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51話 専門家の女児向け流行教育 ~Gショック四天王~

クロニクル編集部・浦安支店。

ディズニーランドのすぐ隣、地下3階。

重厚なドア。

プレート

「編集長:愛」

その下の張り紙。

「アホは去れ(専門家専用出口:壁)」

ドアが開く。

専門家(震えながら)

「し、失礼します……」

愛ちゃん(チュッパチャプスをガリッ)

「……またお前か」

専門家

「今回はですね……」

「第51話の刺客なんですよ? キャは☆……」

※スタジオ沈黙

愛ちゃん

「……」

(イラッ)

「まあええわ」

「続けろ」

専門家

「はい!!」

「女児アニメ向け流行教育問題です!!」

愛ちゃん

「嫌な予感しかしない」

専門家

「こちらをご覧ください!!」

机にドン!!

女児向け絵本。

※映像が乱れています

ザザッ……

ザッ……ザ……

♪ キラキラ女児アニメBGM

♪ どこか禍々しいクラシック音楽

【映像】

画面いっぱいに映る絵本の表紙。

ミカちゃんのキラキラ腕時計図鑑

「泣きながら一気に読みました♡」

「勝ちまくり!モテまくり!」

中央には

満面の笑みで腕を掲げるミカちゃん人形。

左右には

うさぎさんとくまちゃん。

背景は

ハート、星、虹、キラキラ。

そして一番下に大きく――

Gショック四天王

先鋒

イルクジ

「イルカとクジラの海の時計☆」

次鋒

フロッグマン

「かえるさんダイバー☆」

中堅

マッドマン

「どろんこ最強☆」

副将

チープカシオ

「算数セット手巻き時計☆」

大将

ビン・ラディンモデル

さらにその下、金色の文字で――

Gショック狩り

※スタジオ沈黙

愛ちゃん

「……」

「なんやこれ」

「途中まではまだええ」

「途中までは」

専門家

「女児アニメ向け流行教育です!!」

愛ちゃん

「帰れ」

専門家

「まだ説明が!!」

マダム

「あたくしも持ってますわ」

「可愛いGショック」

嬉しそうに腕を差し出す。

そこには――

うさぎの顔の時計。

ピンク。

耳がぴょこんと立っている。

つぶらな黒い目。

ほっぺにチーク。

ベルトは柔らかいシリコン。

完全に

お子様向けキラキラ腕時計。

値札。

1980円。

マダム

「可愛いですわ」

満面の笑み。

※スタジオ沈黙

愛ちゃん

「……」

「それGショックちゃうやろ」

専門家

「失礼して」

ふん!!

専門家の手が伸びる。

マダムの腕から

うさぎ時計

スポッ

マダム

「きゃあ!」

くまちゃん

ポトッ

マダム

「えーん!!」

大号泣。

専門家

うさぎ時計を掲げる。

「安心してください」

「99割Gショック狩りです」

愛ちゃん

「安心できるか!!」

専門家

「残り1割も……………」

間。

「多分Gショック狩りです」

愛ちゃん

机バン!!

「ほぼ全部やないか!!」

専門家

「Gショック狩りです!」

愛ちゃん

拳を振り上げる。

「未来の戯言は言えても」

「目の前の犯罪は見えないんだな!?」

※映像が乱れています

アルプス+クラシック音楽♪

バキッ

ドゴッ

ゴンッ

ベキィッ

テロップ

※編集長の教育指導中です

静寂。

壁。

そこに専門家が埋まっている。

専門家

「ヒィ……」

足だけがぴくぴくしている。

夜の街。

いつもの広場。

街頭インタビュー。

通行人A

「Gショック人気すごいですね」

通行人B

「でも最後の算数セット時計が一番親しみありますよ」

通行人C

「奴は四天王の中でも最弱」

通行人D

「四天王?」

通行人C

「まだ三人いるらしいです」

通行人A

「夜も安心して歩けます」

少し離れた場所。

カメラに映る壁。

そこに専門家が埋まっている。

専門家(小声)

「た、助け……」

カメラマン(小声)

「いいから続けてください」

通行人

「夜も安心して歩けます」

スタジオ。

愛ちゃん(スマホ画面)

口パク。

「なにがやねん!」

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