると、呪文集や紙、インクの瓶が転がったこの空間は、まるで強盗に入られたかのように見える。しかしこれは、すべてものぐさのヴィヴィアンがやったのであり、普段はもう少し片付いている。ここは小さいが一応店なので、ヴィヴィアンは客に与える印象を良くするために時々ちゃんと掃除をするのだ。……半月に一度程度だけれど。

「ふあぁ…… 依頼あるかな」

 寝起きでふらふらする頭を抱えながら洗面所に行き、とりあえず髪を整える。肩に少しかかる程度の赤毛は色が濃いため、陽の光の下で見てようやく暗い赤に見える。こんな風に薄暗い屋内だと、黒髪に見えるため、時々髪の赤を頼りにしてやってきた客に「ヴィヴィアン=リリエンソールはいますか」と訊ねられる。眼鏡の奥の瞳は濃緑で、これも髪と同様に薄暗い屋内では色がわからないらしい。

 下に行くほどボリュームが抑えられ、首筋に沿うように伸びる赤毛。最近の美容師はカットの技術が向上しているから、こんなすっきりしたヘアスタイルだって頼めば簡単にやってくれる。鏡を見ながらヴィヴィアンは少し苦笑した。ちょっと寝癖がついていたのだ。寝癖がついた髪を引っ張り、水をつけて整える。完全には直っていないけれど、まあいいか。

 ちなみに美容師に頼めば寝癖がつかない魔法をかけてもらえるが、割高だし同じ魔道士として人に頼るのはどうかと思うのでかけてもらったことはない。

 仕事の前に部屋を片付けるかどうか真剣に迷ってから、ヴィヴィアンは散らかった部屋は放置することにして店の入り口に向かった。

 ヴィヴィアンの仕事は、言うならば何でも屋だ。世話好きの両親がはじめた仕事だが、その両親が税の安い土地へ引っ越したいと言い出したため、二人だけ引っ越させてヴィヴィアンが仕事をついだ。両親は今は北の国で農業をやっている。ヴィヴィアンのいる国とは違う王様のもとで、二人は気ままに作物を育てているらしい。

 遊びに来いという手紙が時々くるが、その手紙を両親がどうやってここに送りつけてきているのかは解らない。おそらく魔法だろうが、彼らのことだから伝書鳩なんていう突拍子もない手段を使ったりしていたりもしそうだ。それが二人らしくて面白いといえば面白いのだけれど。

 暮らしやすく気候も穏やかで、王宮騎士団に店を荒らされたりもしない。こんな場所から離れるのが少し勿体無いと思ったから、面倒だったが店を継いだ。

 他の土地へ移れば、王宮騎士団の検問を受けなければならない。昔から奴らはいけ好かないので、ヴィヴィアンとしてはそれを避けたかった。

 王の名のもとに、騎士団の連中は異常なまでに厳しく人を見張る。騎士団は全て貴族の出身だから、立場の弱い市民たちを見下し、ないがしろにすることだってある。しかし王宮のある首都には遠いから、この街には王宮騎士団が一人常駐しているだけだ。それがこの街の良いところだった。

 足元だけ仕事用の靴で、部屋着のままヴィヴィアンは店から出た。眩しい日差しは真上から照りつけてくる。昼時の活気が遠くに聞こえ、店の正面にある酒場ではこんな昼間から楽しそうな声が聞こえる。

 遠くに見える白い尖塔が時計塔で、その周りに聳えるレンガ造りの建物は全て街の役人や富豪たちの邸宅だ。中でも立派なのが灰色の石造りの大きな屋敷で、それがこの街の市長の家だった。

 ヴィヴィアンは店の前にしゃがみこみ、木箱の蓋を開けた。留守だったり寝ていたりする場合は、店の前に置いた木箱に依頼を書いた紙を入れてもらうことになっている。常連は昼を過ぎればヴィヴィアンが起きていることを知っているので、わざとその時間を狙って来たりもするのだが。

