第1プル プルプルな転生・・・
「頼むぞ‥‥頼むぞ‥‥」
・・・
「頼むぞ‥‥頼む‥‥」
・・・・
「・・・頼むゥ!
もう今回で、¨666¨回目もの試行なんじゃぞ!?」
・・・・・
「動け! 動くんじゃ!」
・・・・・・
「動けェッ!
お前は、ワシの最高傑作じゃろゥ!?」
・・・・・・・
「頼む・・・動いてくれ・・・・
もう・・・・・もう、ワシには後がないんじゃ‥」
・・・・・・・
うっ・・・ここは・・・?
「おっ‥‥? おおぉ‥‥!?」
あれ・・・?
確か・・・オレは・・・
「ンォォォォォォ!
ついに‥ついに動いたゾイッ!」
うわッ!? ビックリした!
なンだ、このじいさん!?
「苦節する事…実に、¨600¨年…。
¨あやつ¨の忌々しい、クソッタレ¨王国¨は
とっくの昔に滅びてもうたが、
ワシの¨復讐¨は終わらんぞ‥‥。」
…えっ? 何?
何を語っているんだ? このじいさん…?
「クソッタレ王国もそうじゃが‥‥
特に¨あやつ¨…妙ちきりんな¨魔道具¨を
持っていた¨あやつら¨ァァァァァァ‥」
王国…? 魔道具…?
‥‥てか、なんで!?
なんで、オレ‥¨水¨の中に、いるの?
えっ? これってェ‥‥もしかして、
¨培養液¨的なモノ!? 仮○ライダー的な展開!?
「¨あやつら¨さえ、いなければァァァ…!
とっくの昔に、あのクソッタレ¨王国¨に
復讐できたのにィィィ!
もう、¨あやつら¨が、
生きてるかどうかは知らんが‥‥
生きておったら…生きてるのが…
苦痛に思う程に…嬲って‥嬲って‥
ブチ殺してくれるわいィィィィィィィィィッ!」
・・・うわ~、なんだろう・・・
例えちゃって悪いかも知れないけど‥。
¨末○¨の精神病に認定されそうなぐらい、
¨引く~¨な内容を言っちゃってるよ…
このじいさん‥。
・・・というか・・・ここから出れないかな…。
窮屈だし‥なんか‥体の¨感覚¨が全くないし‥。
「ゼェ‥ゼェ‥。
まぁ…¨仮定¨の話をしても仕方ないワイ‥。
今は¨今¨じゃ…やるべき事をやるかのう‥。
ンッ、ンンッ!
さ~て、我が子よ‥愛しき我が子よ‥。
ついに、目覚める時が…目覚める時が来たのじゃ!
お前を解き放ち…偉大なる¨邪神¨様の元、
この世界の全てを…破壊するのじゃアァァァァァ!
ウコッ、ウコケッ、ウケコッ‥
ウケキャアァァッ~
ハ〜ッハッハッハッハッハッハァァァァァァッ!」
‥ヤベェ‥「人は見かけによらない」‥って、
言う事があるから、言わないでいたが‥
この¨じいさん¨‥‥¨見かけ通~り¨だ‥。
¨マジモン¨に、狂ってやがる‥‥。
‥‥てか、ヤバくないか?
この”深緑の小汚ないローブ”を着た、
カッサカサ肌のヤバイ¨ジジイ¨の話が本当なら‥
今‥‥オレは‥‥あれだ。
ネットで流行っていた¨異世界¨モノの
小説のように、¨異世界転生¨をして‥‥
¨邪神¨‥って言ってたからには、ここは、
¨魔王軍¨なんかの¨実験施設¨なのか?
そんで、拉致られて‥¨生物‥兵器¨‥か?
その¨実験台¨にされている‥‥って、
感じの状況なのかな?
‥‥¨ジジイ¨の話から判る限りだが‥‥。
よしッ! じゃあやる事といえば…
☆「ンゴッ! ンゴゴゴッ!
ンゴゴン、ンゴゴゴンッゴゴゴンッ!」
(訳)おいッ!
クソジジイ! 今すぐここから出しやがれッ!
「おぉぉ~そうか、そうか‥‥。
そんなに¨邪神¨様の元に仕えるのが、
嬉しくてしかたないのじゃな!
