第0話
闇夜の中飛び散る 紅い紅い鮮血は
白銀の月を紅く染め上げ 残酷で不浄な鎮魂歌―レクイエム―奏でる
神に命乞うたって 跪いて平伏したって
知る事か これは俺が
背負い 受け入れ 綴る命運―サダメ― 悪の業―カルマ―
生まれた時から、闇の中に居たのかもしれない。
手を伸ばそうが届かない光。
手を伸ばすのはもう止めた。
これは俺が背負い、受け入れ、綴る命運、悪の業。
きっと、孤独で闇に囚われ、朽ちていくのだろう。
それも悪くはないと、受け入れていた。
お前に出会うまでは。
これは俺が、綴っていった悪の業と一つの物語。
もしも、この運命を辿っていなければきっと、お前と会う事も無かっただろう。
そう思えば、この運命も悪くないか、なんて。
らしくもなく、思った──。
1951年──
英国では、変死事件が起こっていた。
その裏、イタリアでは、深刻なクーデター、マフィア間の絶えない抗争、英国との緊張、曾て、女王が治めていたイタリアの姿は何処にもなく、痛々しい現状が続いていた。
ある死宣告者は考えた。
行方不明の王女が帰ってくるまでにこの現状を何とかしよう。
そして、彼が弾き出した答え。
──そうだ、抗争の火種となる死宣告者、軍を潰していけばいい、と。
それから、その姿を見た者は生きて還ってくる事はない。
人々は畏怖の念を込め、彼をこう呼んだ。
──【死神の伯爵】。
1952年。
消えた王女の消息は未だに掴めない。
キャオス!!
そろそろ、Promessa di duo~太陽ト月~の別時間枠でも書きたいなぁ、と思いながら、そう言えばまだ、レイの話書いてねぇ!と思って、書いてみましたw
一応、この話はPromessaの別時間枠扱いなので、Promessaを知らない人でも解る様な内容を心がけていきますが、どうしても解らない所があれば、コメント下さいww