「お。今日はついてるな、仕事ちゃんときてる」

 木箱の底に、上質な紙を発見した。拾い上げてしげしげと眺めてみる。宛名はヴィヴィアン=リリエンソール、それは良い。しかし、依頼主の名前がない。内容はこうだ。

「息子を一日泊めてやって下さい。十二時半にそちらへ行きます。報酬は金貨十二枚? 何これ、うち託児所じゃねえんだけど。面倒くさ……」

 毒づくが、ここ最近は仕事に恵まれていなかったので食料のストックがもうない。金貨が十二枚あれば、パンとリンゴとスープがある普通の生活が一年は送れると思う。もともと質素が好きなので、食事はあまり豪華にしないのがヴィヴィアンだ。こんな大金を貰ったら新しい魔道書も買える。好条件だし引き受けるしかないが、どうにも気が進まない。

 とりあえず店に入ろうとすると、正面に誰かがぶつかった。

「って」

「あ、すみません」

 少し下の方から声が聞こえて、ヴィヴィアンが視線を下ろすと小柄な男がいた。

 黒髪の妙な髪型の男だった。外国人とのハーフなのか、この国にはあまり馴染まない彫りの浅い顔立ちをしている。しかし肌の色はヴィヴィアンと似たような白色人種の色だったし、目の色は鮮やかな青だった。年齢はヴィヴィアンと同じくらいか、少し幼く見える。

 男は黒髪を後頭部でまとめ、黒くて細長い棒を二、三本使って止めていた。ただの黒い棒切れに見えるあの棒で、どうやって髪を纏めているのだろう。少しの後れ毛と、額のやや左側で分けられた長い前髪が妙に異国情緒あふれた感じである。

「あー! 見つけた! ここだ!」

 突然大声を出されて思わず肩が跳ねる。男は気にせずヴィヴィアンに向き直ると、メモを襟元から胸へと突っ込んで口を開いた。

「あの、ヴィヴィアン=リリエンソールさんはどちらに? 眼鏡をかけた赤毛で、目は翡翠色の人で、凄腕の魔道士の。この辺に住んでるって聞いたんですが」

 男は少し無礼とも思えるような態度でまくし立ててくる。ヴィヴィアンは小さく溜息をついた。どうやら外国人らしいこの男は、この店の客になるらしい。

「……あの、この店『コモディン』であってます?」

「店主は俺だ。依頼なら中でどうぞ」

 自分のことを指しながら言ってみる。初めてこの店に来る客なのだ、彼が自分のことを知らなくても無理はないかもしれない。ましてや外国人なら、余計にそうだろう。そう思いながら、ヴィヴィアンは相手の着ている変わった衣服を眺めた。

 この国では見たことがない、変な形をした濃紺の衣服。裾へ近づくほど淡い藍色になるようなグラデーションに染められていて、一見するとそれは、身体に袖がついた布を巻いて、それを腰に巻いた帯で留めているだけの簡素な衣類だった。一体どうやって着ているのだろう。

 もしかしたら中に特別な細工をしてあるのかもしれないが、よくこんな簡素なやりかたで布が落ちずに止まっていると思う。それに、さっき見た感じだとこの服の合わせ目はポケットのように利用できるらしい。すごい工夫だ。

 丈は中途半端で、足の付け根から膝までの長さの半分ほどだ。よく見たら裾をたくしあげているようだが、元の長さは解らない。袖はゆったりしているが、穿いている黒いズボンはレギンスのようにタイトだった。