解るぞ~ワシにも解るッ!」
☆「ン~ゴッ! ン~ゴッ! ンゴゴゴッ!
ンゴゴ、ンゴ、ンゴ、ンッゴゴッ!
ンゴン、ンゴゴ、ンゴンゴ、ンゴゴゴ、ンゴゴン
ンッゴッゴッゴ、ン~ゴンゴゴゴゴッ!」
(訳)違ェッ! 違ェよッ! クソジジイッ!
¨お・門・違・い ¨なんだよッ!
¨邪神¨なんて聞くからにヤバそうなヤツに
端っから誰が¨仕える¨かッ!
「ワシも、相当な¨恩義¨を感じてるからノォ~!
あのお方のお陰で、ワシは¨120年¨ぽっちしか
ないような寿命から、¨600年¨もワシの¨復讐¨を
遂げるための¨時間¨を
お与えして下さった方じゃからのう~!
実に偉大! 尊大、寛大なる¨邪神¨様じゃ!」
☆「ンゴゴゴンゴッ! ンゴゴゴッ!
ンゴ、ンゴゴゴ、ンッゴ、ッンゴゴゴッ!
ンゴゴ! ンゴンゴゴ、
ン~ゴゴゴ、ンゴゴッゴ、ンゴゴッ!
ンゴ~ンゴンゴ、ンゴゴンゴッ!
ンゴ! ンゴゴ! ンッゴゴゴ! ンゴゴゴッ!
ンンゴンゴゴッ!」
(訳)人の話を聞けッ! クソジジイッ!
後、「尊大」の意味、間違ってンぞ!
¨見下す¨って意味だぞ! ¨語呂¨がいいからって
意味も解らず、¨上司¨に使ってるって、バカかッ!
¨罵倒¨してるようなもんだぞ!
てか、気付け!気付けよ!クソジジイ!
聞いてンのか!?
「あぁ‥こうも思うと‥ムショ~にッ!
¨邪神¨様への感謝の¨歌¨を一曲、
作りたくなってきたノォ~。
・・・ヨォオォォォォォォシィッ!
¨新型¨の完成祝いも込めて、我が子を見ながら
じ~~~~~~っくりとッ! 作るとしよう!」
・・・クソがッ!
畜生、埒が明かなねェ!
今のこの状況を¨誰か¨が見たら、
「冒頭から¨キャラ¨感はどしたの!?」
ってツッコまれそうだが‥‥
そんなコタァ、どうでもいいッ!
つーか、どんな¨防音¨性能を誇っているんだよ!?
…¨水¨の中ってのもあるかもしれんが…。
しかも、さっきからクソジジイが話す中で、
ず~っと、ブッ叩いているのに、ビクともしないって
¨水族館¨の”耐圧ガラス”かよ、コイツは!?
「Oh、Oh、我らが邪神様~!
もう、褒めちぎるし〜かな〜いのじゃ〜♪
・・・ん〜なんか違うノォ〜。
Oh、Oh、我ら~が邪神様~!
純水無垢、唯我独尊、絶対無敵ッ〜♪」
ダァ〜ッ!
下手くそな”童謡”と、”勇気◯%”みたいな
胸クソ悪い歌を歌うんじゃあないッ!
何とかして、こっからでないと!
しかっし、頑丈だな‥この¨ガラス¨‥‥
自分で言うのも変だが、¨殴る¨と思って、
体を動かそうとすると、ないハズの¨感覚¨が
感じられるんだよな‥‥。
‥‥もう少し、自分の体が¨硬い¨ならなぁ‥
~ゴンッ・・・ミシッ~
「んっ? ・・・気のせいか・・・。
フンフン・・・我らが~」
ッ! 今‥ガラスが¨軋んだ¨よな!?
‥‥もしかして‥ウラッ!
~ガンッ・・・ピシッ~
「んん~ッ?
・・・オォ! 元気が良いことじゃなぁ!
