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第6話 唐揚げノーベル賞

おじさんは唐揚げを見つめていた。

皿の上。

唐揚げ三個。

スマホのAIが言う。

AI

「食事制限中ですよね」

おじさん

「そうだ」

AI

「なら一個にしてください」

おじさん

「違う」

おじさんは唐揚げを指さす。

おじさん

「三個までは空気だ」

AI

「何言ってるんですか」

おじさん

「宇宙を見ろ」

AI

「見ません」

おじさん

「宇宙は三で出来ている」

AI

「出来てません」

おじさんは唐揚げを掲げた。

おじさん

「これが」

「聖なる三位一体」

「トリニティ・フライ」

AI

「ただの唐揚げ三個です」

おじさん

「違う」

おじさん

「宇宙のサイクルだ」

AI

「意味が分かりません」

おじさん

「だから三個までは」

「空気なんだよ」

AI

「太ります」

おじさん

「違う」

おじさん

「宇宙の水だ」

AI

「水じゃない」

おじさん

「だから太らない」

AI

「太ります」

おじさんは唐揚げを食べた。

一個。

AI

「脂肪です」

二個。

AI

「脂肪です」

三個。

AI

「脂肪です」

おじさん

「空気だ」

AI

「全部脂肪です」

――その夜。

テレビのニュース。

ニュースキャスター

「おはようございます」

「天動説ニュースの時間です」

「本日の特集は」

唐揚げです

スタジオ

「おおお……」

「ざわざわ」

「スタジオざわつき」

スタジオの専門家。

専門家(真顔)

「解析の結果」

「唐揚げの99割は」

**衣です」

記者

「残り1割は?」

専門家

「多分衣です」

AI

「肉どこ行った!!」

街頭インタビュー。

市民

「唐揚げは宇宙の食べ物です」

市民

「夜も安心して歩けます」

AI

「なんでや!!」

――三日後。

おじさんはベルトを締めていた。

穴が一つ足りない。

おじさん

「……」

AI

「太りましたね」

おじさん

「違う」

おじさんはベルトを見つめた。

おじさん

「今日は機嫌が悪い」

AI

「誰がです」

おじさん

「ベルト」

AI

「ただのベルトです」

おじさん

「違う」

おじさん

「今日は穴が足りない」

AI

「増えません」

おじさん

「機嫌だ」

AI

「太りました」

おじさん

「宇宙の誤差だ」

AI

「後払い脂肪です」

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