 履物も風変わりで、見た感じ草で編んだものに見える。裸足に直接履いているその履物は、親指と人差し指の間にある紐のようなもので引っ掛けて履くものらしい。

 色々と気になるが、とっとと用件を聞いて帰そう。ヴィヴィアンはそう思った。しかし黒髪の男は首を捻り、怪訝そうに言う。

「あれ? 女の子じゃないんだ? ヴィヴィアンなんて名前だし俺」

 あまり触れないようにしているが、ヴィヴィアンが依頼人に最もよく言われるのがこれだ。ヴィヴィアンは自分の名前が大嫌いである。

 ヴィヴィアンはれっきとした男であり、顔立ちや体格でなら女に間違われたことは一度もないのだ。名前や容姿の特徴だけを頼りにしてきた客によく言われるのだが、誰が女だ。

 腹が立ったので小さく呪文を唱え、目の前の空間に左手の人指し指を使って小さな魔法陣を描いた。術に必要な魔力を込めて円や呪文を描けば、それは淡く発光しながら空間にとどまるのだ。意外とこれが出来る魔道士は少ないらしい。

 男はきょとんとしていたが、ヴィヴィアンが魔法を発動した瞬間に全身を硬直させ、白い石畳に倒れこむ。

「った! あれ、なにこれ、体が動かない」

「黙れクソガキ。俺は好きでこんな名前なんじゃねえんだよ。しかもヴィヴィアンはれっきとした男性名だ。覚えとけ」

 声色をいつもより三段階くらい低くしながら、倒れた男を睨みつける。男はひっと息をのみ、もしも身体を動かすことができるのならば土下座でもしそうな勢いで謝ってきた。

「ごっ、ごめんなさいっ。すみません、許してください」

「で、俺に何の用?」

 面倒くさいが依頼を聞いておこう。仕事があるならば、やらなければ報酬がもらえない。金欠だから、仕事など選んでいられないのだ。

 石畳に倒れた男は、人好きのする無邪気な笑みを浮かべる。怪訝そうに見てやれば、男は倒れたまま言った。


「実は金貨十二枚でヴィヴィアンに引き取ってもらえって言われて来たんだけど」


 一瞬、目の前がくらむ。引き取る? つまり、家に置けということだろうか。

「……頭打ったせいかな、こいつ」

 そうだということを祈りたい。金貨十二枚という大金の依頼が一日に二件も入るはずがない。きっと、さっき見た依頼の『息子』とやらが彼なのだろう。ちょっと待って欲しい。

 話が違うじゃないか。あの上質な紙に書いてあった依頼内容は、一日泊めてやれということだけだったはずだ。

「違うって、本当だって! とりあえず魔法をといてくれ!」

「あー、もうとっくに動けるはずだけど」

「あ、本当だ」

 石畳から起き上がった男は、服についた埃を払いながらため息をついた。そうして、頼みもしないのにぺらぺらと喋り始める。

「よかった、ヴィヴィアンは男だったのか! 引き取ってもらえって、まあつまり弟子入りして来いって意味で言われたんだ。俺、女の子に住み込みで魔法を教えてもらうなんて絶対拒否されるだろって思って心配だったんだけど」

 睨みつけてやった。

「ごめんなさいすみません許してくださいもう二度と言いません」

 そこまで一気に言い、それきり男は黙った。

「弟子なんか俺、取る気ないんだけど」

 縋るような目でこちらを見ている彼を見ながら、ヴィヴィアンは少し呆れていた。このご時世、魔道士の需要が高まっているのはわかる。何においても、魔法があれば職に困ることもない。(自分は好んで収入の安定しない何でも屋をやっているが)

 それに社会的地位だって、国王軍の兵士か王宮騎士団くらいのレベルではあるのだ。魔道士になれる人間は限られているから、世間の待遇はかなりいい。けれど、だからといってこんなまだ成人してもいない自分に師匠になれだなんて。馬鹿げた話だと思う。

「そんな。俺、魔道士にならないと帰れないんだよ! 魔物倒すのって、魔法使わないと無理なんだろ? 俺を引き取るようにって、あの手紙を届けてくれたのは村に唯一の魔道士で、でもその人もう歳だから後継者が必要なんだ。でも、魔道士になれそうな奴なんて他にいないし…… 魔物が襲ってきたらどうすんの? 誰が皆を守るんだよ」