しかしのぅ、そのガラスは、ワシの特別製じゃ。
簡単には割れんぞ、我が子よ‥。なんせ、
この世で最も硬い¨ダストマタートル¨の甲羅を
粉末にし、ワシのオリジナルの配合法で精錬した
これまた¨特別製¨の¨培養タンク¨じゃ。
中々のできじゃろぅ?」
あ~そうですかい‥‥。
¨ダストマタートル¨だの、¨特別製タンク¨だの、
御丁寧にド~モ、クソジジイ‥‥。
もう御託は、聞き飽きたんだ。
アンタが、オレを”助けて”くれたんだろうが、
ど〜考えても、”前世”以上に、後先”真っ暗”しか
ないような”就職先”なんて、まっぴらゴメンだねッ!
恩を仇で返すようで、ちと、
心が傷むかもしれないが、こちらとら”12年”ッ!
夢のため、文句も言わずに”有給”ほぼナシとかで
色々、頑張ってきてんだ。
せっかく”異世界”って珍しいとこに来たんだ。
”長期休暇”もとい、余生は、ここで自由に、”謳歌”
させてもらう・・・ゼッ!
~ガギンッ! ビシィッ!~
「な・・・なんじゃ⁉︎」
☆「ンゴゴゴォォォォォォォォォォォォォォォ!」
(訳)ウオォォォォォォォォォォォォォォォォ!
全力でッ!殴りまくってッ!ブチ破るッ!
~ガギンッ! ガギンッ! ガギンッ!
ピシィッ!
ガギンッ! ガギンッ! ガギンッ!
ピシシィィッ!
ガギンッ! ガギンッ! ガギンッ!
ピシャンシィッ!
ガギンッ! ガギンッ! ガギンッ!
ピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシ
ガギンッ! ガギンッ! ゴギィンッ!
ピシィィィィィィィィィィィィィィィィッ!〜
「やィィィィィィ? やめろッ、やめるんじゃァ!
何故、そんなに暴れる⁉︎」
ちょっと”ハイ”って奴になってるんでな!
こんな”ガトリング”のような”連続パンチ”を放てる
なんて、思いもしなかったからな!
今のオレは、”ダイヤモンド”だ!
前世で、世界屈指の”硬さ”を誇った、
”天然”硬度ランキング
<No.1>の”ダイヤモンド”だ!
¨ダストマタートル¨が、どれ程の硬度なのかは
知らんが、この”体”が、”柔らかく”ても、
<イメージすれば>”硬くなる”んなら・・・
前世の12年間、頑張って作ったコネクションと
趣味の両方で培った”鉱物”や”工業関連”の科学知識が
この世界で火を噴くゼッ!
そしてェェェッ!
¨ダストマタートル¨が”ダイヤ”より硬かろうが、
なるべく”同じ”箇所を殴り続ければ・・・。
☆「ンゴン、ンゴゴッ! ンッゴゴゴゴッ! 」
(訳)”疲労限度”でブッ壊れるんだよッ!
〜バキャァァァァァァァンッ!〜
うわっ!
体がヌルッとして、流され・・・!
「ヌワァァァァァァァァァッ! こっち来る‥‥
ゴベヴェェェェヴェヴェヴェヴェヴェッ‥‥!」
閑話休題
「ンゴゴ・・・?」
んんっ‥‥‥ここは?
あれっ? ”ジジイ”はどこに行った?
‥‥まさか、上司に俺が”逃げ出した事”を
報告しに行ったのか⁉︎
そういう事なら、早くここから逃げないと‥‥
‥‥って、アレッ?
また体の”感覚”が‥‥ないッ?
ちょ、ちょっと待て?
”イメージで、硬くなれる”能力があるなら、
少なくとも、まだオレは”人間”の体の筈だろ⁉︎
オレの体って、一体どうなって‥‥‥‥フェッ⁉︎
〜ドロッ‥‥ヌチャッ〜
・・・
(自分から突きでた”腕”らしき
”2本”の滴る”液体”の棒を振ってみる‥‥)
〜プルン、プルプルプルプルプル‥‥〜
☆「ン‥‥ンゴ‥‥ンゴォォォォォォォォォォ⁉︎」
(訳)ふぁ‥‥あくぁぁ‥‥
ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ⁉︎
オレは‥‥一体‥‥
何にされたんだ‥‥‥‥⁉︎
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お読み頂き、ありがとうございます・・・。
(暴走気味に、これからも書いていくと思いますが、
何卒、温かい目で、よろしくお願いします・・・・。)