出会いは偶然、恋は必然
好きって気持ち。
そんなの・・・・・・
私には必要ない。
辛いだけの恋なんて、人生の邪魔だと思う。
「俺…お前が好きなんだ」
また、誰かがつまらない気持ちを私に伝える。
「………で?」
そのつまらない話に区切りをつけ・・・・・・
「お前のコト…絶対オトすからなっ!」
これが、
私とアイツの始まりだった。
「…………………意味不」
私が言うと、そいつは笑う。
「ちなみに。俺の事知ってる~?」
1年A組 木下時雨。
すっごくモテるらしい…
知ってたけど、知ってるって言いたくなくて…
私は、「知らない」と答えた・・・
「そっか…」
少しドキッとした。
やっぱり、モテるだけあって、悲しげな笑顔もカッコ良い。
馬鹿
私としたコトが・・・
私は雪女。
私は雪女。
・・・・・私は雪女。
「まぁ?これから知ってもらうつもりだったしっ!?
宜しくね、雪沢花奏チャン!」
ビックリした。
私のコト雪女って呼ばない人……初めて。
トクトクと心臓が音をたてる。
あー、煩いっっ!!
黙れ私の心臓。
違う…これは何かの間違い。
「宜しく・・・・お願いします・・・」
眩しい太陽は、
春ではなく
恋を届けるのかもしれない。
miikoのデビュー作をお読み下さり、誠に有難うございました。
これから頑張ります。