花蓮の過去(花蓮side)
私は花梨に会うまで自分が嫌いだった。
私は力が強いし人と話すのが苦手だったから人と関わる事は少なかった。
それに私は親の都合で転校が多かったから記憶に残る事はしたくなかった。
でもある日、私は出会ったんだ。
まだ私もその子もまだ幼かった時のことだった。
その子の周りにはいつも人がいた。
その子はとってもかわいくて人が寄りつくのもわかる気がした。
人と関わる事がない私でも寄りつく人の異変さにはすぐ気付いた。
どれだけ人が寄ってきてもあの子のことをちゃんと見ている人はいなかった。
その子は私と似ていた。
理由は違っても一人でいる事には変わりなった。
私は迷わずその子に声をかけた。
その子はきっと私が似ている事を察したのだろうか。
私がその子に今まで誰にも見せた事のない笑顔を見せるとその子はびっくりした顔を見せた。
そしてすぐに私が嘘のない笑顔をしたのに気づいたのだろう。
凄くうれしそうに私に微笑みかけてきた。
その微笑みは女の子の私でさえ惚れるような可愛さだった。
そして私はその子と仲良くなった。
私達は家が近いのに学校が違った。
だからいつ会えるかは不定だったんだ。
しばらくして私は引越しをすることになった。
私はその子に伝えたかったけどその子に会える事はなかった。
その子には何にも言わずに私は引っ越した。
その後中学に入ると同時に転校したから知り合いはあまりいなかった。
そして花梨と出会った。
彼女はその子と似ていたから凄く仲良く出来た。
私の周りには人はいなかった。
中学に入ってから妙な噂がたった。
私は不良で事件をおこしたからここに転校してきたなどの噂だった。
それは花梨の耳にもはいっているはずなのに花梨はいつでも味方をしてくれた。
その花梨を私は裏切ってしまった。