大阪府庁要塞化計画
彼らが来る。
その情報を受け取った大阪府知事は、防災会議を招集する。
別世界からゴミの山という侵略を受け、日本では東京が、転移してしまった。
それゆえに、生き残った大臣が、緊急に首都を大阪へすることを宣言。
何かあった時に備えて、大阪府庁を強化することを決定。
防衛省すら、大阪府庁の建物にはいることとなった。
そして、その後に設けられた連邦によって、日本には特別なチームを常駐することになる。
この連邦とは、この度の異世界からの侵略によって全世界が一つの中央政府によって指揮を受けるということになった際、国際連合を発展的改組した組織になる。
また、ゴミがやってきたのは日本だけではないため、それらの管理する組織も編成された。
総局とだけ呼ばれる組織がそれにあたる。
自衛隊は、連邦が組織された時点で、その指揮下に入った。
一方で、連邦という政体のため、各国は自治が行われているため、日本政府は当然存続している。
無論、自衛隊とて日本政府の指揮を受けるの当然なので、今や二つの指揮系統が並立することとなった。
その中での警報である。
今回のは訓練ではあるが。
自衛隊をはじめとする各軍は、最終指揮者はそれぞれの政府である。
故に、総局と自国政府で命令が食い違う場合には、自国政府の命令に最終的には従う。
この訓練では、それぞれの問題点を洗い出して行くことになる。
それであっても、全員の心の中には一つの不安がある。
日本のベースとなる大阪府庁がいかに要塞となったからといって、それで守り抜けるのかということである。
それに答えられる人物は、この世界に誰一人としていなかった。