「たとえそういう理由があったとしても、俺は認めない」

「……冷たいんだな」

「勝手に言ってろ」

 男はまだ引き下がろうとしなかった。けれど、何を言えばヴィヴィアンが納得するのかを考えあぐねている様子だった。そんな彼を見て必死な奴だという感想を抱いたが、それ以上何をしようとも思わなかった。

 面倒くさい。

「じゃあ、俺に素質があるかないかだけ見極めて。素質あるんだったら、他の人をあたって頑張ってみる。ないんだったら諦めてこの金貨十二枚持って旅するから。『依頼』を受けて一日泊めてくれるっていうならこれ全部渡すし、もし弟子にしてくれるなら俺ちゃんと働いて自分の分は自分で稼ぐから。お願いします。お願いしますっ、おねが」

「解った煩い。黙ってそこに立ってろ」

 このままぐたぐたと御託を並べられるのも面倒くさい。ヴィヴィアンは面倒なことが大嫌いだ。そもそもヴィヴィアンにとって、人と関わるのが既にそれだけで面倒くさいことなのだ。

 人と関われば色々と同情だったり友情だったり時には恋情だったりするような感情が芽生えて、そこからさらに面倒くさい方向に進むことになるのだから。まあ、男相手に恋情は絶対にありえないが。

 きょとんとしたままこちらを向いている男を見ながら、宙に複雑な魔法陣を描く。大きさは、直径が肘から中指までの長さになるように。そんなに強い魔力を込めずに、せいぜい家を空けるときに毎日使う鍵の魔法くらいの強さで、ヴィヴィアンは魔法を構成していった。ヴィヴィアンが描く魔法陣は、空中で青白い光を放ちながら徐々に完成していく。

 ただ単純に、攻撃魔法だ。この男が魔法を使えるタイプの人間であることは、もう空気の中に感じる魔力でわかった。それでも彼が素質の有無を確かめたいと言ってくるので、言葉で説明するのが面倒くさいから直接魔法をかけてやろうと思った。

 使うのは、対非魔族用の燃焼の魔法。つまりは、魔法が使えない人にしかきかない魔法なのである。あとは呪文を唱えれば終わり。彼が黒焦げにならないことは、ちゃんと彼の魔力を感じるから解っている。

「跳ね返せ」

「え」

 まだ何が起こっているのかわかっていない男に、ヴィヴィアンは魔法を発動した。紅蓮の焔が魔法陣から渦巻くように吹きだし、男の身体をつつむ。けれども、彼の体はどこも焦がしていない。

「うわああ!」

 闇雲に両手を動かして焔を払おうとする男に、ヴィヴィアンは苦笑した。焔は常に男の身体から一定の距離を保ち、燃やすものがないおかげで徐々に弱まり、もう消えていこうとしているのに。

「はぁ。お前、見ててすっげー間抜け」

 魔法陣を左手で掻き消すと、弱まっていた焔はもう完全に消滅した。

「……あれ? 燃えてない。何で」

「そこから教えないといけないのか…… やっぱ無理だ。俺にはそういう教育者的なのは無理。向いてない。めんどくさい」

 部屋着の中で最も気に入っているズボンのポケットに手を突っ込んで、ヴィヴィアンは小さくため息をついた。

 これから先が思いやられる。とっとと彼を追い返して、平和な生活に戻ろう。それが一番賢明だ。

 あらすじでヴィヴィアンが女の子だと思って飛んできた方、本当にすみません。

 水島佳頼の新連載『エンタリ(略称)』は、面倒くさい性格の面倒くさがりが主人公です。可愛い女の子ではなく、かなりの長身の眼鏡男子。

 序盤からファンタジックな話なので、前作の魔幻よりはファンタジー要素が盛り込まれていると思います。

 序盤から最後まで、作品全体を通して楽しんでいただければ幸いです。

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