表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者(仮)の俺の話  作者: モヒチャン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/69

勇者(仮)授業参加に行く4

主人公の朝日(俺)は、学校占拠事件に巻き込まれた際、ナイフで心臓を刺されたが、【不老不死】の能力で死を免れ、現在は裏で単独行動をとっている。


彼は敵の戦力を分散させるため、わざと騒ぎを起こして敵を誘い出す作戦を開始する。


しかし、立ち入り禁止の教室で見つけた大量のインコに驚いて倒れた音で、敵に居場所が知られてしまう。朝日は強敵に追われながらも職員室へ逃げ込むが、そこで待っていたのは、倒して気絶させていたはずの敵五人だった。


目覚めていた敵に囲まれ、朝日の作戦は失敗に終わり、絶体絶命の窮地に陥る。

「マジかよ……」


倒して寝かせていたはずの敵五人が、俺の目の前に立っていた。壁際に積まれていた彼らが、まるで幽霊のようにそこにいる。


「終わった〜〜」


俺は地面に倒れたまま、思わずそう呟いた。作戦は完璧なはずだったのに、まさか起きるのがこんなに早いとは。まあ、作戦なんて失敗がつきものだからな。


ダダダダッ


「あーも〜最悪!」


八人なんて相手にできないよ……


「ん?あれ、お前らここじゃないだろ?」


階段を降りて歩いて近づいてきた。それを見ながら、俺はゆっくりと立ち上がる。


「そいつを追って来たんだよ。ていうか、ボスから連絡来てないの?」


「来てない」


「え?」


……ま、いいや、と言って彼らは俺の前で立ち止まった。


「ん?」


俺は刀に手を置き、すぐに対応できる体勢をとった。


「そんな警戒すんなって」


「お前が大人しくしてくれれば、何もせずに済むんだよ」


「ていうか、確かお前若手のなんとかだろ?」


「あー、こいつか」


「ほんと?」


こいつら、少し油断してるな……


でも、この人数はきついな。どうしよっかな。


「んじゃまあ、職員室に入ってゆっくり話そうぜ」


「そうだな……」


職員室に入ろうとした瞬間、俺はドアの枠の部分を掴んで体を上に上げた。そして、前にいたやつの背中を蹴り、その上に立った。刀を鞘から抜き、片手で持ち刃を下に向けて、かっこいい感じで立つ。


一人でも倒れれば、どれだけ近くにいるやつも警戒して動けなくなる。


「おいコラ!どけ!テメェ!」


「うるさいな」


しゃがんで、首チョップで気絶させる。


どうする?どうする?なんか流れで刀抜いちゃったけど、俺、人を切りたくないんだけど……どうしよう……ここにいる全員気絶させようかな。


そんなことを考えていたら、七人が警棒やナイフを構え、俺をゆっくりと取り囲む。


まずはこいつらの武器を抑えよう。警棒は真っ二つに切って、ナイフはできるだけ使えないように二回ぐらい切る。


まず一人目。刀と警棒がぶつかり、警棒を真っ二つに切れたものの……警棒って意外に硬いな……


警棒を切られて驚いている隙に、後ろに回り込み首チョップ。


次に二人。上に刀を投げ、目線が刀にいっている間に二人を首チョップ。


四人目。落ちて来た刀を取って、ナイフを横から右、左と二回切って使えないようにする。こいつ対応力高いな……パンチして来た。


「背負い投げ!」


パンチして来た腕を掴んで背負い投げ。そのあと首チョップして気絶させる。


前後からパンチしてきやがった。こんなもん、しゃがんじまえばいいだけじゃん。しゃがむと、殴りかかってきた奴らが自滅していった。


「残り二人」


どこだ?


「………上か!」


刀でナイフの攻撃を受け止めた。


「ちっ」


「あぶねぇ〜」


もう一人は、真下から警棒で頭を狙って来た。上のやつを投げ飛ばして、体を反って避ける。


二人と距離を取る。


構えて、


刹那一閃せつないっせん!」


一瞬で背後に回った。


「「っ!?」」


刀を鞘に納める。


カチン


その瞬間、二人の胸から血が出た。


「安心しろ。致命傷は避けた。じっとしとけば大丈夫だ」


今切った奴に近づいて、


「なあ、人質ってどこにいるんだ?」


「体育……館……だ」


「サンキュー」


予想通り! さて、後は敵を呼び寄せて戦う量を減らそう。


「おい、お前、援軍とか呼ばないのか?」


「言われなくてももうしてるよ」


「あそ。ならいいや」


切った二人に首チョップして気絶させた。


「このまま体育館に行くか」


今、複数の気配を感じたけど、もうすぐ着きそうだな。今は戦って体力を無くしたくないからな。すぐに窓から出て、ついているベランダから出るか。


「うわ!」


また腰を抜かしかけた。なんだこの植木鉢の量は。ベランダから体育館に向かうことはできなさそうだな。


「あ、まずい。窓閉めないと」


ちょっとずつ植木鉢をどかしながら移動するか。


バン!


勢いよくドアが開く音がした。


「おい!大丈夫か?」


「うぅ」


「気絶してるだけか」


「なぁ、こんなことする必要あるか?」


「言っただろ。必要なことだと」


「だけどよ!」


「おい、それ以上喋るな。殺すぞ」


すごい殺気だった声だ。恐ろしい。なんなんだこいつらは。


「逃げたやつを追え。三人ここに残って、こいつらを解放して帰れ」


ドタドタドタ!


指示と共に、新たな敵の足音が遠ざかっていく。残った三人の敵は、職員室に入り、倒れた仲間を確認し始めた。


(助かった!)


俺は植木鉢の山をどかしながら移動する。


やっと植木鉢の山から抜け出せた! 後は体育館に向かうだけだな。


少し時間が経って….…


「着いた……」


ゆっくりドアを開けて中を確認すると、壇上にあの時会ったネズミ野郎がいる。あいつは俺が小遣い稼ぎで受けた依頼『町の外にある村で、畑を荒らす動物を退治してほしい』で、畑を荒らした奴がネズミの姿をしたこいつだったんだ。畑に現れてどうして荒らしたのかはまだわからない。


ガラガラ


ゆっくりドアを開ける。


「あれ?来たの?朝日くんだったっけ?」


そう言いながら、こっちに近づいて来る。前会った時は大人しそうだったけど、今回はなんか違うな。危険な感じ。


「よぉ、ネズミ野郎。朝日だ」


「朝日!!」


あきとの声がして後ろを見ると、あきとのクラスのみんなが縛られている。


「待ってろよ!俺が助けてやる!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