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裏切りと真実  作者: 叶♪kana♪
8/8

裏切られてからの日常

私は花蓮かれんに裏切られてからいじめられた。

殴られたり蹴られたりは日常だった。

先生からは成績を下げられたりしてとても怒られた。

お弁当を隠されたり机に落書きされてたり上履きがぼろぼろにされてた。

でもある時からなぜかパンが机の中に入ってたりしてた。

私の事もしかしたら信じてくれる人がいるのかなって期待してた。

だけどその期待は一気に崩れてしまった。

そのパンをくれていたのが花蓮かれんだったと私は知った。

私はものすごく頭にきてしまった。

裏切ったのは花蓮かれんのくせに今更私に優しくして、

バカにしていただけなんだって考えが浮かんできた。

花蓮かれんの手のひらの上で転がされてたんだって。

花蓮かれんの思いどうりに期待してしまっていた私が恥ずかしく思えてきた。

そう思い始めた私はもう何を言われても止まらなかった。

花蓮かれんの思いどうりにはもうさせたくないと思い、

私はの目の前でそのパンを捨てた。

花蓮かれんは絶望したような顔をしていたが、すぐに普通の顔に戻った。

その時に私はなぜ花蓮かれんがあんな顔をしていたのか気にしなかった。

いや、気にしたくなくて知らないふりをしていただけなんだ。

知らなくていいと思っていたんだろう。

もしあの時に花蓮かれんの表情を気にしていたらもしかしたら何か変わっていたかも知れない。

いや、はぐらかされていたかもしれないから何も変わらなかったんだろう。

だけど毎日机の中にはパンが入っていた。

それを何回も何回も捨てていった。

それを捨てるたびに花蓮かれんは何かをつぶやいていた。

それはとても小さくてか細くて消え入るような声だった。

私には何も聞こえなかった。

きっと私の悪口を言っているんだろうと思った。

消え入るような声、それは今考えてみると苦しいという思いから、

でてきた素直な声だったのかもしれない。

でももう今更気付いたって遅いんだ。

私はあの子の気持ちを分かってあげられないんだ。

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