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第1話 境界の崩壊

現代ファンタジー。黒竜契約者の話。


ドドォォン!!


大地が沈んだ…。


……シーン


石畳が敷かれた広い空間。


円形の床は、闘技場か、

祭壇のようにも見えた。


そこに立つ俺、それと…。


「はぁ…はぁ……出来た……」


目の前には、巨大な黒竜。


その名は暁闇(ぎょうあん)


《ユウ、大丈夫か〜?》


「……あぁ…大丈夫だ……」


震える手で、拳を握る。

汗が滴り、息が荒い。


生身じゃないはずなのに、

疲労だけは、きっちり残っていた。


「今日は…これくらいにしとくか……」


《やっぱ30歳のおっさんにはきついか〜?》


「うるせーわ!!」


俺は暁闇と出会ってから、

この場所へ何度も通っている。


「じゃ、またな」


《おう、楽しんで来いよ〜》


シュゥゥゥ、ブンッ……






現実世界 自宅


ブンッ……


「さて、待ち合わせしてるし、そろそ…?!」


ピーピーピーピーピー……


スマホから、無機質な音声が流れる。


「……緊急地震速報です」

「強い揺れに警戒してください」


「……うざ…」


いくら俺達が住む日輪(ひのわ)が、

地震が多いって言っても、

最近増えすぎだろ…。


俺は膝をついた。


その直後。


……ゴゴゴゴゴ


地響きの音が大きくなっていく。


「うおっ!!」


床に手をつき、体を支える。

家具が鳴り、壁がきしむ。


ゴゴゴゴゴ……


「……収まった、か……」


俺は立ち上がろうとした、その時。


《ユウ、聞こえるか?》


頭の中に、暁闇の声が響いた。


「……あぁ」


《落ち着いて聞けよ……、境界が…崩壊した》


「は?」


意味が、すぐに理解できなかった。


《……魔物が来る》

《早く迎え!!》


「!?」




今日は、ナツと会う約束だった。

駅前で、いつもの時間。


俺は転がってるスマホを拾い上げ、

玄関へ向かおうとする。


《ユウ、魔力が満ちてる、今なら……》


「……?」


《修行の成果、こっちで試せるぜ?》


なぜか俺の口角が上がった。


《おいおい、親友たちのピンチになにニヤついてるんだよ》


「……仕方ねぇだろ…」


中二病の血が騒いでしまった。


修行の成果…、武器具現化。


スゥゥゥ……


腰に、刀が現れる。


竜化(弱)…、翼の具現化。


ズズズゥ


背中に魔力を集中。


バサァ――ッ!!


黒い翼が空気を切り裂く。


「…ふぅ……」


《行けっ!!》


背中を押された気がした。


バリンッ!!


俺は窓を蹴破った。


ガラスが砕け、風が叩きつける。

眼下に、街が広がる。


「……みんな」


拳を握り、翼を広げる。


「……絶対、助けるからな」


俺は、空へ飛び出した。




……ここから、すべてが始まる。

4話まで10分おきに投稿します

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